住関連サービス大手のバーンリペアと建設クラウドを提供するフォトラクションが協業

住宅建築市場におけるデータ経営を促進する新サービスを提供開始

株式会社フォトラクション

2019年7月16日 14時00分

住関連サービス大手でキャンディルグループの一員である株式会社バーンリペア（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：藤本剛徳、以下「バーンリペア」）と建設業向けクラウドサービスを提供する株式会社フォトラクション（本社：東京都中央区、代表取締役：中島貴春、以下「フォトラクション」）は、住宅市場における品質向上のためのサービス（以下、本サービス）を共同開発し、本日より販売開始することをお知らせします。
今後は本サービスを検査業務へ展開するとともに、検査業務を通じて蓄積したデータを人工知能で解析して住宅品質を向上させる取り組みなど、先進的な技術開発も行なっていきます。

協業の背景と目的

近年、建築に対する品質への要求はより一層高くなってきています。
住宅建築市場においても例外ではなく、ホームインスペクターの説明義務化や、見積に補修費用を入れておく建設会社が増えてきているなど様々な品質向上に向けた対策が取られています。建築の品質は工事を請け負う建設会社からすると、商品の価値そのものであり利益に直結するため、経営においても最重要視される指標のひとつです。しかし、日本の住宅建築における多くの現場では、品質の確認作業とも言える検査や点検業務はデジタル化の途上であり、紙媒体中心の管理体制にあります。そのため非効率な部分が多いのはもちろんのこと、品質を定量的に扱うことが出来ていないのが現状です。
バーンリペアでは、住宅建材・部材のキズを直すという概念がなかった日本の住宅市場に、新たに”リペア”という文化を導入するなど、リペアサービスのパイオニアとして邁進してきました。また、新築物件の引き渡し前に行われる仕上げ検査をはじめ、引き渡し後にも定期点検やアフターメンテなど施工管理業務においても幅広く事業を展開してきました。一方でフォトラクションは建築生産をデータ化するためのクラウドサービス『Photoruction（https://www.photoruction.com）』を提供することで、検査業務の効率化や建設現場に普及させるためのノウハウを蓄積してまいりました。２社が持つそれぞれの強みを組み合わせることで、住宅建築市場における検査や点検業務の効率向上を実現していきます。
さらに、今後は年間２万件を超えるバーンリペアの検査ノウハウを建築生産データベースとして構築することで、これまで定量的に扱うことが難しかった品質データを定量的に扱えるようにし、業界における最重要指標の一つである品質の底上げとともに、お客様のデータ経営の促進に貢献していきます。

サービス内容

本サービスは年間２万件を超えるバーンリペアの検査業務のノウハウを、建設業向けのクラウドサービス「Photoruction」に搭載して販売するオリジナルサービスです。
主な特徴としては以下4点となっており、工務店の仕上げ検査や竣工検査業務の生産性を向上させるとともに、蓄積したデータから協力会社ごとのダメ工事件数や指摘事項の内容などを可視化することが可能です。

１．自動で検査結果が集まり検収もボタン一つ
本サービスを利用する工務店はバーンリペアの検査員が検査した結果をアプリ上で簡単に確認することが出来ます。検収も指摘項目ごとにボタン一つでリアルタイムに行うことが可能です。

２．ダメ帳の出力もワンクリックで自由に出力
工事で修復が必要な箇所をまとめたいわゆるダメ帳票をワンクリックで出力することが出来ます。
協力会社ごとや日付ごとなど、これまで紙の納品では難しかった自由度の高い出力が可能です。
もちろんエクセルでも出力できるため印刷することも可能です。

３．検査データをグラフで可視化
本サービスの検査結果はデータベースとして構築されていきます。そのため協力会社ごとにこれまでどれだけの指摘があったか、どのような指摘が多かったかなどを確認することが可能です。
※ 今後リリース予定。

４．写真管理も工程表作成もアプリ一つで効率化
本サービスの利用期間中は、写真管理や工程表作成を始めとする『Photoruction』の施工管理向けの機能を全て利用できます。バーンリペアよりPhotoructionのライセンスを購入して頂ければ、他の現場でも使い勝手そのままに業務活用することができ、検査だけでなく建設プロセス全体での生産性向上やデータ活用することが可能となります。