保育園管理アプリに未登園アラート搭載 置き去り事故防止に
現場に寄り添ったIT技術を活かし自動でアラーム 負担を抑え人為的ミスを防ぐ
【宮崎の保育園の送迎に車・バスを使用は90%】
現在当社では宮崎県に保育園を5園、幼稚園を1園運営しておりますが、園バスや自家用車を利用して登園している割合は以下の通りです。
[当園(宮崎県)]
●幼稚園(園バスあり)
・園バス利用者・・・約40%
・自家用車・・・約50%
・徒歩・自転車・・・約10%
●保育園(園バスなし)
・自家用車・・・約90%
・徒歩・自転車・・・約10%
[全国の保育所/認可外保育施設]
・園バス利用者・・・3.4%/13.5%
・自家用車・・・62.5%/62.4%
(※参照:厚生労働省大臣官房統計情報部「平成12年地域児童福祉事業等調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jidou/00/kekka3.html)
首都圏では駐車場を完備していない小規模保育施設のため、ほとんどが徒歩や自転車での送迎となっておりますが、共働きの忙しい保護者にとって地方での交通手段は自動車が主となっており、送迎時にも自家用車やバスを利用する割合は多くなっております。
一方、保育士の人員不足は深刻な状態で、当グループでも、有資格者で人物・ポテンシャル共に優れた保育士の確保には苦戦を強いられている状況です。そのため、
・複数媒体への求人掲載
・保育士の就職フェアへの出展
・SNSやWEBを利用した求人募集
など求人の画策を常時行う必要がある状況です。
【保育士の人手不足による命に係わるリスク】
現在、日本の保育園では人手不足が深刻な状況です。厚生労働省の調査によると令和5年1月の保育士の有効求人倍率は3.12倍でした。全職種の有効倍率が1.27倍であることと比較すると、約2倍以上となっており、また過去の保育士の有効求人倍率は2~3倍で推移していることからも、保育士はニーズが高い職業でありながら、慢性的に人手が足りていない状況にあることがうかがえます。保育の現場ではその煽りを受け、常に余裕がない状態が続いています。
昨年より、保育園バスへの園児置き去り事故、先月には、津山市内の病院の職員駐車場で、市内に住む2歳の男の子が、車のチャイルドシートに置き去りにされ、死亡事故が発生してしまいました。本来この保育園では、朝の登園が確認できない場合、保護者に直接、確認するルールがあるが、守られていなかったといいます。もし、担任の保育士が園の規則に従って連絡をしていれば、痛ましい事故は防げたのではないでしょうか。
現状、保育園側としては登園していないことは把握しておりフローが決まっていても、通常の保育業務に加え、掃除や施設の安全管理、行政への連絡や申請など事務作業も多く、全国的に保育士の人員不足から連絡ができず今後もいつ再発してもおかしくない深刻な状況です。
【未登園アラート機能リリースの背景】
当社(株式会社Funkit)代表の吉村は、自身が3人の子どもを持つ父親であり、その経験からITの力を使い、子育てや仕事で忙しい保護者と人手不足に悩む保育士が効率的に保育の連携をとることができる保育管理システム「キュリオキッズ」を株式会社Curioとして2019年に開発、現在日本全国の保育園にて利用されております。
今回の死亡事故を受け、現場の保育士の負担を減らし、保育園送迎中におこり得る事故を防ぐ為に、即時に当社が運営する保育園の現場からヒアリングを行い、保育園管理システム「キュリオキッズ」に未登園アラートを搭載することに致しました。保護者の手間はこれまで通り登園時に打刻いただくだけですが、登録された登園予定時刻に打刻のないご家庭に一定時間をすぎると登園確認のメッセージが個別に自動で送られ、園長や園職員にも連絡が届くというシステムです。
こういった事故や不適切な保育の事件から現場の保育士の心理的負担が増え続けています。現場に寄り添った私たちの園管理システムを使い、「保育は楽しくて素晴らしい職業だ」と保育士を目指し、増える事で子どもを育てやすい世の中となり、少子化対策にも貢献できるのではないかと考えております。
これから冬の寒さが増してきます。熱中症だけではなく、車への幼児置き去りにより凍死事故のような痛ましい事故を未然に防ぐ事が保護者・保育園で望まれていると実感しています。
当社としては今後もITの力を使い、安心安全に育児ができるシステムや、保育現場の効率化に貢献して参ります。
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