注目の最先端研究「脳腸相関」を新たに導入・実施。研究×データ活用で健康増進に取り組む「ORKA」腸内細菌・脳波の関係を確認、ヘルステック事業の強化へ
~「医科学研究所」と「運動施設」を一体化させた事業を展開~
ORKAについて研究×データ活用で健康増進に取り組む「ORKA」
ORKA(オルカ)は、「最先端科学を民間施設で」をテーマに、大学倫理委員会より認可された日本初となる医科学研究所併設トレーニングジムを2018年に設立。京都大学大学院の細胞生物学・生命科学研究室の共同研究者として、代表自らが生理学研究に従事しながら、科学的な理論や知見に基づいて、アスリートやビジネスパーソンに運動・トレーニング支援の他、食事・生活習慣に関するアドバイスなどを行ってきました。
また、”健康の可視化”を徹底し、超音波を活用したエコー診断装置や腸内細菌叢検査、脳波測定、ホルモン検査を導入。健康づくりへの複合的アプローチを提供しながら、収集・蓄積した生体変化などのデータを活用し、研究や論文投稿、得られた知見の現場への再還元を行っています。
注目の最先端研究「脳腸相関」を新たに導入・実施
近年、腸内細菌叢が脳の機能に関与していることが判明してきており、自律神経系やホルモンなどを介して、脳と腸が互いに影響を与え合う「脳腸相関」に注目が集まっています。
この度ORKAは、悪玉菌を減少させる食事療法を通じた研究にて、集中時の主体脳波として知られるα波が増加する結果が得られました。
研究内容の詳細 ~悪玉菌を減少させる食事療法により脳波が向上~
これまでの脳科学研究によると、Dominantアルファ波平均周波数( 以下、Dα)は、若年層が10.8Hzであるのに対して、6~70歳代では9.0Hz、80歳代では8.0Hzと、年齢が高くなるにつれて数値の減少傾向が顕著になったと報告*されています。しかし、活力ある高齢者では10Hzと高いことも判明*しており、ORKAの研究でも活動的な成人男性のDαは先行研究と同じ数値を示しています。
一方、活動的な成人男性であっても、腸内細菌の悪玉菌(フソバクテリウム属)が高い人のDαは8.5Hz、低い人は10.5Hzと明らかな相関が認められていました。(*参考:大友(1974)、亀井ら(1990))
【実施内容】
そこでORKAでは、悪玉菌が平均値よりも高く腸内環境に乱れがある活動的な成人男性に対し、悪玉菌を減少させる食事療法を3ヶ月間処方。Dαの数値を測定しました。
【結果】
悪玉菌が20.95%減少し、Dαは20.58%増加した。悪玉菌の減少により腸内環境が改善したことで、神経伝達物質の働きが向上、Dαが増加したと示唆される結果が得られました。
代表コメント
「近年、脳腸相関分野の研究が盛んになっていますが、不特定な腸内細菌と睡眠脳波に関する研究等はあっても、特定の腸内細菌(フソバクテリウム属)と活動状態での脳波(Dα)の相関を明らかにするものはありませんでした。
今回の研究により、睡眠・運動時に限らず、通常時のDαにプラスの影響を与える方法が具体的に分かり、成人の健康状態を改善するアプローチが新たに見つかりました。
また、これまでのORKA利用者の中でも、筋トレをしても効果が出ない方や『運動後の気持ちよさがなくなった』というクライアントが一定数いたため、様々なデータを再検証したところ、全員の悪玉菌の比率が平均値よりも高い数値を示している事が判明。腸内細菌の状態が、筋トレの成果にも影響しているという仮説となり、今回の研究実施に至りました。
今後もORKAは”医科学研究所”と”運動施設”という特長を活かしながら、腸内細菌・脳腸相関の研究を強化し、人々の健康に対して複合的にアプローチする事業を強化してまいります。」
代表プロフィール 神谷 卓宏
ORKAホールディングス株式会社 代表取締役/生理学者・医科学研究所主任研究員
1990年群馬県桐生市生まれ。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了後、京都大学大学院人間・環境学研究科細胞生物学・生命科学研究室共同研究者として生理学研究に従事。
ヒトの脳波や内分泌系の応答、腸内細菌叢など「脳腸相関」を研究テーマにしている。
会社概要
・会社名:ORKAホールディングス株式会社
・代表取締役:神谷卓宏
・設立:2014年5月
・所在地:東京都目黒区上目黒2-43-18NAKAME GALLERY STREET
・公式HP:http://orka-inc.com
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