女性がん患者1,182人が、コロナワクチン接種状況についてアンケートに回答。国内接種率を上回る結果に。化学療法・放射線治療中も 68% が治療にあわせて接種時期を調整。
アンケート回答者のうち、8/14時点でワクチン1回接種済み75%、2回接種完了49%(※「NHK新型コロナウィルス特設サイト」 8/18時点での国内接種率は、同1回50.3%、2回完了38.8%)
一般社団法人ピアリング(横浜市、代表理事:上田のぶこ URL: https://site.peer-ring.com、SNSコミュニティ「PeerRingピアリング」URL: https://peer-ring.com )は、「第3回新型コロナウルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急実態調査~コロナワクチン編~」を2021年8月8日から14日までの1週間実施。1,182人からの回答を得た。ワクチン接種済みと接種予定者は、合わせて94%にのぼり、がん治療中の女性がワクチン接種に積極的にのぞんでいることがわかった。一方、副反応は多岐にわたり、治療との関係で注意が必要な内容も、散見された。
【概要】
●新型コロナウイルスワクチン接種について、主治医と話をした 61%(726人)
●最低1回ワクチン接種済みの人の割合 75%(885人)
●化学療法中または放射線治療中の人のうち、コロナウイルスワクチン接種のタイミングを、治療に合わせて調整 68%(75人)
●ワクチン2回目接種後、37.5度以上の発熱があった人 61%(355人)
アンケートに回答した女性がん患者のうち、ワクチン接種を受けた人の割合は、少なくとも1回接種済み75% 、2回接種完了49%(8/14現在)で、国内一般の1回接種50.3% 、2回接種完了38.8%(8/18時点 NHK新型コロナウィルス特設サイト)を上回る結果であった。また、抗がん剤等による治療中も、主治医と接種時期を相談しながら、コロナ予防とがん治療の両立を図っている人が約7割であった。
副反応については、リンパ浮腫の悪化がみられた例や、リンパ節の腫れや身体の痛みが出現し、がんの再発ではないかと不安になった例など、がん患者に特有の内容もあり、慎重な観察と医師との密接な情報共有が必要と考えられる。
■「第回新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急実態調査」
◇調査対象
(1)対象者の罹患しているがん種
乳がん80% 卵巣がん8% 子宮体がん7% 子宮頸がん3%
(2)年齢分布:30代8% 40代40% 50代44% 60代7%
◇実施期間: 2021年8月8日より1週間
◇実施手法: WEBアンケート
◇監修:外科・乳腺専門医 鈴木瞳医師(一宮西病院)
◇分析:松村聡子(一般社団法人ピアリング)
◇調査結果の詳細は、こちらをご覧ください。https://news.peer-ring.com/5884/
◇本プレスリリースはこちらからダウンロードできます。
https://prtimes.jp/a/?f=d47087-20210903-ffcc105ea4350ce69fc0582f8d62f2be.pdf
【アンケート結果抜粋】
(1)新型コロナウイルスワクチン接種について、61%が主治医と話をした。(N=1182)
治療とコロナ感染予防の両立について、主治医とコミュニケーションできている人は約6割。
■Q:ワクチン接種について主治医と話しをしましたか?
■Q:新型コロナウイルスワクチンの接種状況について教えてください。
(3)主治医とワクチンについてのコミュニケーションがある人ほど、接種がすすんでいる(ワクチンについて主治医との対話状況とワクチン接種状況のクロス分析)
主治医とワクチン接種について話すことで疑問や不安が軽減され、接種に前向きに臨んでいる傾向があると推察される。
(4)抗がん剤/放射線治療中に、ワクチン接種のタイミングを治療に合わせて調整した人は68%(N=110)
■Q:抗がん剤/放射線治療中の方へ。コロナウイルスワクチン接種のタイミングを、治療に合わせて調整しましたか?
・抗がん剤投与後1週間~2週間経過後や、次回投与の3~5日前した。
など調整状況は異なるが、腫瘍内科医や担当看護師のアドバイスを受けて接種時期を調整している人が目立った。
(5)副反応(接種2回目)では、60%以上に発熱あり(n=580)
※下図は接種2回目の副反応状況(接種1・2回目計28項目の副作用より抜粋)
・骨の痛みや吐き気を伴う頭痛で、骨転移や脳転移を疑い不安が増した。
・リンパが腫れている状態で、画像検査を受けることになってしまった。
など、副反応によるネガティブな影響が見られた。
<乳腺外科:鈴木瞳医師のコメント>
ワクチン接種後は自覚の有無に関わらず、診察時の画像検査でリンパ節腫大がみられることがあり、ワクチン接種によるものか、がんによるものか、慎重な見極めが必要な場合もあるので、受診の際には、コロナワクチン接種の有無と接種時期を医療者に伝えることも重要です。
またリンパ浮腫が発症・悪化する可能性を知って、接種部位についてあらかじめ主治医と相談しておいたり、接種後にリンパ浮腫に伴って蜂窩織炎の症状がみられた際には速やかに治療を受けましょう。リンパ浮腫治療中の人は、接種のタイミングを相談し、セルフケア・スキンケアを再確認しておきましょう。
(6)ワクチンに関して不安に思っていることがある、は65%(768人)(N=1182)
■Q:新型コロナウイルスワクチンに関して、不安に思っていることはありますか?
・(抗がん剤)治療により白血球が低下している状態でワクチン接種した場合抗体ができにくいことがあるのか?
・抗がん剤投与中に感染した場合や、ワクチン接種が治療にどのように影響するか。
・リンパ浮腫に対する影響は?
・両腕リンパ浮腫を発症しているが、腕以外にワクチンを打ってもよいのか?
など、特に化学療法中やリンパ浮腫を発症している人のワクチン接種への不安が目立った。
【ピアリングについて】
■がんに向き合う女性のための、コミュニティ型SNS『PeerRingピアリング』
◆WEBサイト公式オープン:2017年7月1日 https://peer-ring.com
◆アプリ名:Peer Ring ピアリング ◆価格:無料
◆対応OS: iOS 9.0以降 iPhone、iPad、iPod touch Android 4.1以降
ピアリングでは乳がん、子宮頸がん・体がん、卵巣がんなどの女性特有がんを告知された方が、診察室ではなかなか話せない様々な不安を共有し、励まし合えるコミュニケーションの場を提供しています。
時間・場所の制約を受けることなく、共通の経験をした仲間どうし支え合う場として『PeerRingピアリング』コミュニティは、多くのがんサバイバー女性の支持を受け、現在1万1千人以上の会員が登録しています。
■団体概要
名称 : 一般社団法人ピアリング
代表者 : 代表理事 上田 のぶこ
所在地 : 〒224-0001横浜市都筑区中川1-4-1 ハウスクエア横浜316号
設立 : 2017年6月
事業内容: 女性特有がん患者コミュニティの運営
URL : https://site.peer-ring.com
●新型コロナウイルスワクチン接種について、主治医と話をした 61%(726人)
●最低1回ワクチン接種済みの人の割合 75%(885人)
●化学療法中または放射線治療中の人のうち、コロナウイルスワクチン接種のタイミングを、治療に合わせて調整 68%(75人)
●ワクチン2回目接種後、37.5度以上の発熱があった人 61%(355人)
アンケートに回答した女性がん患者のうち、ワクチン接種を受けた人の割合は、少なくとも1回接種済み75% 、2回接種完了49%(8/14現在)で、国内一般の1回接種50.3% 、2回接種完了38.8%(8/18時点 NHK新型コロナウィルス特設サイト)を上回る結果であった。また、抗がん剤等による治療中も、主治医と接種時期を相談しながら、コロナ予防とがん治療の両立を図っている人が約7割であった。
副反応については、リンパ浮腫の悪化がみられた例や、リンパ節の腫れや身体の痛みが出現し、がんの再発ではないかと不安になった例など、がん患者に特有の内容もあり、慎重な観察と医師との密接な情報共有が必要と考えられる。
■「第回新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急実態調査」
◇調査対象
(1)対象者の罹患しているがん種
乳がん80% 卵巣がん8% 子宮体がん7% 子宮頸がん3%
(2)年齢分布:30代8% 40代40% 50代44% 60代7%
◇実施期間: 2021年8月8日より1週間
◇実施手法: WEBアンケート
◇監修:外科・乳腺専門医 鈴木瞳医師(一宮西病院)
◇分析:松村聡子(一般社団法人ピアリング)
◇調査結果の詳細は、こちらをご覧ください。https://news.peer-ring.com/5884/
◇本プレスリリースはこちらからダウンロードできます。
https://prtimes.jp/a/?f=d47087-20210903-ffcc105ea4350ce69fc0582f8d62f2be.pdf
【アンケート結果抜粋】
(1)新型コロナウイルスワクチン接種について、61%が主治医と話をした。(N=1182)
治療とコロナ感染予防の両立について、主治医とコミュニケーションできている人は約6割。
■Q:ワクチン接種について主治医と話しをしましたか?
■Q:主治医とは、どんな話をしましたか?
(2)75%が、ワクチン1回以上接種済み。2回接種完了は49%(580人)(N=1182、8月14日時点)
■Q:新型コロナウイルスワクチンの接種状況について教えてください。
(3)主治医とワクチンについてのコミュニケーションがある人ほど、接種がすすんでいる(ワクチンについて主治医との対話状況とワクチン接種状況のクロス分析)
主治医とワクチン接種について話すことで疑問や不安が軽減され、接種に前向きに臨んでいる傾向があると推察される。
(4)抗がん剤/放射線治療中に、ワクチン接種のタイミングを治療に合わせて調整した人は68%(N=110)
■Q:抗がん剤/放射線治療中の方へ。コロナウイルスワクチン接種のタイミングを、治療に合わせて調整しましたか?
・放射線治療中は、副反応を想定し土日を休みに充てるため、金曜日に接種した。
・抗がん剤投与後1週間~2週間経過後や、次回投与の3~5日前した。
など調整状況は異なるが、腫瘍内科医や担当看護師のアドバイスを受けて接種時期を調整している人が目立った。
(5)副反応(接種2回目)では、60%以上に発熱あり(n=580)
※下図は接種2回目の副反応状況(接種1・2回目計28項目の副作用より抜粋)
その他、
・健側(乳がん発症のなかった側)に接種したものの、患側(接種と反対側)の腕などにリンパ浮腫の発症・悪化がみられ保存的治療に追われた。・骨の痛みや吐き気を伴う頭痛で、骨転移や脳転移を疑い不安が増した。
・リンパが腫れている状態で、画像検査を受けることになってしまった。
など、副反応によるネガティブな影響が見られた。
<乳腺外科:鈴木瞳医師のコメント>
ワクチン接種後は自覚の有無に関わらず、診察時の画像検査でリンパ節腫大がみられることがあり、ワクチン接種によるものか、がんによるものか、慎重な見極めが必要な場合もあるので、受診の際には、コロナワクチン接種の有無と接種時期を医療者に伝えることも重要です。
またリンパ浮腫が発症・悪化する可能性を知って、接種部位についてあらかじめ主治医と相談しておいたり、接種後にリンパ浮腫に伴って蜂窩織炎の症状がみられた際には速やかに治療を受けましょう。リンパ浮腫治療中の人は、接種のタイミングを相談し、セルフケア・スキンケアを再確認しておきましょう。
(6)ワクチンに関して不安に思っていることがある、は65%(768人)(N=1182)
■Q:新型コロナウイルスワクチンに関して、不安に思っていることはありますか?
・(抗がん剤)治療により白血球が低下している状態でワクチン接種した場合抗体ができにくいことがあるのか?
・抗がん剤投与中に感染した場合や、ワクチン接種が治療にどのように影響するか。
・リンパ浮腫に対する影響は?
・両腕リンパ浮腫を発症しているが、腕以外にワクチンを打ってもよいのか?
など、特に化学療法中やリンパ浮腫を発症している人のワクチン接種への不安が目立った。
【ピアリングについて】
■がんに向き合う女性のための、コミュニティ型SNS『PeerRingピアリング』
◆WEBサイト公式オープン:2017年7月1日 https://peer-ring.com
◆アプリ名:Peer Ring ピアリング ◆価格:無料
◆対応OS: iOS 9.0以降 iPhone、iPad、iPod touch Android 4.1以降
ピアリングでは乳がん、子宮頸がん・体がん、卵巣がんなどの女性特有がんを告知された方が、診察室ではなかなか話せない様々な不安を共有し、励まし合えるコミュニケーションの場を提供しています。
時間・場所の制約を受けることなく、共通の経験をした仲間どうし支え合う場として『PeerRingピアリング』コミュニティは、多くのがんサバイバー女性の支持を受け、現在1万1千人以上の会員が登録しています。
■団体概要
名称 : 一般社団法人ピアリング
代表者 : 代表理事 上田 のぶこ
所在地 : 〒224-0001横浜市都筑区中川1-4-1 ハウスクエア横浜316号
設立 : 2017年6月
事業内容: 女性特有がん患者コミュニティの運営
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