2021年 Asana「仕事の解剖学」インデックス:分散型ワークによって増殖する「仕事のための仕事」
全世界を対象とした年次レポートによれば、2020年には10人中7人の従業員が燃え尽き症候群(バーンアウト)を経験26%(毎週4件に1件)の仕事が締め切りに間に合わず遅れが発生
2021年1月26日-東京-チーム向けワークマネジメントプラットフォームで業界をリードするAsana, Inc. (NYSE:ASAN) は本日、仕事における時間の使い方と習慣がもたらす生産性への影響を徹底分析した年次レポート「仕事の解剖学」インデックス(https://asana.com/ja/resources/anatomy-of-work)を発表しました。
従来のオフィス環境で通用した仕事のやり方をリモート環境で再現しようと試みる組織の努力も虚しく、世界各国の従業員は、勤務時間の60%を本来の専門スキルや戦略思考を要する業務ではなく、仕事の調整に費やしています。
業界を問わず、あらゆる規模の組織が、情報の収集や検索、アプリの切り替え、進捗会議などの「仕事のための仕事」に膨大な時間を浪費しています。
従業員数が5000人超規模の企業になるとその規模も拡大するため、実に毎週63%の時間が「仕事のための仕事」の処理に費やされています。
従来のオフィス環境で通用した仕事のやり方をリモート環境で再現しようと試みる組織の努力も虚しく、世界各国の従業員は、勤務時間の60%を本来の専門スキルや戦略思考を要する業務ではなく、仕事の調整に費やしています。
業界を問わず、あらゆる規模の組織が、情報の収集や検索、アプリの切り替え、進捗会議などの「仕事のための仕事」に膨大な時間を浪費しています。
従業員数が5000人超規模の企業になるとその規模も拡大するため、実に毎週63%の時間が「仕事のための仕事」の処理に費やされています。
Sapio ResearchがAsanaの委託を受けて実施した「仕事の解剖学」インデックス2021では、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、イギリス、アメリカの13,123人のナレッジワーカー (知識労働者) を対象としたアンケートにより、回答者の行動と意欲を調査しました。
調査目的は、個人、チーム、そして組織全体が、どのようにして仕事の混乱した現状を透明性のある無駄のないプロセスへと改善し、更なる成長へと導くことができるのか、ということでした。
分散した環境での仕事おける生産性のパラドックス
今年は、集中力の維持や業務の継続を妨げる要因により、成果物の役割分担、責任者、目的も不明確になる傾向がみられた1年となりました。その上、対応が必要なメッセージ、会議、ツールの波もさらに押し寄せ、仕事環境はますます困難な状況に陥っています。
従業員の87%が毎日2時間近くも残業しており、年間残業時間は、2019年の242時間から455時間に跳ね上がっています。また、仕事中の会話や雑談の回数は減ったものの、勤務時間の削減にはつながっていません。カジュアルな会話の代わりに不要なミーティングが発生するようになり、年間従業員1人当たり157時間が失われています。その他にも、主要な調査結果から、以下のようなグローバルな現状が浮かび上がりました。
●非現実的な期待値や不明確なプロセスが原因で、毎週4件当たり1件 (26%) の割合で、期日への遅れが発生しています。
●チームがすでに完了済みの仕事に重複して費やす時間は前年比で30%増加しており、その時間は新入社員では既存社員の2倍に達しています。
●勤務時間の増加に伴い、従業員4人中3人は、仕事からプライベートへの切り替えが困難な状態であり、10人中7人は、2020年に 1 回以上バーンアウト(燃え尽き症候群)を経験しています。
●回答者の3分の2近く(62%)が2020年に*インポスター症候群を経験しています。
*成功体験から自信を得ることが出来ず、自分を過小評価してしまう心理状態に陥ってしまうこと。
○パンデミック中に新しい仕事に就いた従業員の80%近くが、インポスター症候群を感じています。
○インポスター症候群を経験した割合は、子供がいない回答者(57%が経験)に比べ、家庭に子供がいる親や保護者 (67%が経験)でより多くなっています。
●世界各国で生産性の障壁となっている要因の上位3項目は、以下のとおりです。
○仕事量が多すぎること
○返信を要するメール、メッセージ、通知の量が多すぎること
○ミーティングやビデオ会議の数が多すぎること
Asana CEO、Dustin Moskovitzのコメント:「新型コロナウイルス以前には、業務の明確化と一体化を目指す動きが急速に進んでいました。チームが明確化を達成することは、オフィス現場においても困難が伴いますが、リモートワーク中には特に難しい課題です。今後、在宅勤務体制を継続する企業もあれば、従業員が職場に戻る企業もあり、またその中間のあらゆるワークスタイルを採用する企業もあるでしょう。Asanaは仕事をする場所に関わらず、それぞれの勤務環境のバリエーションに対応し、 チームワークにおける仕事の明確化を推進するための重要な役割を担っています。」
新型コロナウイルス (COVID-19) の時代特有の仕事の在り方に関わる諸課題に対し、世界各国で取り組みが続く中、本アンケート調査の結果によって、世界の地域間の大きな違いが浮き彫りになりました。
●オーストラリアとニュージーランドの従業員は、組織に理解してもらえていると感じている回答者の割合が全世界平均よりも高く、新年度の仕事に関する見方も楽観的です。
●フランスの従業員は、毎週「仕事のための仕事」に費やしている時間が最も多く(勤務時間の 66%)、夕方も仕事からプライベートへの切り替えが困難な状態を最も切実に経験しています。
●ドイツでは、組織によく理解してもらえていると感じている従業員が全体の13%のみで、3人に1人(32%)の回答者は、リモートワークにおいて、もっと柔軟な勤務時間の設定を求めています。
●日本の従業員は、テキストによるコミュニケーションへの依存度が世界で最も高く、その結果、メッセージやメールが生産性を阻む一番の障壁となっています。
●シンガポールは、ナレッジワーカーの1週間の勤務時間が最も長く(42 時間超)、夕方5:30以降も作業が続く割合が最も高い国です。
●イギリスは、国別の比較で締め切り遅れの件数が最少である一方、過去1年におけるインポスター症候群経験者の比率の高さが目立ちます。
●アメリカでは、10人中9人近く(89%)のナレッジワーカーが2020年にバーンアウトを経験し、毎週すべての案件のうち36%が締め切りに遅れが発生しています。その割合は、アンケート調査対象国の内最大です。
新年に仕事をレベルアップするために
新しい年の訪れは、新たなスタートを切るチャンスです。また、従業員の参画を高める有意義な取り組みや、成長の機会を設けることにより、個人とチーム双方に対するサポート体制を強化する絶好のタイミングでもあります。
回答者の3分の2は、職務で求められるスキルが2021年に変わることを予想しています。自己開発の関心分野として、IT テクノロジーの習得、自信、リーダーシップ強化がトップ3に挙げられています。
本アンケート調査対象の全従業員の内73%が、柔軟な計画をもってすれば、企業は2021年をよりしなやかに乗り切ることができると考えています。
カリフォルニア大学バークレー校の認知神経科学者、Sahar Yousef 博士のコメント: 「過去1年間、チームや組織における働き方が大幅に変化しました。『仕事のための仕事』が増えていることにより、混乱、戸惑い、バーンアウトが生じています。各組織は、不要な会議による悪影響を解消し、個人とチームによる仕事の優先付けを支援し、バーンアウトの根本原因に対処するために、誰が何をいつまでに行う必要があるのかを明確にして、これらの課題に真っ向から取り組んで変化に適応する必要があります。これを実行すれば、アジャイルでしなやかな適応力が培われ、新年度にチーム全体が力を発揮できるでしょう。」
Asanaの2021年「仕事の解剖学」インデックスと調査結果についての詳細は、(https://asana.com/anatomy)からダウンロードしてください。
Asanaについて
Asanaは、小さなプロジェクトから戦略的なイニシアチブまで、チームのあらゆる仕事の計画と遂行をサポートします。Asanaはカリフォルニア州サンフランシスコに本社を構え、190か国でサービスを展開し、有料サービスを利用する組織は8万9千以上、無料サービスを利用する組織は数百万に及びます。Accenture、Danone、Sky、Spotify、Viessmannをはじめとする世界的な企業が、Asanaを使用して会社の目標からデジタルトランスフォメーション、製品リリースやマーケティングキャンペーンまで、あらゆる仕事を管理しています。
詳しくは、https://asana.com/jaをご覧ください。
調査方法
2020年10月、Sapio ResearchはAsanaの委託を受けて、職場での時間の使い方を理解するために、定量調査を実施しました。AsanaとSapio Researchは共同でアンケートを作成し、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、イギリス、アメリカの13,123人のナレッジワーカーの行動と意欲を調査しました。
この調査における「ナレッジワーカー」の定義は、時間の大半をオフィス、コワーキングスペース、または在宅勤務で過ごし、かつ50%以上の時間をタスクを完了させるためにコンピューターやデバイスに向かって過ごすプロフェッショナルを指すものとしました。調査対象者は、18~55歳以上、18超の業界、あらゆる企業規模、あらゆるキャリアレベルにわたっています。調査では、アンケート回答者が、職場に関するさまざまなトピックについて、45問の複数選択式の質問に答えました。
学術研究者との提携
上記の知見を得るために、Asanaは、カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネスで教鞭を握る認知神経科学者であるSahar Yousef博士と提携しました。Yousef博士はBecoming Superhuman Labを運営し、忙しいリーダーを支援し、より少ない時間、少ないストレスでチームの重要な仕事を達成させる「生産性の科学」を研究しています。
調査目的は、個人、チーム、そして組織全体が、どのようにして仕事の混乱した現状を透明性のある無駄のないプロセスへと改善し、更なる成長へと導くことができるのか、ということでした。
分散した環境での仕事おける生産性のパラドックス
今年は、集中力の維持や業務の継続を妨げる要因により、成果物の役割分担、責任者、目的も不明確になる傾向がみられた1年となりました。その上、対応が必要なメッセージ、会議、ツールの波もさらに押し寄せ、仕事環境はますます困難な状況に陥っています。
従業員の87%が毎日2時間近くも残業しており、年間残業時間は、2019年の242時間から455時間に跳ね上がっています。また、仕事中の会話や雑談の回数は減ったものの、勤務時間の削減にはつながっていません。カジュアルな会話の代わりに不要なミーティングが発生するようになり、年間従業員1人当たり157時間が失われています。その他にも、主要な調査結果から、以下のようなグローバルな現状が浮かび上がりました。
●非現実的な期待値や不明確なプロセスが原因で、毎週4件当たり1件 (26%) の割合で、期日への遅れが発生しています。
●チームがすでに完了済みの仕事に重複して費やす時間は前年比で30%増加しており、その時間は新入社員では既存社員の2倍に達しています。
●勤務時間の増加に伴い、従業員4人中3人は、仕事からプライベートへの切り替えが困難な状態であり、10人中7人は、2020年に 1 回以上バーンアウト(燃え尽き症候群)を経験しています。
●回答者の3分の2近く(62%)が2020年に*インポスター症候群を経験しています。
*成功体験から自信を得ることが出来ず、自分を過小評価してしまう心理状態に陥ってしまうこと。
○パンデミック中に新しい仕事に就いた従業員の80%近くが、インポスター症候群を感じています。
○インポスター症候群を経験した割合は、子供がいない回答者(57%が経験)に比べ、家庭に子供がいる親や保護者 (67%が経験)でより多くなっています。
●世界各国で生産性の障壁となっている要因の上位3項目は、以下のとおりです。
○仕事量が多すぎること
○返信を要するメール、メッセージ、通知の量が多すぎること
○ミーティングやビデオ会議の数が多すぎること
Asana CEO、Dustin Moskovitzのコメント:「新型コロナウイルス以前には、業務の明確化と一体化を目指す動きが急速に進んでいました。チームが明確化を達成することは、オフィス現場においても困難が伴いますが、リモートワーク中には特に難しい課題です。今後、在宅勤務体制を継続する企業もあれば、従業員が職場に戻る企業もあり、またその中間のあらゆるワークスタイルを採用する企業もあるでしょう。Asanaは仕事をする場所に関わらず、それぞれの勤務環境のバリエーションに対応し、 チームワークにおける仕事の明確化を推進するための重要な役割を担っています。」
新型コロナウイルス (COVID-19) の時代特有の仕事の在り方に関わる諸課題に対し、世界各国で取り組みが続く中、本アンケート調査の結果によって、世界の地域間の大きな違いが浮き彫りになりました。
●オーストラリアとニュージーランドの従業員は、組織に理解してもらえていると感じている回答者の割合が全世界平均よりも高く、新年度の仕事に関する見方も楽観的です。
●フランスの従業員は、毎週「仕事のための仕事」に費やしている時間が最も多く(勤務時間の 66%)、夕方も仕事からプライベートへの切り替えが困難な状態を最も切実に経験しています。
●ドイツでは、組織によく理解してもらえていると感じている従業員が全体の13%のみで、3人に1人(32%)の回答者は、リモートワークにおいて、もっと柔軟な勤務時間の設定を求めています。
●日本の従業員は、テキストによるコミュニケーションへの依存度が世界で最も高く、その結果、メッセージやメールが生産性を阻む一番の障壁となっています。
●シンガポールは、ナレッジワーカーの1週間の勤務時間が最も長く(42 時間超)、夕方5:30以降も作業が続く割合が最も高い国です。
●イギリスは、国別の比較で締め切り遅れの件数が最少である一方、過去1年におけるインポスター症候群経験者の比率の高さが目立ちます。
●アメリカでは、10人中9人近く(89%)のナレッジワーカーが2020年にバーンアウトを経験し、毎週すべての案件のうち36%が締め切りに遅れが発生しています。その割合は、アンケート調査対象国の内最大です。
新年に仕事をレベルアップするために
新しい年の訪れは、新たなスタートを切るチャンスです。また、従業員の参画を高める有意義な取り組みや、成長の機会を設けることにより、個人とチーム双方に対するサポート体制を強化する絶好のタイミングでもあります。
回答者の3分の2は、職務で求められるスキルが2021年に変わることを予想しています。自己開発の関心分野として、IT テクノロジーの習得、自信、リーダーシップ強化がトップ3に挙げられています。
本アンケート調査対象の全従業員の内73%が、柔軟な計画をもってすれば、企業は2021年をよりしなやかに乗り切ることができると考えています。
カリフォルニア大学バークレー校の認知神経科学者、Sahar Yousef 博士のコメント: 「過去1年間、チームや組織における働き方が大幅に変化しました。『仕事のための仕事』が増えていることにより、混乱、戸惑い、バーンアウトが生じています。各組織は、不要な会議による悪影響を解消し、個人とチームによる仕事の優先付けを支援し、バーンアウトの根本原因に対処するために、誰が何をいつまでに行う必要があるのかを明確にして、これらの課題に真っ向から取り組んで変化に適応する必要があります。これを実行すれば、アジャイルでしなやかな適応力が培われ、新年度にチーム全体が力を発揮できるでしょう。」
Asanaの2021年「仕事の解剖学」インデックスと調査結果についての詳細は、(https://asana.com/anatomy)からダウンロードしてください。
Asanaについて
Asanaは、小さなプロジェクトから戦略的なイニシアチブまで、チームのあらゆる仕事の計画と遂行をサポートします。Asanaはカリフォルニア州サンフランシスコに本社を構え、190か国でサービスを展開し、有料サービスを利用する組織は8万9千以上、無料サービスを利用する組織は数百万に及びます。Accenture、Danone、Sky、Spotify、Viessmannをはじめとする世界的な企業が、Asanaを使用して会社の目標からデジタルトランスフォメーション、製品リリースやマーケティングキャンペーンまで、あらゆる仕事を管理しています。
詳しくは、https://asana.com/jaをご覧ください。
調査方法
2020年10月、Sapio ResearchはAsanaの委託を受けて、職場での時間の使い方を理解するために、定量調査を実施しました。AsanaとSapio Researchは共同でアンケートを作成し、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、イギリス、アメリカの13,123人のナレッジワーカーの行動と意欲を調査しました。
この調査における「ナレッジワーカー」の定義は、時間の大半をオフィス、コワーキングスペース、または在宅勤務で過ごし、かつ50%以上の時間をタスクを完了させるためにコンピューターやデバイスに向かって過ごすプロフェッショナルを指すものとしました。調査対象者は、18~55歳以上、18超の業界、あらゆる企業規模、あらゆるキャリアレベルにわたっています。調査では、アンケート回答者が、職場に関するさまざまなトピックについて、45問の複数選択式の質問に答えました。
学術研究者との提携
上記の知見を得るために、Asanaは、カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネスで教鞭を握る認知神経科学者であるSahar Yousef博士と提携しました。Yousef博士はBecoming Superhuman Labを運営し、忙しいリーダーを支援し、より少ない時間、少ないストレスでチームの重要な仕事を達成させる「生産性の科学」を研究しています。
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