【社会人1年目の仕事の悩みに関するアンケート調査】仕事の悩み第1位は「残業が多い」

メンタルヘルスのプロによるアドバイスも紹介!

株式会社ジャストイット

ビジネスハックメディア「ビズノート」( https://biz-note.jp/ )を運営する株式会社ジャストイットは、社会人1年目の男女100人を対象に、仕事の悩みについてインターネット調査を行いました。
2019年4月に新入社員として会社に入社した方は、入社後まもなく1年が経ちます。
約1年間会社で働く中で、1年目なりの仕事の悩みがたくさんあったことでしょう。

そこで今回は、全国の社会人1年目の男女100人を対象に、仕事の悩みに関するアンケート調査を実施しました。

またアンケート調査で寄せられた仕事の悩みを、メンタルアップマネージャ大野萌子氏にご覧いただき、それぞれの悩みの解決方法についてアドバイスを伺っています。

社会人1年目の方だけでなく、組織の中で働く人ならだれでもあてはまる内容となっているので、現在仕事で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

◆調査概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:社会人1年目の男女100人
  • 調査実施日:2019年12月27日(金)
  • 調査監修:大野萌子氏(メンタルアップマネージャ)
 
  • 社会人1年目の仕事の悩みランキング!1位は「残業が多い」

社会人1年目の男女100人に、「仕事の悩みで当てはまるものをすべて選んでください」と質問したところ、「残業が多い」と答えた人が100人中33人いました。

2位に「人間関係がうまくいかない(31人)」、3位に「いつも上司や先輩に怒られる(30人)」という結果となりました。

4位は「休みが少ない、または休みが取りにくい(28人)」「業務の量が多い(28人)」「 仕事がなかなか覚えられない(28人)」の3つがランクイン。

そして5位は23人が「仕事にやりがいを感じない」を選択しました。

では1位から5位のそれぞれの悩みについて、具体的な体験談とメンタルアップマネージャ大野萌子氏のアドバイスを見てみましょう。
 
  • 残業が多い(100人中33人)
残業して当たり前の雰囲気なので、定時に業務を終えていてもなかなか帰るタイミングがわからず、無駄に残ってしまいます。みんな残業するつもりで作業をするので、その速度のゆるさにも耐えられません。(広告制作会社のコピーライター 女性)

慢性的な人員不足の会社に勤めています。人手が足りないので、朝から夜遅くまで働くのは当たり前で、家に帰り着くのは24時過ぎ、朝は6時には家を出るという生活を続けています。社会人1年目でありながら、これが普通でないということはなんとなくわかっていても、会社の上司におかしいと言える立場でもないので言われるがまま働いています。(商社の営業職 男性)

 

大野萌子氏のアドバイス
この時期は、社風に慣れる、その組織のやり方を学ぶ時期でもあり、多くのことに触れることが後々の糧になることも少なくありません。
ただ、許容範囲を大きく逸脱しているにもかかわらず、もともと現場にいる人間にとっては当たり前のことになっていて、問題とみなしていない可能性も高いので、まずは、直属の上司に感じていることを話すことが先決です。
 
  • 人間関係がうまくいかない(100人中31人)
毎日教えてくれる人がかわるので、その人に合わせなくちゃいけないというストレスがあります。また、人が違えば仕事のやり方も違うのでどれを信じていいのかわかりません。ある人には「そのやり方は違う」と言われることが多々ありましたが、これは先輩が教えてくれたとも言えずいつもモヤモヤしています。仕事のやり方くらい統一して欲しいです。(看護師 女性)

従業員同士の仲があまり良くありません。 入社してすぐ仲の良いグループがいくつかできて、自分はどちらかというとおとなしい性格なので、誰かの陰口を言い合うような会話には加われなくて浮いた存在になってしまいました。職場にいることが辛いです。(食品会社の倉庫内作業 男性)

 

大野萌子氏のアドバイス
残念ながら上司や先輩を選ぶことはできません。相性が合う合わない、考え方の違いがあるのは当然ですが、何とか折り合いをつけていきたいものです。
何よりも業務に支障がないようにすることが大切なので、相手に対して苦手意識があったとしても、疑問や不満があるときには、率直にかかわりましょう。
そのためには、こちらの意向を伝えられる関係性を創ることが第一歩。まずは、相手の話をきちんと「聞く姿勢」を見せることが重要です。
 
  • いつも上司や先輩に怒られる(100人中30人)
初めこそ「仕事の覚えが早い」だとか「一生懸命やってくれている」と褒めてもらえましたが、仕事の量が増えるにつれ優先順位が上手くつけられなくなり、毎日叱責されるようになりました。 仕事を多少減らしてほしいと上司に相談しようとしていた矢先、「まだまだやってほしいことがある。もっと出来るはずだ」と叱責を受けており、そろそろ限界かなと思っています。(医療法人の経理職 男性)

一つ上の先輩ができる人だったので、その人の一年目の時と同じ仕事量ができないと比べられて、みんなの前でよく怒られてしまいました。銀行なので、お客様にも仕事場は見られている状態なので、怒られて涙目になってしまっただけで、「社会人なんだからここで泣くんじゃないよ!」と強く言われたことが辛かったです。裏に逃げ込んでこっそり泣きました。(地方銀行の銀行員 女性)
 
大野萌子氏のアドバイス
厳しく指導するのとハラスメントは別の問題なので、そこは切り分けて対応する必要がありますが、傷ついた気持ちを話せる場や相手(同僚など)がいるだけで、気持ちの整理に繋がります。まずは、職場内に気持ちや状況を話せる相手を見つけましょう。

 

  • 休みが少ない、または休みが取りにくい(100人中28人)
週休2日制と聞いていたのに休みは1日しかなく、終電を過ぎても延々と作業させられていました。(印刷会社の校正スタッフ 女性)

一応、土日祝が休みとなっています。しかし、営業なのでお客様の都合によっては土日祝も働かなければいけません。それに、1件も契約を貰っていないと有給休暇を取りたくても、「何で休むの?」と聞かれるので、「体調が悪い」と嘘をついたりしないと休めません。なので、有給休暇をほぼ使った事はありません。(生命保険の営業 女性)

 

大野萌子氏のアドバイス
締切や納期がある現場では、とにかく終わらせなければならないこともあるかと思いますが、それが一時的なものではなく常態化しているようであれば、遠慮なく上司に相談しましょう。

 

  • 業務の量が多い(100人中28人)
ホテルの従業員は仕事量が多くて激務です、忙しい環境の中で上司に、いろいろと教えてもらうのですが覚えることが多すぎてなかなか仕事が身に付きません。また礼儀作法が特に厳しく、入社1年目の自分は、そのことでかなり怒られました。テレビドラマで放送してる華やかなホテル業界のイメージは全くなくて、これが現実なんだと思いました。(ホテルの従業員 男性)

一年目なので毎日新しく覚えることばかりで、たくさんのことを教えてもらうのはありがたいのですが、あれやってこれやってと言われ、お客様への対応もあるし、優先順位のつけ方がわからず、パンクしてしまいそうです。(旅行会社の店頭営業 女性)

 

大野萌子氏のアドバイス
物理的なものはどうしようもないと諦めがちですが、やり方によっては大幅に改善されることも多くみられます。まずは、自分の処理能力を超えているということきちんと伝えましょう。その時には感情論ではなく、業務の状況や理解度を具体的に伝えることが重要です。

 

  •  仕事がなかなか覚えられない(100人中28人)
地方銀行の総合職の新入行員です。半年後にはテラーとして銀行の窓口でお客様と接客することが決まっています。後方事務をしながら窓口にいる先輩の仕事を見て覚えるように指示されていますが、今は後方事務の仕事を覚えるのに必死で先輩の仕事を見る余裕が全くありません。指導員には「大卒の総合職なんだから、自分の仕事やりながら窓口の仕事を覚えるのなんて簡単でしょ。」と突き放されるように言われます。このまま窓口の仕事を覚えられないまま、半年後に窓口で接客することになったらどうしようと毎日不安です。自分の仕事を覚えながら先輩の仕事を見て覚えられる、良い方法はあるのでしょうか。(地方銀行員 女性)

 

大野萌子氏
管理者には、業務を遂行できるように指導する役割と責任があります。「見て覚えろ」「仕事は自分で探せ」という時代は終わりました。
わからなければ臆せずに質問し解決していくようにしましょう。質問するときは、何となくではなく、悩んでいる点や困っていることを具体的に伝えることが必要です。
 
  • 仕事にやりがいを感じない(100人中23人)
私が配属された部署は営業2人・アシスタント1人(私)の小さな部署ですべての事務作業が午前中ですべて終わってしまい、あとはひたすら時間潰し。机の整理も書類が入っているキャビネットの整理も入社1ヶ月でしつくしてしまいました。仕事に対するやりがいも感じられず、このまま何年も時間潰しの日々が続くのかと思うと憂鬱でたまりません。(商社の営業事務 女性)

大手小売業のバイヤーを志望して入社しましたが、販売員として店舗勤務しています。 覚えることは多いのですが、覚えてしまえば品出しや売り場作りといった仕事を毎日淡々とこなすだけになり、やりがいを感じません。(大手小売業の販売員 男性)

 

大野萌子氏
やりがいは、ひとによって違いますが「自分の仕事が人の役に立っている」「誰かに求められている(感謝される)」という、自分の価値を自他ともに認められることが原動力になるものです。嫌だと思うとすべてにマイナスのバイアスがかかってしまうこともあります。見切りをつける前に、どんなことでもよいので、これならだれにも負けないという自信をもてることを見つけてください。

 

以上、社会人1年目のお悩み上位5位と、メンタルアップマネージャ大野萌子氏からのアドバイスでした。
ビジネスハックメディア「ビズノート」公式HPでは、さらに多くの悩みと、大野萌子氏のよりくわしいアドバイスをご覧いただけます。
https://biz-note.jp/worries-1st-year/
 
  • 【監修】大野萌子(メンタルアップマネージャ)

一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャR資格認定機関)代表理事
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善スキルを得意とする。防衛省をはじめ、大手企業等で年間150件以上の講演・研修を行う。また、だれでも参加できる「生きやすい人間関係を創る」コミュニケーションスキルを1日で学べる「メンタルアップマネジメント講座」を開催。著書『「かまってちゃん」社員の上手なかまい方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『言いにくいことを伝える技術』(ぱる出版)ほか、メディア出演多数。

サイトURL
https://japan-mental-up.biz/
 
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代表者名
田村正伸
上場
未上場
資本金
300万円
設立
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