このコロナ禍で絶対観るべきアート展とは
「今こそ芸術が一番必要な時だと思った」アリカワコウヘイ!展 in 沖縄が開催中
人気現代美術作家アリカワコウヘイ!の、年に一度の大展覧会「アリカワコウヘイ!EXPO」が沖縄県で開催されている。「EXPO」は展覧会自体をひとつの作品と位置づけ、2005年から続くアート展。これまで述べ13万人を動員し、今も毎年2週間の会期に12000人を記録する人気の展覧会だ。当初は夏に開催予定だったがコロナ禍の影響で2度の順延。ようやく開催となった展覧会には心待ちにしていたファンが続々と来場。ファンからは「今年も開催してくれてありがとう」の声が会場内でスタッフにかけられており、中には涙を流す人の姿も見える。館内の感染対策を徹底し「安心して展覧会を楽しめた」と来場者から好評だ。アリカワコウヘイ!展は、沖縄県中頭郡西原町東崎のムーンテラス東崎(あがりざき)音楽堂で開催されている。会期は12月6日(日)まで。
「マシューくん」が描かれたアーチをくぐると、そこは現代アートのワンダーランドだ。
人気現代美術作家アリカワコウヘイ!(MBG arts所属/studio-a株式会社)の大展覧会「アリカワコウヘイ!EXPO」が沖縄県で開催されている。「EXPO」は、2005年から始まったアリカワコウヘイ!独自の展覧会スタイル。毎年約2週間の会期に12000人超の来場者を記録する人気の展覧会で、これまでに述べ13万人を動員した。「展覧会を超えた展覧会」をテーマとしており、広い音楽ホールを借り切り、そこが期間中だけアート一色に埋め尽くされる光景は圧巻の一言だ。
会場内が作品のテーマごとにブースで区切られ、細部までこだわったインスタレーション(空間芸術)を含めてアリカワコウヘイ!の世界観を表現するのが特徴。
アリカワコウヘイ!はこの「EXPO」を「展覧会全体がひとつの作品」と位置づけており、今回は12のブース/エリアに分けてテーマごとに展開。館内はさながら海外のアートフェアのような雰囲気だ。これだけの空間を一人のアーティストが造っていることにはただ驚くしかない。
アリカワコウヘイ!のファン層は幅広く、会場を3世代で訪れるファミリー層も多い。
今年はコロナ禍の影響で日程が2度順延されたが、ようやく開催となった展覧会には心待ちにしていたファンが続々と来場し「今年はもう開催してくれないのかと思っていた」「今年も開催してくれてありがとう」との声が会場内のあちこちでスタッフにかけられている。中には作品の前で涙を流すファンの姿もあった。
「芸術がこの世に存在する一番の理由は”心の救い”」
「今こそ芸術が一番必要な時だと思った」
コロナ禍で開催する大展覧会に込められた人気現代美術作家の決意とは。
会場でアリカワコウヘイ!に話を聞いた。
「ウィルスが世界に蔓延し日々、人々が自己防衛に気力を使っています。誰もが疲弊し、気力も体力もギリギリのところでみんながんばっている状況だと思います。今年の初めまでは、展覧会を開催することが後ろめたく感じる日が来るなんて思いもしませんでした。僕がなによりも大事にしている沖縄の大展覧会は夏の予定が結局2度の延期。開催にはずっと迷いがありましたが、来年ウィルスが終息しているかは誰も分かりません。次第に、ウィルスとともに生きる時代の新しい展覧会のスタイルを示すことが自分の役割なのではないかと考えるようになり、開催を決めました。」
「僕は芸術がこの世に存在する一番の理由は”心の救い”だと思っています」
「今こそ芸術が一番必要な時だと思いました」
「開催してもお客様が来てくださるのか不安もありましたが、世の中がこのような状況でも足を運び、”開催してくれてありがとう”と会場で声をかけてくださるお客様が多く、嬉しいと同時に、絶対にお客様に安全に楽しんでお帰り頂きたいと改めて感じ、感染対策により一層力を入れています。」
その言葉の通り、会場内は感染対策に力を入れている。スタッフによる入館時の検温や各所のアクリルパーテーションの設置の他、ノータッチで手指消毒ができるようアルコールの消毒液も極力足踏みタワー式を採用している。
その他、靴の消毒マットの設置やスタッフ休憩所にもアクリルパーテーションを設置するなど、すべての対策は医療専門家の監修を受けて実施しており、「安心して展覧会を観られた」とファンにも好評だ。
アリカワコウヘイ!展は、12月6日(日)まで沖縄県中頭郡西原町東崎のムーンテラス東崎(あがりざき)音楽堂で開催中。
現代美術作家アリカワコウヘイ!の不退転の決意がにじむ展覧会は必見だ。
アリカワコウヘイ!展 in 沖縄
ムーンテラス東崎音楽堂
沖縄県中頭郡西原町東崎22−3
12月6日(日)まで開催中
11:00〜19:00
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