オンライン講座「グローバル スタンダード ミュージック ビジネス2021」開催
世界の“音楽ストリーミングエコノミー”を学び、日本のミュージックビジネスを考える
本講座は、IMCJ会員のみならず、音楽及び関連業界で働くスタッフや経営層、音楽ストリーミングサービス(DSP)を使って、自ら世界市場に向けてリリースを行っているアーティスト、その他、日本の音楽産業のグローバル化に関心を持つ、全ての音楽及び関連業界人に向けたオンライン講座です。
現在英国議会では、「Economics of Streaming」(ストリーミングの経済性)と題して、ストリーミングが音楽ビジネスに与えている様々な経済的なインパクトが議論・検証されています。本講座では、その議論で積極的な発言を行っている、欧州のインディペンデントレコード業界の当事者や専門家をゲストに迎え、現地最新事情なども交えながらグローバル市場における音楽業界の流れを理解し、日本のストリーミングビジネスの有り方と次世代の音楽ビジネスについて考えていきます。
グローバル スタンダード ミュージック ビジネス2021 (GSMB2021)
~“音楽ストリーミングエコノミー”を学び、日本のミュージックビジネスを考える~
【主催】一般社団法人Independent Music Coalition Japan(IMCJ)
【協賛】Merlin
【ゲストスピーカー】
山崎卓也(弁護士、IMCJ顧問、WIN理事)
Paul Pacifico(CEO, 英AIM)
Helen Smith(Executive Chairman, 欧州IMPALA)
【モデレーター】山口 泉(IMCJ)
【形態】オンライン開催、90分講座を全3回実施
【日時】第1回11月23日(火)
第2回12月7日(火)
第3回12月21日(火)
各回18時~19時30分(*終了時間は、講座の進行により変動します。)
【参加料】
①IMCJ正会員・賛助会員:無料(全3回通しで、要事前登録)
②一般:1,500円(全3回通し券)
*アーカイブ視聴は、全3回とも、受講生限定で2022年1月10日迄有効。
【お申し込み】https://gsmb2021.peatix.com/
【本講座の背景】
2020年の世界のレコード産業は、売上で前年比7.4%増の216億㌦となり、6年連続のプラス成長で、2002年の221億㌦以来で最高の売上となりました。その増収の原動力となったのが、ストリーミングであり、全レコード音楽売上の62%のシェアを占め、フィジカル商品の20%、ダウンロードの6%というシェアをはるかに凌いでいます。
その一方で、ストリーミングの主流化により、それまでのフィジカル商品の物流を前提としていた音楽ビジネスのエコシステムが急速に変容したことで、レーベル、アーティスト、作家、音楽ストリーミングサービス(DSP)といったステークホルダーの間で、ユーザーが支払う音楽の対価の分配や手数料に関する新たな問題提起がなされています。
ストリーミングにより、小規模資本のインディペンデントレーベルや、レーベルに属さずに個人でデジタルディストリビューターを介して全世界に向けて楽曲をリリースする、いわゆるセルフリリースアーティストなどにも、大手レーベルやマネジメント所属のアーティストと比べても、遜色のないビジネスチャンスが拡がっています。
その一方で、DSP上で聞かれている80%の音楽が、そのDSPに参加している上位1%のトップアーティストに集約され 、ストリーミング収入だけでは生活することすら出来ないアーティストが大多数である、という実態も報告されています。
こういったストリーミング経済にまつわる議論や検証は、欧米を中心に世界の音楽業界で日々高まってきており、ストリーミングビジネスがようやく本格的に動き始めた日本においても、近い将来に同様の議論が起こってくることが想定されます。
ストリーミングにより、アーティストやレーベルが音楽活動及びビジネスを行うにあたっての、国内と国外市場の絶対的な障壁が低くなった現状、音楽ビジネスにもよりグローバルな視点と、海外市場とそのビジネスモデルを理解することが一層求められてきています。
【本講座の主旨】
本講座は、現在欧州を中心に活発な議論が行われているストリーミングエコノミーの問題を、特にインディペンデントのレーベルやアーティストを代表する業界団体(英国AIM、欧州IMPALA等)からの視点で解説し、その論点を整理していきます。
そして、ストリーミングへのシフトチェンジが本格的加速を始めた日本の音楽ビジネスが、数年後には同様の議論に直面するであろうことを前提に、日本の音楽及び音楽関連業界に携わるスタッフ、アーティストやクリエイターなどのすべてのステークホルダーが、日本独自のストリミーミングエコノミーの在り方について考え、日本の音楽ビジネスが今後どのようにグローバル市場の中での発展と持続性を高めていくべきなのかを考えていきます。
本講座で取り上げる予定の議題:
①DSPからライツホルダーに対する収益配分方式に関する新提案(アーティストグロースモデル)
②実演家の対価、「衡平な報酬」(Equitable Remuneration)とは?
③原盤と出版の対価の格差
④アーティストとレーベルの印税契約の透明性、レガシー契約の問題点
⑤メジャーによる市場占有
⑥バリューギャップとセーフハーバー
⑦原盤の演奏権
その他
*内容は変更の可能性があります。
【本講座の想定受講生】
音楽及び関連業界の全ての方
特に、経営、経営企画、マネジメント、法務、事業開発、国際、デジタル等に係る方
セルフリリースアーティストの方
次世代の音楽業界を担う方
音楽ビジネスのグローバル化に関心の高い方
【IMCJとは】
IMCJは、独立系の音楽事業者及びアーティストの海外展開を支援する非営利組織です。独立系音楽事業者の国際団体であるWIN(Worldwide Independent Network / https://winformusic.org/)の会員として、日本を代表して各国の独立系音楽関連団体との連携や情報交換を図るとともに、ストリーミングによる音楽消費が主流となった世界市場における日本の音源展開をビジネスメン、技術面、そして法規面など多角的な観点から支援を行っています。入会に関するお問い合わせは、info@imcj.or.jp まで。
Website: https://imcj.or.jp
Twitter: https://twitter.com/imcj_music
Facebook: https://www.facebook.com/IMCJ.music
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