シンプルなデザインで環境にもやさしい「高橋のエコカレンダー」

テレワークで家庭用カレンダー需要アップ、どんな部屋にもなじむ数字カレンダーが人気

株式会社　高橋書店

2020年12月3日 15時00分

株式会社高橋書店（本社：東京都豊島区　代表取締役社長：高橋秀雄）のカレンダーシリーズは発刊から今年で21年目となります。立ち上げ当初は5点からスタートした当シリーズも、21年目の今年は全86点にまで増え、発行部数は約20倍にまで成長しました。特に人気が高いのは主力シリーズである「高橋のエコカレンダー」シリーズ。環境に配慮したエコ素材（再生紙）を発刊当時から使用しており、デザインもシンプルで使う人・場所を選ばないのが特長です。

テレワークの影響でカレンダーの売り上げが伸びている

2021年版のカレンダーは8月末から全国の書店・文具店・オンラインストアで発売しました。発売から約3ヵ月たった11月末時点で、前年を超える売れ行きを出しています。その背景には、テレワークが広まった結果、家庭用カレンダー需要が高まったことがあるのではないかと考えられます。

今までオフィスにあるカレンダーで把握できていた月の流れを、在宅テレワーク中は確認できず、不便さを感じた人が多いのではと、販売店の担当の方とお話ししながらも感じます。在宅中、プライベートだけならスマホやパソコンだけでも十分だったところに、テレワークでの通話中・オンライン会議中、サッと見られてスケジュール調整できるカレンダーの需要が高まったと推測しています。（高橋書店　販売部本部長）

高橋書店カレンダー編集担当が分析！人気カレンダーの特長

カレンダーは手帳とは違って、パーソナルな領域だけで使用するものではありません。人の目にも触れる可能性があり、むしろ見てほしい共有すべき事柄はカレンダーに書き込む人が多いようです。

仕事で使うものでも、家族で使うものでも、一気に全員に周知できるのが書き込みのできるカレンダーの便利なところ。数字と罫線だけのシンプルな数字カレンダーは書き込み欄が広いものが多いため、常に人気が高いです。
また、カレンダーを置く（掛ける）場所はそれぞれですが、カレンダーありきで部屋のインテリアを決めることは少ないと思います。カレンダーはあくまで脇役で、その空間をちょっと便利にしてくれるものです。よって、サイズや形式（壁掛用or卓上用など）の選択肢の多いシンプルな数字カレンダーを選ぶユーザーが多いのだと考えています。

再生紙を使ったカレンダーで環境にも配慮

高橋のエコカレンダーは、その名の通りエコ素材である再生紙を使用して製作しています（※）。一般的に再生紙は、バージンパルプを使用した通常の用紙に比べて書き心地が悪くなる傾向にあります。しかし、当社のエコカレンダーは、製紙会社と共同で開発した特注紙を使用しています。厳しい筆記試験をクリアしたものですので、エコなうえに使い心地が良いという一見相反する特長を併せ持っています。
また古紙を配合した再生紙は白さが劣るといわれていますが、文字をはっきりと見せるためにきちんと白い用紙になるように用紙製作には研究を重ねました。実際に書いて使い、毎日目に入るものだからこそ、用紙にもこだわって製作しています。
（※日めくりカレンダーやホワイトボードカレンダーなど一部のカレンダーでは再生紙を使用していません）

シンプルだからこそ難しい　「数字カレンダー」の生みの苦労とは

当社のエコカレンダーシリーズは、写真やイラストがメインのカレンダーではなく、数字と罫線だけの「数字（文字）カレンダー」と呼ばれるジャンルのカレンダーです。シンプルなつくり・デザインではありますが、余計な要素がないだけに難しい側面もあります。
実用的な用途で購入される商品なので、当然見やすく、書きやすく、使いやすいものでなければなりません。しかし、長く愛用してもらうには、機能面だけではなく、その商品のデザイン自体に愛着を持ってもらう必要もあります。
置いたり飾ったりする場所の雰囲気を壊すことがないようデザインに気を配り、使い心地を向上させるために数字の書体や大きさ、罫線の太さや数など、細部に至るまで心を配る。そうやって1点1点のカレンダーを製作しています。

お客様の声一つひとつを商品に生かすものづくり