ICT教材eboard、漢字学習の遅れにより勉強が進められない子をサポートする「ふりがな」機能の提供を開始
NPO法⼈eboard(イーボード)は、不登校経験や学習障害、日本語支援が必要などの理由から、漢字の学習が遅れてしまい、各教科の学習が進められなくなる子のサポートを目的として、ICT教材eboard上で提供する小中学生向けデジタルドリルに、「ふりがな」をつける機能の提供を開始しました。
- 取り組みの背景
コロナ禍で教育現場のICT化が進む中、学習環境が整備されづらかった ろう・難聴の子、外国につながる子などを対象に、映像授業に字幕をつける「やさしい字幕」プロジェクトを実施するなど、様々な理由から学べない・学びづらい子ども達のための取り組みも進めています。
この度、ICT教材eboardを利用する子どもや保護者、学校教員等へのヒアリングから、不登校経験や学習障害、日本語支援が必要などの理由から、漢字の学習に遅れが出てしまい、各教科の学習につまずいてしまうケースが多くあることが見えてきました。
漢字の学習に遅れが挙げられたのは、主に以下の子ども達です。小学校では学年ごとに、中学校では3年間で、習う漢字が文部科学省より定められているため、漢字の学習が遅れてしまうと「漢字が読めない」ことが理由で、各教科の学習が進められない・進めづらい状態になってしまうことがあります。
●不登校の子
2022年10月に文部科学省から発表された最新の調査では、不登校の小中学生の数は、過去最多の24万4,940人に上りました。不登校期間に漢字の学習が遅れてしまうことで、欠席期間や学校復学時の学習が困難になってしまいます。
●読字障害(ディスレクシア)など学習障害(LD)の子
読字障害(ディスレクシア)は、学習障害(LD)の中で一番多く見られる症状と言われています。知的に遅れはないものの、見た文字を音にすることが苦手で、「読む」能力に極端に困難があります。ディスレクシアの子は 漢字の読みが難しい子が多く、中学生であっても小学校で習う漢字が読めない場合もあります。
●日本語指導を必要とする外国につながる子
外国につながりがある「日本語指導が必要な児童生徒」は、年々増加傾向にあり、全国で約6万人が学校生活や教科学習を進める上で、日本語の支援を必要としています。日本語での会話ができても、教科の学習に必要な語彙や漢字の学習には多くの時間がかかるため、学校では教材にふりがなをつけるなど、個別の対応を行っていることもあります。
- ふりがな機能について
この度、新しく提供された「ふりがな機能」により、デジタルドリル上の「ふりがなをつける」ボタンを押すと、問題文、解答、解説中のすべての漢字に、ふりがながつけられます。
この取り組みへ賛同をいただいたアシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社からご支援、社員ボランティアのご協力を受け、ふりがな機能の開発を進めました。
- NPO法人eboardについて
【受賞歴】
・第11回日本eラーニング・アワードにて、文部科学大臣賞を受賞(2014)
・第1回社会課題の解決を支えるICTサービス大賞「社会課題解決部門」にて、部門賞を受賞(2017)
・第5回ジャパンSDGsアワードにて、SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞(2021)
- 関連URL
・文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
・文部科学省「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況に関する調査(令和3年度)」:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/1421569_00004.htm
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