国内初*、AIで隠れ心房細動のリスクを、洞調律の心電図から推定する12誘導心電計を開発
フクダ電子株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 白井 大治郎)は、2024年6月19日に製造販売承認されたAI解析機能付の12誘導心電計 カーディマックス FCP-9900Aiシステム(承認番号:30600BZX00127000)を10月より発売開始する予定です。
本製品は、診断の付いていない患者の洞調律心電図から、過去に発作性心房細動(PAF)を発症していた可能性をAIにより推定する「隠れ心房細動リスク推定機能」を搭載しています。本機能を用いることでホルター心電図検査等の確定診断に繋げAFを早期発見することを目指した製品です。
※日本で販売される12誘導心電計としては国内初。当社調べ(2024年7月時点)
フクダ電子社製 カーディマックス FCP-9900Aiシステムの主な特徴
■国内初のAI解析機能付 12誘導心電計
従来の心電計では、心房細動(AF)発作時の心電図を、心電図検査のタイミングで記録できない限り、心房細動の可能性を心電計が解析・推定することはできませんでしたが、本製品に搭載されたAIモデルによって過去にPAFを発症した可能性をAIモデルで推定することが可能になりました。
■AIモデルを心電計本体に搭載
本製品は従来行われてきた心電図検査の手順を変えることなく、一般的な心電図検査を行っていただくだけでAIによるPAFのリスク推定結果を心電計上に表示、レポートへの記録が可能になっています。
AIモデルを心電計本体に搭載することによって外部のPC等に接続することなく1台でAI解析を完結することができます。また心電計本体へAIモデルを搭載することによる心電図の解析処理時間を最小限に抑え(従来の解析処理時間+約2秒)、これまで心電計をご使用いただいていた臨床の場でストレスなく運用ができるように設計されています。
■隠れ心房細動リスク推定機能による心房細動早期発見
心房細動(AF)は高齢者に多く見られる不整脈のひとつです。無症候性または発生頻度の低いAFは、標準12誘導心電図検査やホルター心電図検査では発作時心電図の記録が困難で見逃されることから、検出効率が非常に低いという課題がありました。AFは脳梗塞や心不全、認知症などに対して深く関係することから、出来る限り早期発見が重要となります。本製品に搭載されたAIモデルで過去のPAF発症の可能性を推定することで、AF患者の早期発見に寄与することが期待できます。
フクダ電子株式会社について
フクダ電子株式会社は1939年(昭和14年)の創業以来、国産心電計のトップメーカーとして歩み続け、予防・検査~経過観察・リハビリ~在宅医療までトータルソリューションを展開しております。
『社会的使命に徹し、ME機器の開発を通じて、医学の進歩に寄与する』という経営理念のもと、これからもスピーディな応変力で世界の人々の健康へ貢献できる医療テクノロジーの創出に全力を注いでまいります。
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