(株)サイバーフェリックス、ICTの普段使いを支える教材「DQWorld」の全国154校への導入による成果を一般公開 

株式会社サイバーフェリックス、児童生徒のICTの普段使いを支えるオンライン学習教材「DQ World」を導入実証した全国154の小中学校・自治体における効果レポートを一般公開

株式会社サイバーフェリックスは、2021年9月から22年3月にかけてオンライン学習教材「DQ World」を導入実証している全国154の小中学校・自治体における効果レポートを公開することを発表した。本事業では経済産業省の令和 2 年度 3 次補正 学びと社会の連携促進事業費補助金(以下、EdTech導入補助金2021)の支援を受けDQ Worldを提供し、約3万5000名の児童生徒がDQ Worldに取り組んだ。

 DQ Worldは、主にICTの活用が日常的になる小学3年生~中学3年生の児童生徒が、インターネットの仕組みやそこで起こる様々な事象に対する判断基準や対処方法について学び、インターネットをより肯定的かつ自律的に活用する基盤をつくるための教材である。

 これまで、禁止や制限といった消極的なICTの使い方の指導やこの分野に専門性を持たない指導教員の負担が指摘されてきた。しかし、児童生徒1人ひとりがICT端末を持ち、家庭と学校での連続的な学びが推進される今、ICTの活用を前提として、それらをどのように使っていくのか自ら考え、判断し、行動する基盤を育てる教育が必要とされている。こうした課題を解決すべくDQ Worldは、時間や場所を選ばず、アニメーションやクイズ、キャラクターとの擬似チャットなどを通じて、児童生徒が楽しく主体的に学習を進めるための学習を提供している。DQ Worldで学習可能なデジタル・シティズンシップスキルは、下図の8つのスキルである。
 

 

 

 今回、EdTech導入補助金2021の参加校に提供された「DQスクールパッケージ」には、自立学習型ゲーミフィケーション教材「DQ World」と「2種類のレポート」に加え、授業でのより発展的な学びを支える「指導書」「ワークブック」が内包されている。学習者個人向けと学校向けの2種類のレポートは、児童生徒がDQ Worldでの学習を修了すると発行されるようになっており、従来の情報モラル教育の課題とされていた児童生徒の習熟度の可視化を可能にしている点が特徴的である。

DQスクールパッケージの詳細はこちらから
https://cyber-felix.com/dqservice/
 

 

 

■児童生徒の実生活において効果
 今回の効果報告レポートは、DQ Worldを導入した学校を対象とした児童生徒・教員への事前アンケート、事後アンケート、学校への個別インタビューの3点を基に効果を分析した。

 児童生徒への効果測定では、インターネット上でのトラブル関与率の減少、ウイルスなどから自分のアカウントを守るセキュリティに関する分野と個人情報の適切に管理するプライバシーに関する分野において効果を見せた。また、事前アンケートでは全体の10%の児童生徒がインターネット上でのトラブルに関与していたが、事後アンケートでは全体の5.1%に減少しており、約5割のトラブル関与率の改善が見られた。児童生徒からは「DQ Worldを学習する前はオンラインゲームで暴言を言ったり友人と喧嘩してしまっていたが、学習後は言葉遣いを優しくするよう心掛けるようになった」や「SNSへの投稿や閲覧の際の注意点を知ることができ、トラブルを回避できるようになった」などといった声が上がり、適切なICT活用の姿勢を習得しつつある様子が伺えた。
 


 教育機関の抱える課題点や不安点に関しては、教員への事前アンケートから様々な声が上がった。教員全体の98.8%が「カリキュラムがないことによる、継続学習の難しさ」「専門性のある授業への不安」「学習効果の計測の難しさ」のいずれかに不安があると回答し、従来の情報モラル・リテラシー教育に関する問題点が浮き彫りになった。

 一方で、事後アンケートでは70%以上の教員が上記の不安を解消できたと回答。不安の大幅な改善が実現できた理由として、マーケティング担当の村上は「授業準備など先生方の負担を強いることなく児童生徒主体で取り組める点や、学習項目が明確な点など、DQ Worldの特質である扱いやすさが課題や不安の解消に繋がったのでは」と述べた。教員からは「ネット広告に対し敏感になり、安易にクリックしないようにする生徒が増えた。」や、「調べ学習の時間で、ネット上の情報の出典を気にかけるようになるなど、クリティカルシンキングが身に付いた児童生徒が多く見られる」など、DQ Worldでの学習が実生活に生かされているといった声が上がった。
 


 今回の効果測定の結果を分析し、村上は「今回は3か月間という短期間での効果測定だったが、特にサイバーセキュリティとプライバシーの管理に関する分野では、判断能力や姿勢の向上が顕著にみられた。また、導入校の教職員の間でデジタルシティズンシップ教育の重要性の実感度が向上したことにも導入の意義を感じている。DQ Worldを用いた学習の強みを再実感できるデータが得られたと同時に、今後の課題も出てきたので、長期的な効果測定と合わせて改善活動を進めていきたい」と語った。サイバーフェリックスでは今後、教員からの要望が多かったDQ Worldへのシングルサインオンの実現や、ワークショップの充実化に取り組むという。
 


■DQ World実証実験の効果報告レポートの公開先
実証結果の詳細や導入校の事例はサイバーフェリックスWebサイトから▼
https://cyber-felix.com/edtech-dqschoolpackage/

効果報告レポートやDQ Worldに関するお問い合わせについて▼
メール=info@cyber-felix.comへ。


■実証実験プログラム2022への参加校を募集開始
 


 デジタルシティズンシップ育成に特化したオンライン教材「DQ World」を、学校で約1年間無料利用できるDQ実証実験プログラム2022への参加募集が開始された。「デジタルシティズンシップ教育を始めたいけれど、何から始めていいのか分からない」「DQ Worldでの学習は本当に効果があるのか確かめたい」といった悩みを持つ小中学校・自治体の参加が期待される。

実証実験プログラム2022の詳細は以下のプレスリリースから▼
https://note.com/cyberfelix/n/n25eefa3a2ecb

<キャンペーン概要>
開始日:2022年4月1日(月)
終了日:2023年3月31日(金)

参加の要件:
(1)新規参加校
半年に一度の実施レポートの作成

(2)継続参加校

①新規2校への紹介
②ウェビナー、効果実証、教材開発のいずれかに協力

 
申込みは以下の申込フォームから▼
https://forms.gle/Cjdvw8uHyv2iGWnaA
 
*申し込み受付締め切り日:2022年5月9日(月) 


[参考情報]

株式会社サイバーフェリックス Webサイト
https://cyber-felix.com/

DQ Institute Webサイト
https://www.dqinstitute.org/


【株式会社サイバーフェリックスについて】
 株式会社サイバーフェリックスは、国際シンクタンクDQ Instituteを戦略的パートナーとする、日本におけるDQ教育および研究のリーディングカンパニーです。デジタル社会がもたらした革新的で便利な生活の一方で、子どもたちは、ネットいじめ/テレビゲーム依存症/性的なコンテンツなど、様々な脅威にさらされています。弊社は子どもたちがこれらの脅威に適切に対処するための力を身につけることを、DQの普及を通じてサポートしています。

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ビジネスカテゴリ
学校・大学
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会社概要

URL
https://cyber-felix.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
埼玉県さいたま市岩槻区掛44-5
電話番号
-
代表者名
石山 将
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年03月