BHPによる世界初のLNG燃料のニューカッスルマックス鉄鉱石運搬船が日本に出航
リリース 2022年2月24日(木)12:00 オーストラリア西部標準時
BHPは、西オーストラリア州ポートヘッドランドに、世界初のLNGを燃料とするニューカッスルマックスばら積み運搬船「MV Mt. Tourmaline」を迎え入れました。この運搬船に積み出しされる鉄鉱石は、3月上旬に日本のJFEスチール株式会社に届けられます。
20万9千トンの載貨重量のこの運搬船は、初のLNGバンカリングを行うために2月7日にシンガポールに到着しました。本運搬船は、BHPがEastern Pacific Shipping(EPS)から5年間にわたってチャーターした運搬船5隻のうち最初の1隻で、LNG燃料の契約はShellと締結し、西オーストラリア州とアジア間で鉄鉱石を運びます。
BHP港湾部長シンディ・ダンハム氏は
「LNG燃料の運搬船をポート・ヘッドランドへ迎えることができ光栄に思います。これは、海運から発生するスコープ3の温暖化ガス排出削減にむけた第一歩であり、弊社の鉱山からお客様までのバリューチェーンにおける脱炭素化を進めていく鍵となります。」
「BHPにとって排出量削減は重要な優先課題です。今回のような運搬船のチャーターは弊社の鉱石を運搬する過程で発生する排出量削減に関する2030年の目標への貢献となります。」と述べています。
BHPジャパン社長のガントス有希氏は、今回の取り組みが、バリューチェーン全体における排出量削減においてJFEスチールとBHP間の長いパートナーシップの歴史におけるさらなる貢献となるとして、以下のように述べています。
「世界有数の製鉄会社であるJFEスチールは弊社にとって長年のパートナーであり、両社ともバリューチェーン全体での排出量を削減するための確固たるコミットメントを掲げています。『Mt Tourmaline』は既存の燃料を使った航海に比べ、一航海あたり30%以上も温暖化ガスの排出原単位を削減し、酸化窒素(NOX)や酸化硫黄(SOX)、および粒子状物質をまったく排出しません。今回の取り組みは製鉄およびそれに関連するバリューチェーン全体での排出量削減という目標を抱える両社にとってさらなる一歩となります。」
JFEは、2050年に向けてカーボンニュートラル実現を目指すことを発表しています。さらに、2022年2月8日にJFEは2030年度のCO2削減目標を前目標の20%より上方修正し、JFEグループの2013年度比で30%以上の削減を目標とすることを発表しました。
JFEスチールの原料部および資材部を担当する常務執行役員である大門博史氏は、次のように述べています。
「BHPとは長いお付き合いがあり、両社間の強いパートナーシップによって、今後、製鉄業とバリューチェーン全体におけるCO2排出量を削減する方法を見つけることができると信じています。弊社が、世界初のLNG燃料ニューカッスルマックス運搬船『Mt Tourmaline』が運ぶBHPの鉄鉱石を受け取る初の顧客となれたことは、とても光栄です。この運搬船は、エネルギー効率と排出原単位において大きな改善をもたらし、両社のバリューチェーン全体における温暖化ガス排出量を削減するという信念にかなうものです。」
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