スプーン/フォークの違いで、食事が美味しく感じる!? 『スプーン/フォークの使い心地の良さが、最大6.0倍も違うことを初めて脳波測定で証明』
ノーベル賞創設90周年記念カトラリーを製作した、山崎金属工業株式会社(新潟県燕市・代表取締役 山崎悦次)が、「産学公官金」連携により地域の協力を得て、課題解決に取組み
脳波測定結果をまとめたサイトと動画はこちら
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1.山崎金属工業株式会社の抱える課題(悩み)
日本の金属洋食器製造の90%以上を担う一大産地である新潟県燕市で、1918年より100年以上ナイフ・フォーク・スプーン類を造り続けている山崎金属工業株式会社は、ノーベル賞晩餐会にも採用されるなど高い技術力を誇っているものの、その製品の品質の良さを一般消費者に分かり易く伝えきれずにおり、何か客観的なデータで表すことは出来ないものかと悩み続けていました。
2.「産学公官金」連携の取組み
山崎金属工業は永年抱える課題解決に向け、株式会社第四北越銀行より産学連携の仕組みを活用する助言を受け、新潟県内の複数の大学に相談したところ、長岡技術科学大学より中川教授の「脳波測定による感性フラクタル次元解析手法」を用いれば、品質の良さを客観的なデータで表すことが可能との提言を頂きました。実験・計測・分析の支援を仰ぐため、当社の地元にある燕三条地場産業振興センターから協力を得たことに加え、燕市補助金事業にも採択され燕市からも本件取組みに対して支援を頂いております。
◆産=山崎金属工業 株式会社
◆学=国立大学法人 長岡技術科学大学
◆公=公益財団法人 燕三条地場産業振興センター
◆官=燕市
◆金=株式会社 第四北越銀行
3.「脳波測定」実験内容と結果
山崎金属工業が製造する金属洋食器の品質(山崎製品品質)と、市場で広く販売されている一般的な金属洋食器の品質(普及品品質)との違いを、感性フラクタル次元解析手法(脳波から快感・不快感の感性を測定、分析し、定量化する手法)で検証するという、金属洋食器では初めての試みを行いました。
その結果、被験者20名に対し一般的な麻布と絹布との心地良さでは絹布の方が2.3倍心地良いという実験結果が出た中、山崎製品品質と普及品品質のスプーンにおけるさし心地の良さでは3.0倍、口抜け感の良さで3.9倍、金属臭の少なさで3.7倍、フォークにおけるさし心地の良さでは6.0倍の違いがありました。
■「脳波測定」1 麻布と絹布との心地良さの違い
金属洋食器の使い心地を測定する前に、一般的な心地良さとして、ざらざらとした麻布の触り心地の良さを1とすると、つるつるとした絹の触り心地は2.3倍心地良いとの違いが出ました。
■「脳波測定」2-1 スプーンのさし心地の違い
続いて金属洋食器の品質差を測定する為、まずは研磨工数増よる表面あらさの違いによるさし心地の良さを測定した結果、普及品品質を1とすると山崎製品品質は3.0倍さし心地が良いとの結果となりました。
■「脳波測定」2-2 スプーンの口抜け感の心地良さの違い
次に食材をスプーンで口に入れた際の口内や舌、唇に触れた感触の滑らかさの違いを測定した結果、同じく普及品品質を1とすると山崎製品品質は3.9倍口抜けの心地良さを感じる測定結果が得られました。
■「脳波測定」2-3 スプーンの金属臭の感じにくさの違い
同じくスプーンを口に入れた際の金属製品特有の金属臭の感じ方についても測定したところ、金属臭の感じ方が普及品品質と比べて山崎製品品質では3.7倍感じにくい結果となりました。
■「脳波測定」3 フォークのさし心地の違い
フォークのさし心地に関しても測定すると、普及品比6.0倍さし心地が良い結果となりました。
4.測定結果に関する今後の活用
山崎金属工業の永年の課題について、脳波測定による感性フラクタル次元解析手法で快・不快の感性として、使用した際の心地良さを客観的なデータとして定量的に表すことが出来ました。 海外の高級品市場へも力をいれる山崎金属工業が、使い心地の違いを世界中へアピールすることで使用感の心地よさを含めた日本製(燕製)品質の優位性を伝えることができ、日本製の新しいスタンダードを作り上げることができると考えています。それにより金属洋食器の魅力を感じる人が増え、後継者育成にもつながり、ひいては産地活性につながることも期待しています。
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