ニイミ産業、産業用エネルギーの現場DXで「日本DX大賞2026」特別賞を受賞

LPガス配送計画を「2時間」から「3分」に短縮、現場の業務プロセスを再設計し、持続可能な事業運営を推進

ニイミ産業株式会社

ニイミ産業株式会社(本社:愛知県春日井市、代表取締役社長:新美 良夫、以下「ニイミ産業」)は、産業用エネルギー部門が推進する「ガス配送・点検業務のDX化プロジェクト」において、「日本DX大賞2026」の特別賞「Field Transformation DX Award」を受賞しました。

本プロジェクトでは、産業用LPガスの配送計画をはじめ、ドライバーへの配送指示、顧客先での納品記録、集計、売上処理など、現場を支える一連の業務をデジタル化しました。

従来2時間を要していた配送計画業務を3分に短縮し、約98%の作業時間削減を実現。さらに、構築した仕組みをタクシー用オートガスの販売管理にも展開し、課金ミスの解消につなげています。

ニイミ産業は、デジタルツールの導入だけを目的とせず、現場に蓄積されてきた知見や業務プロセスを整理し、仕事の流れそのものを変えるDXに取り組んでいます。

「日本DX大賞2026」特別賞を受賞

「日本DX大賞」は、単なるデジタルツールの導入にとどまらず、現場の課題に向き合い、業務プロセスや組織のあり方を変革したDX事例を発掘・表彰する取り組みです。

 2026年は過去最多となる186件の応募があり、ニイミ産業は特別賞「Field Transformation DX Award」に選出されました。

右:ニイミ産業株式会社 産業エネルギーソリューション部門 常務取締役 北野 秀樹

審査では、属人化していた配送計画などをDX化により仕組化し、仕事の流れを根本から変革したことや、配送計画業務を2時間から3分へ短縮した成果が評価されました。

また、現場で生まれたデータを業務管理や経営判断につなげていること、開発パートナーである株式会社ジュッポーワークスとの連携を含め、他のインフラ産業にも応用できる再現性の高いDXモデルであることも選定理由として挙げられています。

2時間かかっていたLPガス配送計画を、熟練者の経験頼りから脱却し3分に短縮

ニイミ産業の産業用エネルギー部門では、工場や事業所など約350カ所の顧客に産業用LPガスを供給しています。

配送計画を作成する際には、タンクの残量だけでなく、顧客ごとの使用量や使用傾向、季節、気温、設備の稼働状況など、複数の情報を考慮する必要があります。

従来、翌日の配送先の選定は、こうした条件を理解した特定の熟練担当者が、経験に基づいて行っていました。そのため、配送計画の作成には約2時間を要し、仕組み化する上でのボトルネックとなっていました。

 こうした課題に対しニイミ産業では、顧客固有のガスの使用傾向や配送の緊急度など、担当者が判断に用いていた情報を客観的に整理し、配送候補先を自動で計画する仕組みを構築しました。

配送計画システムUI

システム上では、顧客ごとの残量把握と使用量予測を数式化し、2種類のガス種・10台のローリーに対する配車最適化をルールベースで行うとともに、配送の緊急度を色分けした地図表示により、熟練者の判断を直感的に補完し、エリア別マップ上で表示された配送候補をクリックすることで計画を確定できるようにし、対象となるエリアや顧客を視覚的に確認できるようにしています。

これにより、複数の社員が同じ仕組みを利用できるようになり、特定の担当者の経験だけに依存しない業務体制を整えました。

手書きで行われていた配送・納品業務をDX化し、集計までを一つの仕組みに統合

配送計画の効率化に加え、ニイミ産業ではドライバーへの指示、顧客先での納品記録、納品後の集計や売上処理までを一つの仕組みで連携しました。

手書き作業をなくしデジタルで完結したLPガス配送業務の現場の様子

ドライバーはiPhoneなどのモバイル端末で翌日の配送先や作業内容を確認し、現場では「QRコードの読取+タップ操作+写真撮影」によって業務を完結できる仕組みを導入しています。QRコードを読み取ることで顧客名や配送日時が自動入力され、必要な項目をタップで選択し、納品状況は写真で記録することで、入力作業を最小限に抑えながら正確なデータを取得できます。

これらの情報は事務所へリアルタイムで共有され、納品情報の集計や基幹システムへの売上処理の効率化に劇的に寄与しました。システム化によって、紙の伝票への記入や事務所での転記作業がゼロになり、現場からバックオフィスまで一気通貫で業務の効率化と精度向上を実現しました。

一つの作業だけをデジタル化するのではなく、配送計画から現場での納品、その後の事務処理まで、業務全体を見直した点が本プロジェクトの特徴です。

システムをタクシー用オートガスの販売管理にも適用、金額・転記ミスがゼロに

LPガス配送業務で構築した仕組みは、タクシー向けオートガスの販売管理にも展開しています。

従来は車両情報や販売金額を手作業で記録しており、金額や数値の転記ミスが発生する課題がありました。

そこで、LPガスの点検業務DXで構築した仕組みを応用し、車両情報を登録したQRコードとiPadを活用した管理システムを導入しました。QRコードを読み取ることで車両情報を即時に確認し、供給量の入力とメーター撮影だけで記録が完了する仕組みとしました。

導入後はシニア作業員でも無理なく操作できている

これにより入力精度が向上し、集計も自動化され単純ミスがゼロとなり、大きない効率化が図れました。こうした仕組みは他業務にも横展開が進んでおり、組織全体の業務改善に波及しています。

現場における暗黙知の課題と、当事者主導による解決

本プロジェクトを進めるうえでの大きな課題は、現場の判断基準や業務の進め方が、長年の経験の中で培われてきた知見に基づいており、それらを改めて整理・体系化する必要があった点でした。

そのため、現場を理解する社内メンバーが中心となり、担当者へのヒアリングを重ねながら、業務の考え方や判断の前提を一つずつ整理していきました。あわせて開発パートナーとも連携し、実務の流れに即した形でシステムへと落とし込んでいます。

こうしたプロセスを通じて、現場に蓄積されてきた「暗黙知」を業務プロセスとして明確化し、誰もが活用できる形に整えることで、実際の業務に即したシステムの構築と、継続的に改善できる体制の整備につながりました。

担当者コメント

ニイミ産業株式会社
産業エネルギーソリューション部門 常務取締役 北野 秀樹

「今回の受賞は、単に新しいシステムを導入したことではなく、現場の仕事を一から見直し、業務の流れを変えてきた取り組みを評価いただいたものと受け止めています。

DXを進めるうえで重要だったのは、システム会社にすべてを任せるのではなく、現場を知る私たち自身が主体となり、何を変えるべきかを考えることでした。

一つの業務の改善から始まった取り組みは、オートガスの販売管理や点検業務など、新たな領域へ広がっています。今後も現場の声とデータを生かし、社員が働きやすく、お客様に安定したサービスを提供できる体制づくりを進めてまいります」

受賞概要

  

名称: 日本DX大賞2026  サミット&アワード

受賞名: 特別賞「Field Transformation DX Award」

受賞企業: ニイミ産業株式会社

対象プロジェクト: ガス配送・点検業務のDX化プロジェクト

表彰日: 2026年7月23日

会場: TODAホール&カンファレンス東京

主催: 日本DX大賞実行委員会

構成団体: 一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会、一般社団法人ノーコード推進協会、Re Japan

  

本件に関するお問い合わせ先

ニイミ産業株式会社  産業用エネルギー部門
〒486-0932 愛知県春日井市松河戸町段下1360
TEL:0568-81-8461
メール:hf@niimi-s.com


<運営会社>
社名:ニイミ産業株式会社
代表者:新美 良夫
所在地:愛知県春日井市松河戸町1360番地
設立:昭和24年9月(創業明治21年)
URL:https://www.niimi-s.co.jp

事業内容:LPガス・石油・ガス機器・OA機器の卸売、ガス窯(陶磁器、瓦などの製造)金属溶解炉の製造、廃油リサイ クル、検査事業、LPガス容器、ファインセラミックスなどの製造

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会社概要

ニイミ産業株式会社

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URL
https://www.niimi-s.co.jp
業種
電気・ガス業
本社所在地
愛知県春日井市松河戸町段下1360
電話番号
0568-81-8461
代表者名
新美 良夫
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1949年09月