12/16オンライン記者会見 世界初 日本が誇る最新の再生医療リハビリテーションプロジェクトで、ウクライナの負傷者を支援

ウクライナ人道支援 再生医療リハビリテーションプロジェクト

PBV

一般社団法人ピースボート災害支援センター(PBV)は、「日本再生医療とリハビリテーション学会」の理事長を務める広島大学の弓削類(Rui Yuge)教授、ジョージアのTbilisi State Medical UniversityやKen Walker University Medical Rehabilitation Clinic、The FIRST UNIVERSITY CLINICと協力し、ウクライナへの医療支援活動を開始します。

日本の研究者とジョージアの医療従事者、国際NGOが連携し、最先端の医療技術を使って負傷したウクライナの市民や子どもたちの社会復帰を後押しします。

2022年12月16日(金)にプロジェクト概要をお伝えするオンライン記者会見を開催します。

◆戦争被害を受けて負傷した方たちのリハビリテーションが必要です

ロシアのウクライナ侵攻が始まって10ヶ月が過ぎ、ウクライナの市民や子ども達を含む戦争被害者は増え続けています。ジョージアで負傷者を受け入れ、治療を行っているM. Iashvili Children’s Central Hospitalによると、頭部外傷などによる歩行機能を取り戻すためのリハビリを必要とする人の数は2万人を超えています。脳は一旦損傷すると、治療とリハビリに時間がかかり、また後遺症が残るケースも少なくありません。実際、ジョージアの病院で日々、頭部外傷などを負ったウクライナの患者の治療とリハビリに取り組んでいますが、残念ながら多くの患者さんが完全な回復には至っていません。
 



◆日本が誇る最先端の医療技術を届けます
この状況を踏まえ、広島大学大学院医系科学研究科の弓削類教授と、M. Iashvili Children’s Central Hospitalの脳神経外科医Dr. Lika Khorbaladzeらは、一般社団法人ピースボート災害支援センター(PBV)と連携し、「ウクライナ人道支援 再生医療リハビリテーションプロジェクト」を立ち上げ、難渋している頭部外傷の患者の治療とリハビリテーションを行います。弓削教授とDr. Lika Khorbaladzeは、2009年に米国ハーバード大学で開催されたリハビリテーション医学/幹細胞というセクションで講演をして以来、間葉系幹細胞を用いた神経再生治療とリハビリテーションの研究を重ねてきました。研究の成果を活用して、最先端の細胞治療とリハビリテーションの統合医療を行います。
 

プロジェクトコーディネーターの広島大学大学院医系科学研究科の弓削類教授と脳神経外科医リカ・コルバラゼ医師プロジェクトコーディネーターの広島大学大学院医系科学研究科の弓削類教授と脳神経外科医リカ・コルバラゼ医師



まずは歩行補助装置RE-Gait(*1)をジョージアのリハビリテーション病院に送り、リモートで使用方法の指導とシステムの構築を行います。これまでの脳卒中や頭部外傷患者の歩行のリハビリでは、装具は足の固定のみで、歩行に合わせた足首の運動を補助するリハビリ方法やロボットはありませんでした。本プロジェクトでは、歩行補助装置RE-Gaitを使用することにより、タブレットで患者の歩行周期に合わせたプログラムを組み、電動アシストすることによって、足首、膝、股関節を連動させて機能的に動かすことができるようになります。日本国内では脳卒中の患者約700人が使用し、歩行機能が回復したことが報告されています。このロボットリハビリテーションの導入により、ウクライナの頭部外傷者も約2か月程度で正しい歩行を学習し、自立した正常歩行が可能となることが期待できます。
 

ジョージアの病院に送る歩行補助装置RE-Gaitジョージアの病院に送る歩行補助装置RE-Gait


今回のプロジェクトは、戦禍で被害を受けたウクライナの患者が負傷前の生活を取り戻すことを後押しするとともに、将来的には、ウクライナ以外の地域の医療支援にも活用し、日本の科学技術で世界の医療の発展に寄与することを目的としています。
*1 歩行補助装置RE-Gait:脳卒中後の片麻痺の方の進行方向をアシストし、正常な歩き方に近づけることを目的に開発された歩行支援装置





【記者会見 概要】
日 時:2022年12月16日(金)14:00~15:00
場 所:オンライン開催(事前申込み制)
この説明会は「Zoom」を使用して行います。下記の「申込フォーム」からお申し込みいただいた方にzoomのURLをメールにてご案内いたします。

内 容 :ウクライナ人道支援 再生医療リハビリテーションプロジェクトの概要発表
司会進行:    中沢聖史(PBV国際事業アシスタント)
発表者 :    弓削 類 教授(広島大学)
      Dr. Lika Khorbaladze(M. Iashvili Children‘s Central Hospital)
定 員 :50名
参加費 :無料

<申込方法>
説明会のお申込はこちらからお願いします。
申込フォーム:https://forms.gle/bCAGgKSopSzAxaRJ9


<ご寄付のご協力お願いします>
ウクライナ人道支援  再生医療リハビリテーションプロジェクトの概要発表
本プロジェクトは皆様からのご寄付によって支えられています、どうぞご支援、ご協力お願いいたします。
https://pbv.or.jp/donate/2022_ukraine_medical



◆一般社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV)
ピースボート災害支援センターは、東日本大震災を受けて「人こそが人を支援できる」を理念に2011年4月に設立した国際NGOです。以降「国内外の災害救援」「防災・減災への取り組み」を中心に活動を行っています。これまでに海外31ヶ国、国内54地域での被災地支援を実施、延べ10万人以上のボランティアをコーディネートし、その経験をもとに平時には様々な形で防災減災の取り組みを行っています。今年3月より、ウクライナ人道危機に対する緊急支援プロジェクトを実施しています。本プロジェクトでは、調整、進捗管理、資金管理、ドナー窓口等の事務局業務を担います。


【本プレスリリースの問い合わせ先】
一般社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV) 担当:中沢聖史
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-13-1-2F-A
TEL:03-3363-7967(11:00-16:00/土日祝定休)
E-mail:kyuen@pbv.or.jp / WEB:https://pbv.or.jp

 

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会社概要

URL
https://pbv.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都新宿区高田馬場3-13-1-2F-A
電話番号
03-3363-7967
代表者名
山本隆
上場
未上場
資本金
-
設立
2011年04月