ナレッジベース構築プラットフォーム「Toposoid」が論理推論エンジンを搭載。ファクトチェックAIへの貢献も視野に。
推論エンジンにより、不足したナレッジをフォローアップ。
Linked Ideal合同会社(本社:東京都立川市、代表社員:久保寺誠)は、論理推論エンジンを新たに搭載したナレッジベース構築プラットフォーム「Toposoid」バージョン0.3を、2022年5月23日(月)にオープンソースソフトウェアとして公開致しました。
URL: https://toposoid.com
GitHub: https://github.com/toposoid/toposoid
URL: https://toposoid.com
GitHub: https://github.com/toposoid/toposoid
嘘つきゲームという論理パズルをご存知でしょうか?具体的には、下記のような問題(※1)です。
- A,B,Cの3名がいて、正直者が2人、残りの1人が嘘つきである。そして3名とも誰が正直者で、誰が嘘つきかは知っているとする。ここで、正直者とは常に真実をいう人、嘘つきとは常に真実と反対のことをいう人である。このとき、つぎのようなA,B,Cの証言が得られた。
- Aの証言:Cは嘘つきである。
- Bの証言:Aは正直者である。
- Cの証言:Bは嘘つきである。
(2016年度青山学院大学(全学部日程)の問題
上記の問題は、三人のうち一人だけ嘘つきであるという一つのルールと、3人の証言という3つの仮説で問題が定義できます。今回搭載した論理推論エンジンはこのような問題設定を文章で入力し、それらをドラッグ&ドロップするだけで問題設定、分析できます。分析結果は、正しい論理関係を3Dナレッジグラフとして出力。さらにToposoidに蓄積されたナレッジベースと照合し、どのナレッジによって説明できるのかも追跡可能です。
現在、英語、日本語に対応したデモアプリケーションを公開しております(※現在パソコンのブラウザChrome、Safari、FireFoxのみ動作確認をしております)。https://toposoid-service.com/
ご興味のある方は、嘘つきゲームの論理推論の具体的なチュートリアルをご覧ください。https://github.com/toposoid/toposoid#deductions-example
■ 具体的な操作
◯問題の設定方法
事実(ファクト)や必ず真である条件は「ルール」として、それ以外は「仮説」として、ぞれぞれ「前提」と「主張」に分けて文章を入力します。後は、論理関係をドラッグ&ドロップで指定するだけで、複雑なロジックツリーを直感的かつ簡便に構成できます。
◯分析結果出力
推論エンジンの結果は、3Dナレッジグラフとして出力。正しい論理関係を瞬時に視覚化します。論理的に正しい文章及び文章同士の関係はは明るい色でアニメーションを使ってハイライトされます。
■ ファクトチェックの重要性
ネットのニュースやSNSなどから膨大な情報を取得できる現代は、「何が事実(ファクト)で、何が嘘(フェイク)なのか」を短時間に見極める手段が求められる時代になりつつあります。事実、世界中でファクトチェック団体の設立が進んでおり、米国のデューク大学Reporters‘Labによると2020年10月時点で304団体、1年前の調査結果と比較して100団体増加したと報告しております(※2)。私たちは今回リリースしたToposoidの新機能がファクトチェック分野でも貢献できる可能性を感じており、さらなるユーザビリティーや機能拡張を技術開発していく所存です。
■ 引用
(※1) https://www.yotsuyagakuin.com/b_geneki/daigakuusotsukipuzzle/
(※2) https://www.soumu.go.jp/main_content/000749421.pdf
■ 【会社概要】
- 会社名:Linked Ideal合同会社
- 所在地:東京都立川市錦町1-4-4 サニービル2F CS-109
- 代表社員:久保寺誠
- 設立:2021年4月
- 事業内容:人工知能を活用したデータ分析
- URL:https://linked-ideal.com/
- Toposoidに関するお問合せ::https://toposoid.com/contact
- Linked Idealに関するお問合せ: https://linked-ideal.com/contact
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