【中小企業、デジタルツール導入のきっかけとは?】「DXへの注目」「テレワークへの対応」を抑え、圧倒的1位となったのは〇〇
〜約8割がデジタルツールを導入して「満足」と回答、最も導入して良かったツールは「会計ソフト」という結果に〜
一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会(所在地:東京都新宿区)は、デジタルツールを導入している、従業員数30名未満の企業の経営者・役員217名を対象に、中小企業のデジタルツール活用実態に関する調査を実施いたしました。
- 調査サマリー
- 調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年4月15日〜同年4月18日
有効回答:デジタルツールを導入している、従業員数30名未満の企業の経営者・役員217名
- デジタルツール導入のきっかけ、「業務効率改善のため」が68.7%で最多
・業務効率改善のため:68.7%
・テレワーク化への対応:17.1%
・社会的なDXへの注目の高まり:15.7%
・知り合いからの紹介:15.2%
・取引先から求められた:12.9%
・他社が導入していた:7.8%
・その他:10.6%
・わからない/答えられない:4.1%
- 中小企業経営者の約8割が、デジタルツールの導入に満足
・非常に満足している:19.8%
・やや満足している:59.9%
・あまり満足していない:11.5%
・全く満足していない:2.3%
・わからない:6.5%
- デジタルツール導入に満足している理由、「業務効率化につながったから」が84.4%で最多
・業務効率化につながったから:84.4%
・社内の情報共有がしやすくなったから:27.2%
・意外と簡単につかえたから:26.6%
・対応や履歴などが見える化されたから:22.0%
・リモートワークの促進につながったから:19.7%
・取引先の要望に応えることができたから:16.2%
・投資対効果が高いから:11.0%
・売り上げアップにつながったから:4.6%
・その他:4.0%
・わからない/答えられない:0.0%
- 他にも「セキュリティ対策ができた」や「時間や資源の削減につながった」などの理由も
<自由回答・一部抜粋>
・61歳:セキュリティ対策ができた。
・59歳:時間や資源の削減につながった。
・62歳:自社で決算書を作成できるようになった。
・70歳:海外とのやり取りの効率化。
・57歳:紙媒体が減ったので。探す手間が減った。
・65歳:購入資材が減り、保存の手間や場所を取らない。
・61歳:取引先とデータでやり取りできる。
- 一方で、デジタルツール導入に満足していない理由、「十分に使いこなせていないから」が56.7%で最多
・十分に使いこなせていないから:56.7%
・投資対効果が低いから:40.0%
・操作性が悪いから:30.0%
・他のツールの方が良さそうだから:20.0%
・操作について教えてくれる人がいないから:10.0%
・セキュリティ対策ができていないから:6.7%
・その他:6.7%
・わからない/答えられない:3.3%
- DXの取り組み領域、最も多かったのは「経理・経費精算」で40.1%
・経理・経費精算:40.1%
・営業:29.5%
・受発注関係:29.0%
・顧客・取引先管理:28.6%
・契約関係:18.0%
・財務:15.2%
・人事・労務管理:14.3%
・マーケティング:8.3%
・総務:8.3%
・法務:3.7%
・その他:14.3%
・特にない:12.9%
・わからない/答えられない:3.2%
- 導入して「よかった」デジタルツール、最も多かったのは「会計ソフト」で約半数が回答
・会計ソフト:49.5%
・コミュニケーションツール:32.4%
・ファイル共有/オンラインストレージ:30.8%
・ペーパーレス化ツール:27.5%
・名刺管理:13.7%
・ワークフローシステム:8.8%
・タスク・プロジェクト管理ツール:8.2%
・営業支援システム(SFA):6.6%
・RPA:1.1%
・その他:2.2%
ー65歳:画像処理、保管システム
ー61歳:CADソフト
ー47歳:勤怠管理
・特にない:8.8%
・わからない/答えられない:2.2%
- 今後取り組みを検討/発展させたいDX領域、「営業」が26.7%で最多
・営業:26.7%
・顧客・取引先管理:23.5%
・経理・経費精算:22.6%
・受発注関係:21.2%
・マーケティング:20.7%
・契約関係:18.4%
・人事・労務管理:15.7%
・財務:11.1%
・総務:10.1%
・法務:6.9%
・その他:7.8%
・特にない:18.9%
・わからない/答えられない:6.0%
- 中小企業経営者の半数以上が、自社でDXを進める上での課題を実感
・かなりある:12.5%
・ややある:38.2%
・あまりない:27.6%
・全くない:8.3%
・わからない/答えられない:13.4%
- 自社でDXを進める上での課題、「専門知識のある人間がいない」や「情報が少ない」など
<自由回答・一部抜粋>
・62歳:専門知識のある人間がいない。
・66歳:情報が少ない。
・50歳:信頼できるツールの探索と選定。
・65歳:どこに相談したらいいシステムができるかわからないので。
・33歳:使いこなせるか不安。
・66歳:パソコンがダウンしたときのバックアップ体制。
- 中小企業の5社に1社が、「他社の取組状況に興味があるが、調べ方がわからない」と回答
・他の企業のデジタル化取組事例にはとても興味があり、参考にしている:11.5%
・同業他社や同程度の規模の会社での取組事例を参考にしている:16.6%
・他社の取組状況に興味があるが、どうやって調べればいいかわからない:20.7%
・他社の取組状況には興味がない:22.6%
・取引先から指示されたら考える:8.3%
・その他:5.1%
・わからない/答えられない:15.2%
- 他社の取組状況として知りたいこと、約半数が「同規模の他社状況」や「同業者の傾向や状況」などを回答
・同規模の他社状況を知りたい:55.6%
・同業者の傾向や状況を知りたい:53.3%
・規模職種に限らず情報を知りたい:35.6%
・アドバイスをもらえる人が欲しい:22.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
- まとめ
まず、デジタルツール導入のきっかけを伺うと、「業務効率改善のため」が68.7%で最多の結果に。デジタルツールの導入について、中小企業経営者の約8割が満足しており、84.4%がデジタルツール導入により「業務効率化につながった」と回答しました。他にも満足している理由として、「時間や資源の削減につながった」や「自社で決算書を作成できるようになった」などの声も挙がっています。一方で、デジタルツール導入に満足していない企業へ理由を伺うと、「十分に使いこなせていないから」が56.7%で最多となりました。
次に、自社でのDXの取り組み領域を伺うと、「経理・経費精算」が40.1%で最多、また、導入して「よかった」デジタルツールを伺うと、第1位「会計ソフト」(49.5%)、第2位「コミュニケーションツール」(32.4%)、第3位「ファイル共有/オンラインストレージ」(30.8%)の結果となりました。更に、今後取り組みを検討したい/発展させたいDX領域については、「営業」が26.7%、「顧客・取引先管理」が23.5%でした。
一方で、中小企業の半数以上が、自社でDXを進める上での課題を実感しており、課題内容として、「専門知識のある人間がいない」や「情報が少ない」などが挙がりました。また、中小企業の5社に1社が、他社の取組状況に興味があるが、調べ方がわからないと回答し、他社の取組状況について、「同規模の他社状況を知りたい」(55.6%)や「規模職種に限らず情報を知りたい」(35.6%)の声が多数挙がりました。
今回の調査では、中小企業におけるデジタルツールの導入のきっかけの多くが「業務効率改善」であり、実際にデジタルツールを導入した企業において多くが業務効率化を実感出来ていることが判明しました。現在中小企業が導入しているデジタルツールは、経理・経費精算などのバックオフィスのツールが多く、今後導入意欲のあるデジタルツールとして「営業」の声が多く集まったことからも、「営業」や「人事」、「マーケティング」などを含めた他領域でのDXが期待されます。一方で、ツールの選定やツール導入における相談先に課題を感じている経営者も多く、「他社の取組状況」を興味がある様子も窺えました。本調査を通して高い満足度を見せたデジタルツールですが、ツール導入の際は、同規模、または同業他社におけるDX取り組み事例を参考にしたり、DXのプロの力を借りたりすることで、自社にとって最適なツール選びが可能になるのではないでしょうか。
- DXマーク認証制度とは
DXマーク認証制度とは、国が策定した情報処理促進法及び個人情報保護法、不正競争防止法に則り、中小企業のDXを推し進めるべく、必要な対応項目を網羅し、認証する制度です。
DXへの取組みは、技術的な改革や新規事業創出等のみに注目されがちですが、その推進過程におけるデジタル化の作業において、自社が保持する各種情報の整理と分析をもとに、適切に保持・管理・運営する体制を構築することを並行して事業を進めることが必要であり、個人情報保護法をはじめとして、関連する様々な法令を適用・遵守しながらDXの推進を図るための適切な羅針盤として、中小企業の組織・経営強化およびDXへの取組推進に寄与することを目的とした制度です。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.sp2.or.jp/dxmark/
- DX推進できる人材になるための「DXアドバイザー検定」
DX実務の推進に必要な「DXリテラシー」「ITリテラシー」「個人情報」などを網羅した初の検定!DXの部分的取組を超え全社推進するための第一歩としてご利用ください。
詳細は下記をご覧ください。
https://www.sp2.or.jp/dxmark/dxadvisor-kentei/
- 会社概要
設立 :平成28年9月15日
代表理事:田中勇一
所在地 :東京都新宿区市谷田町1-19-2 ECS第19ビル5F
事業内容:個人情報保護に係わる各種情報収集、情報処理、情報提供、コンサルティングおよびマーケティング
人材育成のための職員教育
認定制度、資格検定制度等の企画、開催、運営事業者の職員に必要とされる技能
(スキル)要件、知識・経験のレベル定義と
その標準化の推進、ならびにその普及啓発活動
雑誌・書籍の企画、出版、販売、およびeラーニング商品(音声データ、動画データ、その他各種メデ
ィア等)の企画、製造、販売
各種物品の企画、販売、輸出入およびこれらの仲介業
著作権、著作隣接権、産業財産権その他の無体財産権およびノウハウの取得、利用、管理、譲渡、
使用許諾およびこれらの仲介業
展覧会・イベント等の企画・運営事業
その他この法人の目的を達成するために必要な事業
URL :https://www.sp2.or.jp/
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