―すべての人をプレイヤーに― テクノロジーとアイデアで社会課題の解決をするDentsu Lab Tokyo「ALL PLAYERS WELCOME」プロジェクト始動

第1弾 ALSという難病を抱えながら活動を続けるアーティスト武藤将胤、PONE(Guilhem Gallet) と目の動きで操作する演奏ツールを共同開発 世界初のライブパフォーマンスをカンヌにて披露

 テクノロジーとアイデアを起点とした社会課題の解決や、あたらしい表現開発を実践する Dentsu Lab Tokyo(東京都中央区、代表:神谷俊隆/田中直基)は、身体に障がいを持つ方とともに、その視点やクリエイティビティの力を借りて、誰でも表現ができるためのツールや環境をつくることを目的とした「ALL PLAYERS WELCOME」プロジェクトを始動します。
 6月24日(金)には、従来のツールを基に身体性により表現を拡張するオリジナル操作UIの開発、無償提供を行うプラットフォーム「ALL PLAYERS TOOL LAB」を立ち上げ。第1弾として、ALSという難病を抱えながらアーティストして活動する武藤将胤さんとコンポーザーのPONE(Guilhem Gallart)さんと共に開発した、目の動きのみでライブ演奏ができる3種のツールを無償で提供いたします。
また、同日には制作したライブ演奏ツールを活用し、フランスで開催される2022 カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルにて武藤さん、PONEさんによる世界初のコラボレーションライブパフォーマンスを世界に向けて披露いたします。

  • 「ALL PLAYERS WELCOME」プロジェクト始動背景
 これまでDentsu Lab Tokyoは2017年に開始した「PARA-SPORTS LAB」をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ方々と共に社会課題の解決や、あたらしい表現方法について模索し続けてきました。活動を行っていく中で、新たな視点やクリエイティビティに気づかされることが多く、また、それこそが社会をアップデートするために必要だと思うようになりました。そして、現実的には変えなければならないたくさんの課題があることがわかりました。その1つ1つをDentsu Lab Tokyoの得意分野であるテクノロジーとアイデアによって変えていくため、武藤将胤さん、PONEさんにも、「すべての人をプレイヤーに」という想いに賛同いただき、6月21日(火)「世界ALS DAY※」に合わせる形で、共同プロジェクト「ALL PLAYERS WELCOME」を始動するに至りました。

※世界のALS患者の方の一刻も早い快復を願い、日照時間の変わり目である夏至の6月21日を「世界ALS DAY」というグローバルデーとして様々なイベントによる、病気への理解促進と認知拡大、および患者支援チャリティ募金などが行われております。
 
  • 「ALL PLAYERS TOOL LAB」目の動きだけでの演奏を可能にしたライブ演奏ツール無償提供開始
 6月24日(金)には、従来のツールを基に身体性により表現を拡張するオリジナル操作UIを開発し、誰もが使えるようにしたプラットフォーム「ALL PLAYERS TOOL LAB」を立ち上げます。
 第1弾として、ALSアーティストである武藤将胤さん、PONEさんとのコミュニケーションの中で生み出された、自由視点による演奏装置「EYE XY PAD」、リアルタイムでより容易なトラック操作を可能にする「EYE MIDI PAD」、異なる地点での生演奏時に発生する遅延の問題を解消する遅延対応リモート演奏装置「SHOOTING PAD」の3種の目の動きのみで操作可能なツールを公開いたします。子どもや初めて楽曲を制作する方をはじめ幅広い方にご活用いただければ幸いです。

 

 

自由視点による演奏装置「EYE XY PAD」

 Ableton Liveをベースに目の動きだけでリアルタイムなエフェクト操作やシンセサイザーの演奏が可能なUIを設計。XY座標ごとに音階やリバーブエフェクトなどの様々なパラメーターを仕込んでおります。目で自由自在に操ることで直感的な音色を出すことが可能です。また、Ableton Liveとの連携を設定することで、ご自身で制作したエフェクトやシンセサイザーを操作することが可能です。

 

 

リアルタイムトラック操作UI「EYE MIDI PAD」
 リアルタイムな操作が難しいWindows Controlなどのツールでも、効率的な音源再生操作を可能にするUIを設計。Ableton Liveの「セッションビュー」と連携することで、一般的なライブの現場でプレイヤーがMIDIコントローラーを用いて行う音源の再生と、同じ操作を実現することが可能です。

 

遅延対応リモート演奏装置「SHOOTING PAD」
 Ableton Liveをベースに、オンラインでの演奏を行う上で必ず発生してしまう通信の遅延を逆手にとり、どのような遅延が起きても、タイミング良く共演が可能なUIをAbleton Liveをベースに設計。遅延を考慮した音声の再生タイミングを3次元UIの奥行き方向に可視化することで、遅延を考慮した音源操作を可能にしました。今後の展開として、VRでの体験などアップデートを予定しています。
 
  • 2人のALSアーティストによる世界初のコラボレーションライブパフォーマンス披露
 6月 20 日(月)~24 日(金)にフランスで開催される2022カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル※ではALSアーティストである武藤将胤さん、PONEさんによるリレー形式でのパフォーマンス「ALL PLAYERS WELCOME」を披露します。楽曲は、日本とフランスをリモートで繋ぎ、視覚コミュニケーションと新しく開発した3種のツール「EYE XY Pad」「EYE MIDI PAD」「SHOOTING PAD」を活用しながら、約3か月の制作期間を経て完成。ALS患者2名による音楽制作とライブ演奏は、世界初の取り組みとなります。障がい者と社会の境界を取り払ったように、約7分間のパフォーマンスが障がいや人種の垣根を超え、繋がり、強いメッセージを発信する様子をご覧ください。

武藤将胤さんコメント
今回の僕らの挑戦を通じて、ALSをはじめどんな障がいがあろうと誰もがかけがえのない挑戦者であって、互いの違いを認め合い、その違いを掛け合わせることで、もっと世界は面白く、もっと平和になるというメッセージが世界に届くことを願っています。この挑戦をきっかけに、垣根を越えたBORDERLESSな共創関係が世界中に広がっていくことを信じています。

PONE(Guilhem Gallart)さんコメント
ALS患者同士のコラボレーションは、とてもエキサイティングなことです。マサと私が出会ったのは運命。
そして音楽が私たちに新しいものを創り出させてくれたのです。いろいろな可能性が広がりますね。
<フランス語原文>
Lʼidée de collaborer avec des personnes qui sont atteintes de SLA est passionnante. Masa et moi, nous nous sommes encontrés parce quʼon partage le même destin, et la musique nous a fait crée quelquechose de nouveau. Ça ouvre beaucoup de possibilités.

コラボレーションライブパフォーマンス「ALL PLAYERS WELCOME」実施概要
● イベント名:2022カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル
● 開催場所:パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(Palais des Festivals et des Congrès)
● 実施日時:6月24 日(金)午前10時 ※フランス現地時間
● 登壇者:
一般社団法人WITH ALS コミュニケーションクリエイター 武藤将胤
73 Beats作曲家 PONE(Guilhem Gallart)
SLOW LABELアートプロデューサー栗栖良依
Dentsu Lab Tokyoクリエーティブディレクター 田中直基
● カンヌライオンズ日本公式サイト:https://www.canneslionsjapan.com/
※カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルは、1954年に設立された毎年6月に南仏カンヌで行われる世界最大規模の広告・コミュニケーションフェスティバル
 
  • 主なメンバープロフィール

武藤将胤 (むとうまさたね)  一般社団法人WITH ALS代表理事
1986年生まれ。2013年に難病ALSを発症。
全ての人が自分らしく挑戦出来るBORDERLESSな社会を目指して、エンターテイメント、テクノロジー、介護の3つの領域で、課題解決に取り組む。
また、EYE VDJ MASAのアーティスト名で、アイトラッキングでの楽曲制作やDJ/VJのライブパフォーマンスなどの音楽活動を行う。
 

PONE(Guilhem Gallart) 73 Beats
フレンチ・ヒップホップグループ「Fonky Family」の共同創設者。
2015年に難病ALSを発症。
アイトラッキングを用いて作曲家として活動する。
2019年には目だけで制作したフルアルバムを作曲し、再び音楽界で脚光を浴びている。
 

田中直基 Dentsu Lab Tokyo / Creative Director
クリエーティブディレクター。コピー、映像、テクノロジー、コンテンツ開発など、課題に適した手段でニュートラルに企画。主な仕事に「TOKYO2020パラリンピック開会式 PARAde of Athlete」、「AI監視社会から逃れる衣服 UNLABELED」など。
  • 銀座に拠点を移し拡張するDentsu Lab Tokyo
 Dentsu Lab Tokyoは、テクノロジーを起点とした新しい表現開発、体験創造をするために、研究・企画・開発が一体となったクリエーティブのR&D組織です。「PLAYFUL SOLUTION」「おもいもよらない」をフィロソフィーとしながら、 “AIによるラベリングから逃れるためのカモフラージュ” テキスタイルレーベル「UNLABELED(アンラベルド)」の立ち上げや、リアルとメタバースを行き来する“未来の試着体験” オリジナルアバター試着システム「ALT SKIN(オルトスキン)」の開発など、これまで約51つの施策を行い、80を超える賞を受賞いたしました。6月からは、拠点を汐留から銀座に移転し、今後もデジタルテクノロジーとアイデアによって、人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践しています。
https://dentsulab.tokyo/



直近の受賞歴(一部)
●ADFEST2022
「UNLABELED」
【GRANDE】DIGITAL CRAFT LOTUS部門

「TOKYO2020オリンピック日本代表選手団 壮行会演出」
【Bronze】Design部門digital&interaction design

●The One Show 2022
「UNLABELED」
【SILVER】Creative Use of Data部門
【SILVER】Design部門
【Merit】IP & PRODUCTS部門

「The Winds of Change」
【Merit Award】DESIGN部門 Data Visualization

●NY ADC
「UNLABELED」
【GOLD】FASHION DESIGN部門 Craft / Use of Technology
【SILVER】FASHION DESIGN部門 Innovation

「The Winds of Change」
【Shortlist】 Illustration部門 Innovation
【Shortlist】Spatial Design部門 Craft-Use of Color
【Shortlist】Spatial Design部門 Craft Use of Technology

●第25回文化庁メディア芸術祭
「Project Guideline」
【優秀賞】エンターテインメント部門
「Somew/here」
【審査委員会推薦作品】

●Spikes Asia
「TOKYO2020オリンピック日本代表選手団 壮行会演出」
【Shortlist】Digital Craft部門

●D&AD
「UNLABELED」
【YELLOW PENCIL】 Graphic Design部門




 
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