愛知県が法令違反業者の表彰事実を認め関係団体に謝罪
今後は、関係法令や許認可の届出を確認して無許可業者を表彰しないよう再発防止を約束
愛知県と名古屋市が主催する「あいち・なごや生物多様性ベストプラクティス」において、優れた事例として「あいちエコヤギネットワーク(住所:愛知県新城市作手黒瀬字下山172/代表:今井幹男)」が表彰された。この際、表彰のポイントとなった「機械や除草剤を使わずヤギが食草するエコ除草」と「除草するヤギと触れ合う」について、業として必要になる第一種動物取扱業の許認可を受けず、無許可で貸出業と展示業を行っていたことが発覚した。同時に「あいちエコヤギネットワーク」にヤギを供給する「ヤギ野ナナファーム(住所:愛知県新城市作手黒瀬字下山172/代表:今井幹男)」も無許可であることが確認された。2023年6月1日からは動物取扱責任者の要件が一段と厳しくなっており、3年間の経過措置を経て改定法が施行された。これに伴い、業界団体より愛知県様に本件の問い合わせを行った結果、愛知県自然環境課の担当者から次の回答と謝罪があった。「愛知県として法令違反業者を表彰していた事実を重く受け止め、関係団体様にはお詫びを申し上げます。今後は関係法令や許認可の届出を確認したうえで無許可業者を表彰しないよう再発防止を約束します」
業界団体(愛知ヤギ農場:門田政己)の話
法改正に伴い、業界内では以前より改定ポイントや変更点を伝える勉強会を行ってきました。特に法令違反が発覚した「あいちエコヤギネットワーク」と「ヤギ野ナナファーム」には私も改善要求をしていただけに残念でなりません。私たち愛知ヤギ農場は、ペットヤギの専門牧場として従事経験に応じて動物取扱業飼養従事経験証明書を発行しており、ペットヤギの正しい飼育管理や関係法令を指導しています。しかしながら今回のように平然と法律違反をする業者が後を絶ちません。例えるならば、堂々と無免許で車を運転している状態です。車を運転するなら免許を持っているだろうという常識を逸脱して、大半が交通ルールや赤信号の意味を分からず車を運転している異常な状態が、現状のヤギ業界の深刻な問題です。今後は、消費者が正しい業者を選定することで違法業者が淘汰され、是正されていくと考えています。微力ながらその一役を担えればと思っています。
▼動物の命と権利を違法業者から守るための署名にご協力ください
※なお、愛知県自然環境課では無許可業者を表彰したことについて、賞を取り下げることはせず再発防止に努めるとしています。
愛知県自然環境課
052-954-6475
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