大学生NPO法人STEM Leadersが、"デジタル"と"音楽"を融合した小学生向けアイデア創発型プログラミング授業をスタート
茅ヶ崎市郷の子フェスティバルで第1回ワークショップを実施。今後、全国各地での開催を計画
特定非営利活動法人 STEM Leaders(代表:村重慎一郎、本社:東京都中央区、以下 STEM Leaders)は、2024年11月16日(土)、神奈川県茅ヶ崎市の浜之郷小学校で開催された「第20回 郷の子フェスティバル」において、小学生向けのプログラミング・ワークショップ「つくる・動かす・贈る!デジタル工作教室🎵」を初開催しました。
今回、大学生がガイド役となり、小学生が"デジタル"と"音楽"を使って自己表現を楽しむワークショップを企画しました。「楽しむ」ことにより、プログラミングやデジタルによるモノづくりを身近に感じ、興味を持ち続けてもらうことを目的としました。
◾️「郷の子フェスティバル」とSTEM Leadersの連携
「郷の子フェスティバル」は、浜之郷小学校区青少年育成推進協議会が主催し、地域の子どもたちに学びと創造の楽しさを届ける場として毎年開催されています。STEM Leadersが掲げる「若者がSTEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)を学び、デジタルを活用して社会課題解決に挑むリーダーになる」というビジョンと方向性が一致したことから、今回の連携が実現しました。
◾️「デジタル」と「音楽」の融合プログラム
本ワークショップは、世界ゆるミュージック協会に参画する株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントと共同開発したプログラムです。世界ゆるミュージック協会の掲げる「すべてのひとに音楽体験を届ける」というビジョンと掛け合わせ、「子どもたちが楽しく、音楽とプログラミングを使って自己表現する」ワークショップを企画開発しました。
◾️ 企画において重視したポイント
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自分たちが経験してきた「答えを探す勉強」の形式ではなく、「答えのない問い」に対して自由な発想で多様なツールを組み合わせて、自己表現をすること
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テーマ曲に合わせた音の表現を、IoTブロック「MESH™」を活用した直感的なプログラミングにより遠隔で実現する、デジタル成功体験づくり
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「楽しさを学びのモチベーションに」をテーマにすること
STEM Leadersに所属する大学生メンバーは、多くの大学生がプログラミングを敬遠する本質的な理由は「難しいから」ではなくて、「興味がないから」であると実感しています。一見ハードルが高く思えるプログラミング学習でも、「音楽の力」と掛け合わせることで、小学生が楽しみながら学べるワークショップを企画しました。
ワークショップは全体で75分間とし、以下の内容で構成しました。
前半:「プログラミングってなに?」
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プログラミングとセンサー、デバイスの関係性や身近な活用例を紹介
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MESH™ブロックを用いた簡単なプログラミング体験
後半:「デジタル工作と音楽セッション」
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テーマ曲に合わせた工作と音の設定を組み合わせた個人作品を製作
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作品を用いてみんなで音楽セッション
◾️ ワークショップの様子と参加者の声
ワークショップには、24名の小学生とその保護者が参加しました。自分の好きなテーマで紙細工や色付けを行い、それに合わせてMESH™ブロックと音の設定を行う工程に、子どもたちは熱中していました。初めてMESH™ブロックに触れるにも関わらず、音出しのセンサーとして使いこなし、創意工夫あふれる作品が次々と生まれました。
各班に大学生メンバーが1名ついてサポートしました。保護者からは、「大学生が先生役を務めることで、子どもたちにとって身近なロールモデルができた」という高い評価をいただきました。また、小学生たちからは「プログラミングって楽しい!」という声が多く聞かれ、この活動がプログラミングへの第一歩となったことが伺えます。
◾️ 今後の展望
STEM Leadersは今後も世界ゆるミュージック協会と連携し、"デジタル"と"音楽"を融合した独自のプログラムを展開します。本取り組みにご興味のある教育機関・自治体の皆様は、是非、以下までお問い合わせください。
◾️ お問い合わせ先
特定非営利活動法人 STEM Leaders
広報部長: 浦本華鈴 (下関市立大学経済学部4年)
事務局長: 福士晴哉 (東京科学大学大学院修士2年)
e-mail:info@stemleaders.onmicrosoft.com
<株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント EdgeTechプロジェクト本部MXチーム 丸子由佳 コメント>
ソニーミュージックとSTEM Leadersでの「ゆるミュージックプロジェクト」としては今回が第二弾です。デジタルツールを用いた電子工作に音楽の要素を融合させることで、音を奏でる楽しさを知ってもらう体験を創出できたと感じています。学生のみなさんが主体となって企画・運営を行い小学生にプログラムを届けるという学びの連鎖は、ゆるミュージックの音楽体験を届けるにとどまらない価値があると改めて感じています。今後もSTEM Leadersとの連携による音楽体験を広げていきたいです。
<浜之郷小学校区青少年育成推進協議会 副会長 土屋豊 コメント>
STEM Leadersにイベントを任せて本当に良かったと感じています。初めは「プログラミングは小学生には難しいのではないか」と思っていましたが、当日、小学生たちの驚くほどの吸収力を目の当たりにしました。小学生の参加人数が少なかったことで、より密度の高いデジタル工作が実現したと感じています。また、保護者の方々も熱心に取り組まれていた点がとても印象的でした。
<STEM Leaders プロジェクトリーダー 真城未来(津田塾大学総合政策学部1年) コメント>
この活動を通じて、子どもたちが持つ柔軟な発想と創造力の可能性を実感しました。大学生と対話しながら専門的な技術を軽々と吸収し、我々の予想を超えるアイデアを出していった子どもたちには驚かされました。社会を変える原動力になると確信しています。
今後も「答えのない問い」に子どもと大学生が一緒に挑戦する次世代デジタル人材育成プログラムを開発していきます。子どもたちが自分の力を信じ、挑戦し続ける環境づくりを目指して。
<STEM Leaders 地域連携企画責任者 児玉純良(東京電機大学大学院修士1年) コメント>
地域課題解決の成功要因の一つは「若い世代のアイデアと大人の経験や資源の掛け合せ」だと考えています。小学生との協働を通じて、大学生の自分たちも価値観や考え方が固定化していたことに気づかされました。小学生〜大学生〜大人が多層的に協働する場を創ることは、地域課題を多角的に捉え独創的なアイデアを生むことにつながり、地域に新しい風が吹き込むと感じています。
茅ヶ崎市は子育て移住の代表都市であり、このふるさとでスタートできたことを嬉しく思います。
【世界ゆるミュージック協会について】
公式HP : https://yurumusic.com
公式Facebook: https://www.facebook.com/yurumusic2019/
すべての人に楽器を演奏する喜びを提供するプロジェクトです。人々が楽器をやらない理由は、「自分には才能がない(と思い込んでいる)」「挫折した経験がある」「始めるきっかけがない」「騒音が気になる」など様々です。それなら、「人が楽器をやらない理由をなくす新しい楽器」をつくれないだろうか。リズム感や音感がなくても大丈夫。騒音が気にならない。気軽に、そして気兼ねなくプレイできて、多様なラインアップから自分に最適な一つを選べる。これまで100以上の「ゆるスポーツ」を開発してきた世界ゆるスポーツ協会が「ゆる楽器」の開発を行います。
【一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会について】
公式HP : https://yurusports.com
公式Facebook: https://www.facebook.com/yurusportslove
世界ゆるスポーツ協会は“スポーツ弱者を、世界からなくす。”ことをコンセプトに、2015年4月10日に発足しました。当協会は、だれでも楽しめる新しいスポーツジャンルを創りだすことを追求し、100種類以上(2024年1月1日現在)の競技を公開し、幅広く親しんでいただく活動を行っています。また、運営にあたりプロデューサー、ディレクターを中心に、スポーツアンバサダーおよび、多数のスポーツクリエーターにより推進しています( https://yurusports.com/members )。2017年12月に「HEROs AWARD」の第1回となる「HEROs Award 2017」を受賞
【特定非営利活動法人 STEM Leadersについて】
STEM Leadersは2016年に設立した学生団体です。STEM (科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学) を活用した問題発見・課題解決ができるリーダーの育成を目指し、活動しています。
現在は、理系・文系問わず、慶應義塾大学、東京科学大学、津田塾大学、下関市立大学など計20校、約60名の様々なバックグラウンドをもった大学生が所属しています。データ分析に基づく行政への提言や市民サービス向上のためのアプリ開発など、自治体や大学と連携した社会課題解決プロジェクトを自主的に推進しています。
ホームページ:https://npo-stemleaders.com
Instagram:https://www.instagram.com/stemleaders/
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