「SHOGUN」サントラ、世界最高峰グラミー賞ノミネート!!石田多朗の「雅楽」が大貢献!
日本の伝統音楽、世界に轟く―雅楽作曲家・石田多朗が挑む「SHOGUN」の革新的な音楽
栃木県那須在住の作曲家石田多朗が総合音楽アレンジャーを務めた「SHOGUN」サウンドトラックが、世界で最も権威ある音楽賞グラミー賞で「最優秀映像作品スコア・サウンドトラック」にノミネートされました。
授賞式が行われるのは2025年2月2日(日)(日本時間2月3日)。ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催されます。
◆雅楽を絶賛!米作曲家チームと初タッグ!
グラミー賞は、音楽界最高峰の祭典で優れた作品を手がけた音楽業界のクリエイターを称え表彰する。アカデミー賞(映画)やエミー賞(テレビ)、トニー賞(舞台)と並ぶ世界中の音楽業界関係者、音楽ファンが注目する権威ある音楽賞です。
このたび、2025年2月開催の 「第67回グラミー賞授賞式(R)」のノミネーションが発表。エミー賞最多ノミネート、史上最多受賞の快挙が記憶に新しいディズニープラス制作ドラマ「SHOGUN」の劇中音楽が「最優秀映像作品スコア・サウンドトラック」にノミネートされました。
本作のサウンドトラックは、アカデミー賞受賞歴を有するアッティカス・ロスをはじめとするレオポルド・ロス、ニック・チューバの世界的音楽家3人が担当。「日本の伝統音楽を劇中曲に生かしたい」という熱い要望を受け、雅楽作曲家、音楽プロデューサーでもある石田多朗が総合音楽アレンジャーを務めました。
ドラマと共にサウンドトラックは高い評価を獲得。エミー賞でもテーマ曲賞、作曲賞2部門に選出されました。雅楽、日本伝統楽器が効果的に使われた映像音楽、楽曲がノミネートされる自体が史上初の快挙と、国内外で大反響があったばかりです。
◆縁ある、坂本龍一さんと同じタイミングでのノミネート
昨年亡くなった坂本龍一さんの最初で最後の長編コンサート映画『Opus』の音源作品が「最優秀ニューエイジ/アンビエント/チャント・アルバム」にノミネートされました。
まだまだ無名だった石田が初めて作曲した雅楽「骨歌(こつか)」を聴き、
「いいじゃん、雅楽を続けなよ」と、最初に温かい声を掛けてくれた人が坂本龍一さんでした。
石田は「あれから10年。憧れのグラミー賞に同じタイミングでノミネートされるなんて運命を感じずにはいられません」と感動を口にしています。
◆「SHOGUN」とは
2024年2~4月全10話が世界配信され、驚異的大ヒットを記録。日本の戦国時代を舞台にしたテレビドラマシリーズです。同作は俳優真田広之氏が主演、プロデュースを務め、日本の専門家たちが現地の制作チームと共に戦国時代、侍の文化を研究し、衣装や小道具、所作など細部まで徹底的にこだわって制作されました。
初回2話が配信開始6日間で900万再生を記録するなど大反響。「第76回エミー賞®」では作品賞・主演男優賞・主演女優賞をはじめとした主要部門を総なめし、エミー賞史上最多18部門を制覇。日本人の受賞者も史上最多9名となる歴史的快挙を達成しました。
◆雅楽が生んだリアリティ。総合音楽アレンジャー、石田の抜擢
リアリティの追求は、サウンドトラックも然り。脚本を読んだアッティカス・ロスら世界的音楽家3人はは自分たちの創るエピックに、「本物の日本の楽器を取り入れ、SHOGUNの世界を音楽で表現したい」と、日本音楽を研究。雅楽を取り入れた楽曲を手掛けていた石田を知り、Instagramを通じて協力を打診しました。
石田は総合アレンジャーとして加わり、3人のスケッチを基に伝統音楽のアレンジ、採譜、邦楽器演奏者のマネジメント、レコーディングなどを務めました。
ロサンゼルスのアッティカスらとリモートで連絡を取り合い、約2年。ダイナミックなエピックと笙、篳篥といった雅楽楽器、尺八、胡弓、法螺貝、三味線などの邦楽器が融合。荘厳かつ繊細、ミステリアスな「SHOGUN」の世界を見事に表現しました。
例えば、アッティカスたちからビート感が強い音楽のスケッチと共に、そこに「日本的な要素を加えたい」との要望のメールが届く。石田は、仏教の経文を朗唱する「声明」を提案し、実際に日本のある寺院で録音、編集。その声明の音源は作曲家チームに大好評で、結果、日本の伝統的な響きを現代のビートに融合させることができました。声明の音源は「SHOGUN」のテーマ曲の他、様々なシーンでも使用されました。日米融合の音楽が一層の深み、臨場感を与え、陶酔させたと言っても過言ではありません。
◆雅楽が世界へ――石田多朗が創る新たな響き
本作「SHOGUN」のサウンドトラックは、雅楽を始めとした日本の伝統音楽のポテンシャルとクオリティを世界中に広める機会となり、これまでの音楽業界の常識を覆す革新的な作品といっていいでしょう。雅楽と西洋音楽の融合により、日本固有の音色が現代の映像作品で新たな価値を生み出しており、伝統音楽の未来にも光を投げかけてます。今回のグラミー賞ノミネートを機に、日本の伝統音楽が世界中の人々から再評価され、その魅力が一層広がることが期待されています。
◆石田多朗
【プロフィール】
1979年アメリカ合衆国ボストン生。作曲家、音楽プロデューサー、アートディレクター。上智大学で国文学・漢文学を専攻後、独学で音楽を学び、東京藝術大学音楽学部に入学。作曲、音楽理論、電子音楽を習得し、幅広い音楽的知識を得る。在学中から、作曲家として活躍。映画、CM、ゲーム、プラネタリウムなどへの楽曲提供の他、美術館の音楽監督など多岐にわたるプロジェクトを手掛ける。栃木県那須町在住。
[主なプロジェクト] 東京都庭園美術館、金沢21世紀美術館、上海当代芸術博物館などで展覧会の音楽を制作。NHK主催福島復興プロジェクトのプロジェクションマッピング企画「はるか」(2017)、星野リゾート青森屋「みちのく祭りや」(2021.22)などで音楽監督を務める。米・大ヒットドラマ「SHOGUN」で総合音楽アレンジャーとして活躍(2024)。
【雅楽との関り】
2014年 東京藝術大学陳列館「法隆寺金堂壁画展」会場音楽として新作雅楽 “骨歌”を作曲。
2021年 雅楽プロジェクト「どんぶらこ」始動。
2022年 新作雅楽アルバム「けもの」完成。
2023年 雅楽と西洋音楽の融合をテーマにした「Silence」プロジェクト始動。
2024年 11月1日 雅楽新曲『陵王乱序 | Ranjo』リリース。
2024年 12月 雅楽新曲(セカンドシングル)リリース予定。
2025年 1月12日 栃木公演開催。
2025年 3月 東京公演開催。
【石田多朗からのコメント】
映像とサウンドトラックが合体した完成版を拝見した時、雅楽が様々な場面に散りばめられていて、台詞では描かれない要素を醸し出すなど、作品の重層感に寄与できたのではないかと感動しました。世界の先端を走るアッティカスたちが、雅楽や邦楽器のレコーディングを聴く度に、「マジカル!」「すごい!」と返してくれたこともすごく嬉しく、自信につながりました。
「SHOGUN」のサウンドトラックを通じ、雅楽をはじめとする日本の伝統音楽のクオリティ、ポテンシャルの高さは〝世界に誇れる〟と証明されたと思います。
現在、日本国内での伝統音楽への関心は必ずしも高いとは言えず、後継者不足や資金不足など多くの課題に直面しています。今回の反響を機に、その素晴らしさが再認識され、伝統音楽の未来に向けた前向きな取り組みが進むことを期待しています。
私自身も、西洋音楽と雅楽の融合に挑む、世界初の雅楽プロジェクトを進行中です。制作中の楽曲は、映画やゲーム、アニメなどのサントラとしての可能性を探ることを目指しています。映像やゲームを通じて若い世代の方々に自然な形で雅楽、日本の伝統音楽に親しんでもらい、日本文化の継承につなげられたら嬉しいです。
最後に、日本の伝統音楽の一流の奏者、関係者の皆さん、広大な情報の海から僕と雅楽を見つけてくれたアッティカス・ロスたちに心から感謝申し上げます。
【取材に関するお問い合わせは、下記の通り】
株式会社Drifter CEO 益子悠紀
電話:090-9314-7362
メールアドレス mail@drftr.co.jp
ウェブサイト https://drftr.co.jp/
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