私たちNPO法人S.O.L.(ソル)の活動がスリランカで始まります!

「まいど!AMIDOプロジェクト」

NPO法人S.O.L.

大阪府枚方(ひらかた)市のNPO法人S.O.L.です。

2024年8月、S.O.L.札幌支局のプロジェクトがJICA基金に採択されました。

このプロジェクトは虫除けの概念がないスリランカの人々に網戸など様々な虫除け方法を紹介し

デング熱を媒介するネッタイシマカに刺される機会を減らそう!というものです。

スリランカは2016年にマラリアを撲滅させた南アジア唯一の国です。

現地の人々の生活に合う虫除け方法が見つけられたら、きっとデング熱の罹患率を減らすことが出来る、と信じています。

プロジェクト名の「まいど!」は大阪のビジネスマンの間で交わされる言葉ですが

「こんにちは」「元気?」「仕事の調子はどう?」と言った意味が親しみを込めて表現されています。

そこで、異国の方々にも虫除けに親しみを感じて欲しいという気持ちから

「まいど!AMIDOプロジェクト」

と命名しました。

【クルネイガラ市について】

先ずはスリランカの中核都市、クルネイガラ市から「デング熱予防教室」を始めることになり、着々と準備中です。

このクルネイガラ市、蚊帳の保有率が90%を越えています。

又、ボウフラがわかないよう清掃活動が盛んに行われています。蚊は葉っぱ一枚の上の水たまりでも孵化してしまうのです。

家の周りに水たまりが出来ていないか、保健局の調査員が各家を訪問し、ゴミや水たまりが見つかったら罰金を払わなくてはなりません。

人々の努力により、街は清掃が行き届いており、とても綺麗です。

こんなに意識が高い人々が住んでいるのに・・ここクルネイガラは「デング熱流行地域」なのです。

みんなでお掃除。水が溜まるような物はないかな?

【網戸ってなんのためにあるの?】

と、スリランカの人からこんな質問を受けました。

家の中に虫がいることが当たり前のスリランカでは、網戸は必要なものだ、と思われていないみたい。

ホテルなど宿泊施設には虫があまりいませんが(ゼロではない・・)そのような施設は殺虫剤を散布して虫を退治しているようです。

先の質問に答える会話はこんな感じでした。

私:「家の中に虫を入れないためだよ。日本では、ほとんどの家に網戸が付いているのよ。」

スリランカ人:「え!?なんで??日本では網戸を付けないといけない、という法律があるの?」

私:「法律はないけど、みんな網戸があった方が快適だからそうしてるよ。」

スリランカ人:「ふーん。家に網戸を付けていても外に出たら意味ないのに?蚊に刺される事には変わりないでしょう?」

私:「外に出たら虫除けスプレーを使ったり、虫除けクリームを塗るよ。蚊取り線香をベルトなどにぶら下げるグッズもあるよ」

スリランカ人:「そんなにしてまで蚊に刺されないようにするって日本人は神経質だねえ。まあ、日本人の方がスリランカ人より多く蚊に刺されるらしいからね」

私:「スリランカのスーパーには虫除けクリームとかいっぱいあるじゃない。あれ、使ったことないの?」

スリランカ人:「あれは良くわからないけど、観光客が買うらしいよ。あと、日本人も笑」

【蚊が腕にとまっても『パチン!』ができない】

スリランカでは国民の7割が敬虔な仏教徒です。

仏教では殺生(生き物を殺す事)を良しとしていないので腕などに蚊がとまっていても、うちわで優しく追い払うか、ジッと見入ってしまうそうです。

満月の日はポヤデーと言い、この日は学校も会社もお休み。家族でお寺にお参りに行きます。献花で埋め尽くされた寺院内。

最近はパチン!とやっちゃう人もスリランカでも増えてきたようですが、スリランカ人は蚊に刺されてもあまり腫れたり痒くなったりしないそうで「蚊に刺されないようにする」と言う意識が無さそうです。

それどころか、蚊が吸血している時に蚊のいるところにギュッと力を入れると、刺した口が抜けなくなって蚊がジタバタするそうで、それを楽しむ遊びも良くやるそうです・・デング熱が流行っていても・・。

んんん・・これは虫除けについて伝えて行く事がなかなか難しそうです。

スリランカの文化を尊重しつつ、上手に伝えられる方法を見つけて行かなくては。

【デング熱予防教室をスリランカで開催します!】

昨年(2024年)12月より日本とスリランカをオンラインで繋いで「デング熱予防教室のための勉強会」を始めました。参加したい、と名乗りを上げてくれた学生たちと、意見交換をしながら予防教室の内容を創っています。

最初は「何を話しているの??」と不思議そうな顔で参加する学生たちも回を重ねるごとに笑顔が増えてきました。

たくさん意見を頂きながら「デング熱予防教室」の内容を組み立てて行きます。

S.O.L.の会員さんが考案したAMIDOキットの説明回ではクルネイガラ市議会やスリランカの名誉領事館関係者も参加して関心度が高い事もわかってきました。

最初は手探り状態ですが、少しずつ、少しずつ、伝えたいことを形にして行けていることを感じています。

スリランカ政府の許可が下り次第、S.O.L.のメンバーも渡航して現地で学生さん達と一緒にデング熱予防教室を開催します。

その日がとっても待ち遠しいです。

【NPO法人S.O.L.について】
スリランカの教育施設訪問ツアーやビジネスマッチングツアーの企画、催行をしながら文化交流やスリランカの情報提供を行っています。スリランカのアニマルアタック(野生生物により人間が被害を受ける事象)に関する支援活動も行っています。
~S.O.L.のデング熱対策に関する活動~
2015年よりこれまでにおよそ320㎏の蚊取り線香(株式会社ライオンケミカル様より寄贈)を京都大学アジアアフリカ研究所やライオンズクラブなどの協力により、スリランカの幼稚園、小・中学校、高校、老人ホーム、障がい者施設、農業従事者など延べ6,000人へ寄贈する。

2017年デング熱流行中の国立病院を見学。
2019年より施設や教育機関、スリランカ在住者コミュニティに虫除けについてのアンケート調査を実施。
2021年5月 スリランカのクルネイガラ州ポルガハウェラで網戸の実証実験を始める。
2021年11月 S.O.L.網戸(AMIDO)キットを開発

2022年10月 札幌支局開設
2022年11月 スリランカ大使館にてロドニ・ペレーラ大使とAMIDOキットの可能性について面談
2023年3月 スリランカでもっと積極的に活動を行うため、スリランカにNGOを設立申請

2023年12月 NHKおはよう日本「おはBiz」にて紹介

2024年1月 NHK WORLD-JAPAN Biz Streamにて紹介

2024 年2月 駐日スリランカ大使を北海道でアテンド

2024年8月 デング熱予防教室のプランがJICA基金に採択される

2024年10月 スリランカ政府よりNGO認証を取得

2024年11月 デング熱予防教室開催準備を始める


【会社概要】
法人名:NPO法人S.O.L.(ソル)
法人所在地:本部/大阪府枚方市春日西町1‐50‐1

                 札幌支局/北海道札幌市東区伏古11条2丁目3-18

      NGO SOLO/ No.37,1st Lane Welangolla Waththa Kurunegala Sri Lanka


理事長:大下敦子
事業内容: スリランカに関する情報提供、コンサルティング、ビジネスマッチング、スタディツアーの企画・催行。
設立: 2015年12月14日
HP:https://seedoflanka.com

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会社概要

NPO法人S.O.L.

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URL
https://seedoflanka.com
業種
サービス業
本社所在地
大阪府枚方市春日西町 1‐50-1
電話番号
-
代表者名
大下敦子
上場
未上場
資本金
5万円
設立
2015年12月