アフリカ農村でラストワンマイルの通信網によるデジタル化を推進するDots forが資金調達を実施
背景と目的
新興国において急速な技術革新が発生する「リープフロッグ」現象の事例が多いことから、先進的なイメージを持たれるようになったアフリカですが、人口の60%(およそ7億人)はその恩恵を受けられない地方の農村部で暮らしています。このような地域は、投資対効果が見込めないという理由で後回しにされており、世界中の他の国や地域の例を見ても今後ともこの課題が解決される見通しは立っていません。
Dots forは、このように見放されているアフリカ農村部でデジタル化を推進し、情報格差や機会格差、ひいては急激な経済格差の拡大を阻止する新しいソリューションを提供しています。
具体的には、通信カバレッジが30%と言われているアフリカで、農村部においてラストワンマイルの通信網を構築し、動画見放題のサービスをスマホとセットで販売しています。
職業訓練動画の視聴により収入が倍増した村民も出ている他、顧客データを活用し与信分析に基づいた物品の割賦販売や金融サービスの提供も開始しております。
この度調達した資金は、デジタルプラットフォームを活用した提供価値向上のための開発および採用・組織体制の強化にあてる予定です。農作物の販売マッチングをはじめ、農村部にいながらリモートで先進国やアフリカ都市部の仕事を得ることができる仕組みによって、農村住民の収入向上に貢献してまいります。
資金調達概要
調達金額 : 1億円
調達方法 : 第三者割当増資
引受先 : ANOBAKA、クオンタムリープベンチャーズ (QXLV) 、G-STARTUPファンド、エンジェル投資家他
資金用途 : アフリカ農村のデジタル化の拡大、プロダクト開発
投資家からのコメント
長野 泰和 氏 (ANOBAKA 代表取締役社長/パートナー)
松永 和彰 氏 (ANOBAKA アソシエイト)
人生を賭けてアフリカにインパクトを与える決意をされたDots for 大場さんの情熱に投資させていただきました。
イベントで大場さんのPitchを拝見したときに、本気でアフリカビジネスにチャレンジする数少ない日本発の有望な起業家だと確信しました。アフリカの農村部ではインターネットも繋がらず、ますますの情報格差・経済格差の拡大が懸念されています。Dots forは経済性を持たせながら農村部にインターネットインフラを提供しており、今後の経済発展を底支えする極めて重要な役割を果たすと信じています。
古谷 健太郎 氏 (QXLV/クオンタムリープベンチャーズ 代表パートナー)
前回ラウンドに続き、今回も追加出資の機会をいただけたことを大変光栄に思います。 カルロスさん中田さんの2人でスタートした挑戦が、ユーザー、提携先企業、従業員そして新たな株主を巻き込みながら、着実に大きくなっていると実感しております!
アフリカ農村部にネットインフラとデジタルデバイスを提供するという、社会的意義のみならず経済的チャンスもとても大きいこのDots forの躍進が、さらに加速することを期待するとともに、チームDots forの一員として微力ながらご支援してまいります。
https://qxlv.jp/
古川 健介(けんすう) 氏 (アル株式会社代表取締役、エンジェル投資家)
日本のスタートアップの中で急激に注目の市場になってきているアフリカ大陸ですが、ベナンから攻めるという進出方法は珍しいので面白いなぁと思って投資させていただきました。他の発展してる国や都市と違い、未だインターネットへのアクセスすら困難な場所です。それを、正面突破ではなくて、メッシュネットワークという荒業でまずインターネット体験をしてもらうというアプローチもベンチャーぽくてよいなと。期待です!
橋田 一秀 氏 (株式会社ペライチ創業者、エンジェル投資家)
インターネットに繋がっていることが当たり前になっている僕たちにとって、それがないアフリカ農村部の人たちの生活を想像することすら出来ません。その課題を見つけ、現地に行って解決する。具体的には村にWifiのメッシュネットワークを作り、そこに街からデータを入れたUSBをバイク便で運ぶ!そんなやり方を思いつくのがそもそもすごいですし、仮に思いついたとしてもやろうとするのは困難を極めると思います。さらに、共同創業者二人が家族全員でベナンに移住するという覚悟は、非常に強い意志を感じました。アフリカ農村部の人々の生活を向上させる事業をしている日本人にエンジェル投資を通じて応援できる機会をいただき感謝しています。期待しています!!
株式会社Dots forからのコメント
大場 カルロス(共同創業者 兼 CEO)
私が地方で10代を過ごした90年代当時に「インターネットがあって情報や機会にアクセスできていたら、全然違う選択肢があって世界が広がっていたのではないか」と思うことがあります。それぐらい、私たちの世界はインターネット「以前」と「以後」で文字通り劇的に変化しました。この劇的な変化が、都市部と農村部という同じ時間軸に存在しているのが現在のアフリカです。我々Dots forは、今回我々の旅に参加してくださった投資家の皆様と共に、テクノロジーを使ってアフリカ農村の人たちの生活に革命を起こしていきます。
株式会社Dots forについて
7億人とも言われるアフリカ地方農村⺠は、通信が無いために使ったお金が投資にならず、苦しい生活から抜け出せない。しかし、個人ではどうすることもできない。というアフリカ農村が抱えているジレンマに対して、アフリカ農村に特化した通信プラットフォームによる「農村のデジタル化」により解決するため、2021年10月に株式会社Dots forを創業しました。
Dots forは、アフリカ農村住民に対してデジタルサービスと通信インフラとデバイス販売を組み合わせて提供することにより、これまで誰も手に入れることができなかった彼らの行動データを手に入れ、これを活用して農村住民の生活を劇的に向上しています。
このデジタル化によって「アフリカ地方部の制約をなくす」ことを目指して、現在は⻄アフリカのベナンやセネガルでの事業を展開しています。今回の資金を活用して、現在展開しているベナンやセネガルのアフリカ地方農村の人たちに向けたサービスの拡大と提供価値の最大化を進めていくことを予定しております。
会社概要
社名 : 株式会社Dots for (ドッツフォー)
所在地 : 東京都千代田区外神田3-6-4 第一勧業信用組合秋葉原ビル5階
代表者 : 大場 カルロス 博哉
設立 : 2021年10月
事業 : アフリカ農村デジタルプラットフォーム「d.CONNECT」の運営
会社HP : https://dotsfor.com
パーパス
「アフリカ地方部の制約をなくす」
ミッション
「2030年までに西アフリカの地方部に住む2億人がインターネットに繋がってその利便を享受できる社会を作る」
コアバリュー
- 全ては顧客のために / Everything for customers
- 全ての人の可能性を信じよう / Trust all “dots”
- 心震える瞬間を大事にしよう / Shake your heart
- 世界に価値を残そう / Prove your value for the world
- 誰よりも先に転ぼう / Tumble first
- 謙虚な探求者であろう / Be modest explorers
- 自分の足で立とう / Stand on your feet
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