日中の若手実力派クリエイターが集結。分野、言語、文化の壁を越えたクリエイター展示会「TRANSBOUNDARY展01」が上海で開催。
TRANSBOUNDARYが主催となり、中国メディアTOPYS、クリエイティブ商業施設を運営する現所との3社合同で分野、言語、文化の壁を越えたクリエイターを集めた展示会「TRANSBOUNDARY展01」(以下本展)を上海 現所(上海市静安区)にて6月2日から開催します。
本展では、日本を越え活躍する実力派のクリエーター8名がデザインのプロセスや思考を展示する他、中国で活躍する同年代のクリエイターと対話形式のエキシビションを実施し、現代において活動領域を拡張していくクリエイターの姿やその役割の変遷など、刻々と変化する時代において再定義されていく創造性のあり方を公開します。
日中8×8組の実力派若手クリエイターが登場。
分野を越えた対話と背後にある創造性に迫る。
本展では、出展者がこれまでに携わった作品の背景にある思考やプロセスを展示します。作品としては表に出ることはないその過程を展示することで、デザインのアイデンティティを紐解き、クリエイターの個性をより感じ取れる構成です。
また、トークセッションでは、日中の同世代のクリエイターがこれまでの経験や思考をもとにそれぞれのトークテーマで議論をすることで、国境を越えたクリエイティブマインドが出会う瞬間を創造し、来場者や視聴者に新たな視点を提案します。制作の現場に立ち入ったかのような体験と本人の声による対談が一体となった今そこでしか見ることの出来ない展覧会です。
本展覧会の「TRANSBOUNDARY:越境」というテーマについて
「専門性の時代から領域を横断する時代へ」
近年の社会や経済が多様化に向かう中、また同時にデザインの価値が浸透してきたことにより、クリエーターの領域は専門分野に限らず益々広がりを見せています。時代をリードする彼らの特徴として、専門的な分野の視点からさらに視野を広げ、経験に裏打ちされた思考と領域に囚われないクリエイティブな発想で軽々と境界を越えていく、新しい価値を生み出していることが挙げられます。これは、デザイナーという専門領域での技能を有する存在から、社会が必要とする創造性を担うクリエーターとして活動領域が拡張してきていることも意味しています。
一方で海を超えた中国のクリエイティブシーンはCOVID-19の3年間で外交が遮断されたことにより、社会が様変わりし新たな時代に入りました。内需が増したことでチャンスを得た若手クリエイターがその存在感を示し、アジアのクリエーティブシーンをリードするまでに成長してきています。
本展覧会は日本のクリエイターだけでなく中国のクリエイターと同時に展覧会を行うことで、アジア圏においての同時代的なクリエーションの潮流を捉え、またリアル場での交流や意見交換を促し、未来のアジア圏を担うであろう国際的なクリエイター達の様々な意味での「越境」となる場を目指しています。
「越境」を表現した空間デザイン
本展の展示空間では、美術品などを輸送する際のクレート(木箱)を展示構造として使用しています。クレートは様々な国から運ばれ文化を輸送するものであり、国際間の越境の象徴であると考えます。異なるクレートをランダムにレイアウトすることで、多様な視点や個性を持つクリエイター達の思考を一同に運び入れるかのように見せ、今ここに集結したクリエイションの現在地を感じる展示空間となっています。
個性溢れる実力派若手クリエイター
本展では、国内外で活躍する実力派のデザイナーが対話形式のエキシビジョンに参加します。
井口皓太
1984年生まれ、NYと東京を拠点に活動中。’08年武蔵野美術大学基礎デザイン学科在学中に株式会社TYMOTEを設立。’13年にクリエイティブアソシエーションCEKAIを設立。動的なデザインを軸に、モーショングラフィックスから実写映像監督、また、チームビルディング型のクリエイティブディレクションを得意とする。2020年にはオリンピック・パラリンピック大会史上初となる「東京2020 動くスポーツピクトグラム」の制作を担当。開会式典ではVideo Directorとして参画し、同大会のドローン演出3Dアニメーションも制作。主な受賞歴に2014 東京TDC賞、D&AD2015 Yellow pencil、NY ADC賞2015 Gold、The One Show2022 Silver、AICP SHOW 2022 Design 受賞、AICP POST AWARDS 2022 Motion Design and Graphics受賞など。京都芸術大学客員教授、武蔵野美術大学非常勤講師。
横関亮太 / RYOTA YOKOZEKI STUDIO
1985年岐阜県生まれ。金沢美術工芸大学プロダクトデザイン学科卒業後、ソニー株式会社クリエイティブセンター勤務。2016年に「AIZOME CHAIR」がVITRA DESIGN MUSEUMの永久コレクションに選出。2017に RYOTA株式会社YOKOZEKI STUDIOを設立。名古屋工業大学招聘講師。名古屋芸術大学招聘講師。iF Design賞、Good Design賞など受賞多数。
https://www.ryotayokozeki.net/
早川和彦 / H inc.
1984年生まれ。2008年多摩美術大学プロダクトデザイン学科卒業。2008年よりSEIKOにてプロダクトデザイナーとして経験後独立。2017年にアートディレクターの長谷川弘佳と共にデザインスタジオをH inc. 設立。事業の根幹的なコンセプトメイキングから、多様な領域にわたる横断的なアウトプットを行うクリエイティブスタジオ。ファッションやビューティ、環境や食、アートやサイエンスなどの学術的な分野まで、ブランディング、ビジュアル開発、 パッケージ、プロダクト、建築、インテリアから、ウェブ、アプリまで統合的にクリエイティブ制作を行う。GOOD DESIGN AWARD/IF DESIGN AWARD/GERMAN DESIGN AWARD/TOP AWARDなど多数受賞。
照井 洋平 / I IN
1982年神奈川県生まれ。明治大学商学部を経て、2008年アメリカNYのパーソンズスクールオブデザイン、インテリアデザイン学科を卒業。NYではGabellini SheppardとSHoP Architectsで経験を積み、2009年〜2017年の間株式会社CURIOSITYに在籍。グエナエル ニコラのもと国内外数多くのプロジェクトを担当。2018年 I IN設立し、店舗、レストラン、オフィス、住宅、インスタレーションなど幅広い分野の空間デザインにおいて、モダンラグジュアリーの世界を追求する。
呉勝人 / THE TRIANGLE.JP
1985年中国江蘇省生まれ、10歳から日本へ移住。日本での生活の中で行動と感覚の繊細さに触れ、多摩美術大学で空間デザインについて学ぶ。卒業のち東京のデザインスタジオTONERICOでデザイナーとして修業、2014年よりチーフデザイナー就任し、銀座蔦屋書店やLOFTなどの商業空間デザインを専門に担当。2017年に東京でTHE TRIANGLE.JPを設立し、心が湧き立つ感情(WAKUWAKU)を生む商業空間をテーマに企画からデザインまで分野の裾野を広げて活動をしている。2019年に日本で最も歴史のある日本インテリアデザイナー協会(JID)において、最高賞を受賞している。2021年の新作である南京徳基美術館のプロジェクトにおいて、世界の著名デザイン賞を25以上受賞している。
ULTRA STUDIO
向山裕二、上野有里紗、笹田侑志からなる建築コレクティブ。2018年より東京をベースに設計活動を開始。都市文化を批評的にとらえなおしつつ、建築的介入を創り出す活動をしている。家具や舞台美術のような身体的なスケールから、集合住宅のような建築的スケールまで横断し、デザインの中に象徴的な形を忍び込ませることで人々に気づきを与える設計を試みている。IF Design Award 2022, Window Display部門、FRAME Award 2021, Set Design of the Year等受賞。
UO
2020年、松田優と谷雄一郎により設立。静岡県浜松市が拠点。多様な企業・組織との製品開発と自主プロジェクトを往来し、互いの活動をフィードバックすることで今後の社会に必要とされる意味や価値の探求と、それらの社会実装に取り組む。Red Dot Design Award/German Design Award/Good Design Awardなど数多くの賞を受賞。
佐々木拓 / YOHAK DESIGN STUDIO
1985年東京生まれ。2008年多摩美術大学プロダクトデザイン専攻を卒業後、コクヨ株式会社に入社。現在、コクヨ株式会社インハウスデザインコレクティブYOHAKDESIGN STUDIOに所属。主な実績にTHE CAMPUSのアートディレクション、THINK OF THINGSオリジナル商品のディレクションとデザイン、Minute Mintのアートディレクションとプロダクトデザイン、コクヨtokyo2020ムービーのアートディレクション。受賞歴にJAGDA新人賞2022、ADC賞2020-2021、Good design award金賞/ベスト100、Reddot design award、 メディア芸術祭審査員推薦作品選出、Kokuyo design award 2005優秀賞、同2014社内特別賞など。
https://think-of-things.com/yohak/
展示会情報
TRANSBOUNDARY 01 —領域を横断する現代のデザイナーの思考と対話
会場:上海市静安区延平路98号现所一期アトリウム
会期:2023年6月2日~6月15日
トークセッションは6月3日、4日に行われます。
主催:TRANSBOUNDARY
TOPYS顶尖文案
现所
後援:上海市静安区南京西路功能区
上海市静安区文化和旅游局
在上海日本国総領事館
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