立教大学の学生が荒川の河川ごみ問題を体感
荒川下流河川事務所、大学、企業、NPOが協働
立教大学が運営する「立教サービスラーニング(Rikkyo Service Learning: RSL)」は、「世界・社会・隣人」と実際に交わりながら、社会の現場も「教室」として捉える、新しい「学修」スタイルの科目群です。
その授業の1つにある「RSL-グローカルA」は学生が都市河川荒川の河川ごみの状況を、
・座学から学ぶ、
・現物を見る、
・荒川において清掃イベントを自分たちで運営する
といったアプローチを通して、広報やその解決策について考える実践型の授業です。
2月5日(月)から5日間のフィールドワークを開始
2月5日(月)から2月11日(日)にかけて荒川でのフィールドワークを開始します。荒川河川敷に堆積するおびただしい量のマイクロプラスチックの観察、荒川知水資料館で国土交通省荒川下流河川事務所長および職員から実務的なレクチャーを受けたり、ごみ拾いSNSを運営する(株)ピリカから社会貢献を仕事にするには?をテーマにした講義を受講したりします。
フィールドワークの予定:
2/5(月)荒川河川敷にてマイクロプラスチックの観察
2/6(火)荒川清掃イベントの運営に向けた現地踏査
2/7(水)荒川知水資料館にて荒川下流河川事務所長や職員からの実務的なレクチャー
2/10(土)荒川清掃イベントの運営
2/11(日)活動のふりかえりや広報のための素材撮影
2/7(水)荒川知水資料館では国土交通省荒川下流河川事務所長および職員からの実務的なレクチャー
荒川知水資料館において、
2024年、放水路通水100周年を迎える荒川における流域防災等をテーマにレクチャーを受けたり(冒頭写真)、「北区・子どもの水辺」を見学します。
荒川清掃イベント(2/10(土)AM)では参加者を募集中
2/10(土)予備日2/11(日)の午前中に開催される荒川清掃イベントは参加者を募集中。清掃を予定しているのは荒川ロックゲート近くの荒川河川敷。現在、約20名の応募があります。
<開催概要>
主催:特定非営利活動法人荒川クリーンエイド・フォーラム
活動運営:立教大学 RSL-グローカルA受講生 12名
日時:2024年2月10日(土)10:30~12:00
荒天予備日 2月11日(日)10:30~12:00
場所:荒川河川敷(都営新宿線東大島駅徒歩10分)
https://maps.app.goo.gl/1qdcpSPgtZNSg3EW7
定員:40名程度(先着順)
詳細は(NPO)荒川クリーンエイド・フォーラムのWebサイトを参照。
https://cleanaid.jp/information/2023/12/20942.html
河川ごみ、海洋ごみ問題の本質
河川ごみや海洋ごみといった言葉からはまるで川や海がごみを出しているようですが、個数ベースで考えるとほとんどのごみは街から発生し、川を伝って海へ流れ出ています。その発生源はどこか、そしてそれらのごみが自然環境にどのような影響を与えているのか、単純なようで複雑なごみ問題の本質に触れます。
百聞は一見に如かず-「答えのない問いについて考える」
世の中に社会課題と呼ばれるものはたくさんありますが、一歩踏み込むかどうかでその見え方はまったく異なります。受講生の皆さんが荒川の河川ごみを実際に見ることで、何を感じ、どう自らの行動を変えていくのか、またどのように周りの人を巻き込んでいくのかがこの授業の醍醐味です。大学での学びは時に、「答えのない問いについて考えること」であると言われます。良いテーマに出会うには、世の中で起きている問題や、人によって意見が異なる社会的問題について、実体験し、考えてみることが近道の1つです。そして、単に体験するだけで終わらせるのではなく、そこから大学で専門的に学ぶテーマを見つけ、人生のテーマに出会うきっかけになればと思っています。
特定非営利活動法人荒川クリーンエイド・フォーラムとは
荒川クリーンエイド・フォーラムは、荒川のごみを調べながら拾うことを通じて、自然環境の回復と荒川に集い思いを寄せる人々の交流を作り出してきました。活動は1994年から始まり、これまで30年間に延べ25万人を超える参加者が参加し、川に対する関心が広がっています。気候変動と生物多様性の危機が国際問題となる中で、荒川の自然回復は誰でも参加できる身近な環境問題として注目されています。こうした功績が認められ、2019年海ごみゼロアワードでは、最優秀賞を受賞した。
担当教員
今村 和志(立教大学SLC兼任講師 / NPO荒川クリーンエイド・フォーラム理事)
関連
修正
正式科目名 RSL グローカルAに修正
受講生 12名に修正
連絡先(NPO荒川クリーンエイド・フォーラム)
renraku@cleanaid.jp
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