東京大学都市工学科の学生有志らが企画し大阪・御堂筋歩道上で滞在空間の配置実験を開催
2025/9/22月〜28日「ジグザグテラス御堂筋」| 淀屋橋ステーションワン前
東京大学工学部都市工学科の4年生が中心になって企画した滞在空間配置の社会実験「ジグザグテラス淀屋橋」が、大阪・御堂筋の歩道上で実施される。場所は今年6月に開業した淀屋橋駅直結の最新複合施設「淀屋橋ステーションワン」前の歩道。期間は9月22日(月)から同28日(日)までを予定している。


大阪御堂筋では「みちの未来体験EXPO」として、人中心の道路空間デザインに向けた様々な企画が行われている。秋開催の「With 御堂筋」における一企画として、淀屋橋ステーションワン前の歩道に実験エリアを設けるもの。ウォーカブルなまちづくりをファニチャーや滞在空間づくりからサポートしている老舗商社・ユアサ商事株式会社の協力と、東京大学大学院都市デザイン研究室・永野助教による助言のもと、都市工学科都市計画コースの4年生有志学生3名が、春頃から現状の御堂筋の歩道環境や滞在環境を調査し、企業や行政へのヒアリングも経て、計画した。

彼らが提案するのは”滞留空間のゆるやかなジグザグ配置”。現地調査の結果、20m程度の間隔でファニチャーを配置することが滞留空間同士に好影響を及ぼすこと、さらにそれらをジグザグ配置することで街路景観の中に溶け込み、自然と通行者の移動速度も落ちること仮説として立て、通行の安全性にも配慮しながらその立証に臨む。開催期間の途中で配置替えがあり、9月25日夕方以降に直線配置からジグザグ配置に置き換えられ、配置の違いによる利用の変化を捉える。当日はアンケート調査やAIカメラ等による検証を行うことも予定している。

ターゲット層としては、新たにオープンしたばかりの商業施設の利用者のほか、淀屋橋・中之島というオフィス街エリアのワーカー利用も想定・期待している。御堂筋ならではの緑や花を存分に感じてもらい、癒しや健康、デジタルデトックスを促すような外部空間を提供することを意図している。そのためのプログラムとして、9月26日(金)7:45ごろから、御堂筋での“朝活”としてピラティス体験教室も開催する(フォームから要予約)。
3名の学生はいずれも大阪出身。多賀谷勇佑さんは「御堂筋で実施された過去の社会実験を見たときの気付きを踏まえて計画した。少しでも変化を生めたらと思うが、どう使っていただけるか期待と不安が半々」。米倉美結さんは「1から実空間の計画をしたのははじめてなので、貴重な経験になる。それを小さい頃から見ていた淀屋橋でできることが嬉しい」。杉山太智さんは「万博イヤーの御堂筋に少しでも関わる機会をいただけて嬉しい。居場所づくりのデザインは自分がこれから研究していきたいテーマに近いなと感じながら取り組んできた」とコメントした。

当日はゆったりと座りながら銀杏並木を自然と見上げられる「寝そべりチェア」や、暑熱対策にもなる木漏れ日をつくるような「フラクタルテント」、仕事帰りに洒落た雰囲気で集える「カウンターベンチ&ハイチェア」など、協力各社が持ち寄ってコンセプトに沿った滞留空間が創出される予定。滞留空間の設置は、11:00〜19:30となる(一部、ファニチャー配置替え等の時間あり)。
本会場以外にも、With 御堂筋では「床発電道」「御堂筋グランピング」「旬のたよりマルシェ」など様々なプログラムが展開される。本社会実験とセットで体験しながら、グリーンで健康的な御堂筋を楽しんでみては。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像