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公益社団法人3.11メモリアルネットワーク
会社概要

東北での震災学習の動向調査結果 コロナ禍からの回復傾向の中でも継続性への不安

コロナ5類への移行により東北への震災学習活発化も期待される中、伝承団体の96%、伝承施設の71%が活動継続に「不安がある」と回答。 伝承人材育成の問題意識強く「活動機会」や「サポート」必要

公益社団法人3.11メモリアルネットワーク

「2022年東日本大震災伝承活動調査」第2弾として、活動状況や見通し、問題意識等についてのアンケートを実施いたしました。岩手・宮城・福島の3県で震災学習プログラムを実施する24団体と、震災伝承施設を運営する21組織のご担当者様のご協力をいただいた集計結果を、コロナ5類移行に合わせてリリースしました。

3.11メモリアルネットワークでは、東日本大震災の伝承活動の現状と課題の共有、防災・減災活動の活性化を目的に、毎年、調査を行っています。
 東北への震災学習の来訪者については、コロナ禍による急激な落ち込みから段階的な回復傾向にある一方で、「継続する上での不安」の高まりが確認されました。


■伝承活動を継続する上での不安感 


発災から12年が経過し、震災を知らない世代も増える中、次世代に伝え継いでくれる伝承人材育成も大きな課題として浮かび上がっています。
 ※詳細は、ブログ「2022年震災伝承活動調査(速報・第2弾)について」https://311mn.org/info37 をご覧ください(ブログには「オンライン伝承活動の実施状況」「伝承活動の財源」等の集計結果や、佐藤翔輔先生のコメントを掲載しています)。
 
 ■調査概要
 【対象】岩手・宮城・福島の3県で震災伝承活動に取り組む団体、施設
 【期間】2023年3月2日〜2023年3月26日
 【方法】メールで依頼・回答
 【実施主体】公益社団法人3.11メモリアルネットワーク
 【アドバイザー】東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授
 【一部補助】令和4年度復興庁被災者支援コーディネート事業
 
 ■高校生以下来訪者の地域別人数 

 

  • 第1弾調査で、コロナ以降、高校生以下の受入人数割合が増加したことがわかった。

  • 第2弾調査では、高校生以下の地域別;「県外」「県内」「市町村内」の内訳を追加で質問し、9団体/5施設の回答を得られた。

  • 2019年には高校生以下の割合は全体の12.5%だったが、2020年以降、20%台後半〜30%台前半まで上昇。

  • 地域別では、元々半数を占めていた「県外」が2020年に減少した一方で、「県内」「市町村内」が増加したことで、高校生以下の全体数はほぼ変化なし。

  • 2021、22年には各地域から増加傾向となった。


 ■伝承活動を継続する上での不安感(コメント) 


  • 活動を継続する上で不安を感じているかどうかについて質問したところ、「不安がある」(=「大いに不安がある」「多少不安がある」「不安がある」の合計)と回答したのは、震災学習プログラム実施24団体中23団体(96%)、震災伝承施設運営21組織中15組織(71%)だった。

  • コロナで急速に不安感が高まった2020年、21年調査(注:回答団体・組織は、完全には一致しない)結果と比較し、2022年は「不安がある」と回答する団体・組織の割合が増加した。

  • 個別に「不安感が高まった理由」をヒアリングしたところ、「コロナがあけて、東北6県からの予約件数が減っている。コロナで激減した企業研修の回復が見込めない」「雇用が不安定な状況で、後継者育成ができない。若い人が担っていくためには、きちんと給料が出て生活できる必要がある」等の回答が寄せられた。※詳細はブログを参照


 ■伝承人材育成の問題意識・必要だと思うこと 

 

  • 震災伝承に取り組む団体・組織が日頃感じている問題意識、また、その解決に向けて必要だと感じていることについて質問をした。

  • 【問題意識】としては、「高齢化する伝承人材の後継者がいない/少ない」「新たな伝承人材の参入がない/少ない」「職業としての伝承人材の地位(立場、収入)が確立していない」などを選択する団体・組織が多かった。

  • 【伝承人材が活動を継続するために必要だと思うこと】については、「継続的な伝承活動の機会」が最多。次いで、「伝承人材をサポートする人材、組織」「視察、研修、講座等の学習機会」「職業としての伝承人材の地位(立場、収入)確立」「伝承の先輩・仲間との交流、サポート」「本人の継続的な学習、スキルアップの意思」が多くなった。


 新型コロナウイルス感染症の5類移行により遠方へも移動しやすくなり、南海トラフ地震などの大災害が想定される中、命路守るために震災学習が活発に行われる東北被災地にも関心を持っていただければ幸いです。
 3.11メモリアルネットワークとしても、引き続き全体傾向の把握に努めるとともに、震災伝承活動のサポートを継続してまいります。
 
 ※今回の調査は、[第1弾]受入人数調査 [第2弾]アンケート調査 の2回に分けて実施いたしました。この速報は、3/26までにご回答いただいた[第2弾]アンケートに基づく内容です。
 ※今後、最終的な集計結果を報告書にまとる予定で、完成したらWEBサイトにて公開(PDFダウンロード可能)するとともに、協力団体・施設へ配布いたします。
 
 □ご協力いただいた震災学習プログラム実施団体:24団体(岩手5/宮城16/福島3)
 一般社団法人宮古観光文化交流協会、三陸鉄道株式会社、一般社団法人おらが大槌夢広場、三陸ひとつなぎ自然学校、一般社団法人陸前高田市観光物産協会、けせんぬま震災伝承ネットワーク、一般社団法人南三陸町観光協会、三陸復興観光コンシェルジェセンター、南三陸ホテル観洋、一般社団法人女川町観光協会、一般社団法人健太いのちの教室、一般社団法人雄勝花物語、大川伝承の会、一般社団法人石巻観光協会(石巻観光ボランティア協会)、公益社団法人3.11メモリアルネットワーク、七郷市民センター(七郷語り継ぎボランティア「未来へ―郷浜」)、一般社団法人ふらむ名取、一般社団法人閖上の記憶、岩沼市千年希望の丘交流センター、亘理町観光協会(震災語り部の会ワッタリ)、やまもと語りべの会、一般社団法人大熊未来塾、NPO法人富岡町3・11を語る会、いわき震災伝承みらい館(いわき語り部の会)
 
 □ご協力いただいた震災伝承施設運営組織:運営21組織(岩手4/宮城13/福島4)
 ※複数の施設を運営している組織については、回答は1件としています。
 大槌町文化交流センター、いのちをつなぐ未来館、大船渡市防災学習館、東日本大震災津波伝承館、シャークミュージアム、唐桑半島ビジターセンター・津波体験館、南三陸311メモリアル、女川町まちなか交流館、南浜つなぐ館、震災伝承交流施設 MEET門脇、石巻市震災遺構 大川小学校、石巻市震災遺構 門脇小学校、みやぎ東日本大震災津波伝承館、せんだい3.11メモリアル交流館、震災遺構 仙台市立荒浜小学校、名取市震災復興伝承館、津波復興祈念資料館 閖上の記憶、岩沼市千年希望の丘交流センター、山元町震災遺構 中浜小学校、山元町防災拠点・山下地域交流センター、震災遺構 浪江町立請戸小学校、東京電力廃炉資料館、いわき震災伝承みらい館、原子力災害考証館furusato

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URL
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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
宮城県石巻市門脇町五丁目1番1号
電話番号
0225-98-3691
代表者名
武田真一
上場
-
資本金
-
設立
2011年05月
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