事業承継により町工場ネットワークを構築する蒲田金属工業が三秀製作所の事業承継を実施
事業承継を通じて、福島の価値ある経営資源を次世代に承継し、地域経済の活性化及び雇用維持を図る
蒲田金属工業は福島県安達郡大玉村に所在する創業55年のアルミ鋳造業者で、金型鋳造法及び砂型鋳造法により、空調機器・空圧機器・航空灯器・建機等の部品を製造しています。長年の歴史から取引先との関係を築いてまいりましたが、中小企業の多くが直面する後継者問題を抱えておりました。前代表は親族外で後継者を探していたところ、2021年に当時会社員であった青山康明が事業を譲り受けることとなりました。
蒲田金属工業はアルミ鋳造に特化し、その専門性を武器に事業を拡大してきました。特に少量多品種の砂型鋳造及び多量生産の金型鋳造の両方を扱うことで試作から量産までフェーズに一貫して対応可能であることに定評がございます。しかしながら後工程である切削加工の機能がなく、また自社にて切削加工を内製化できる技術・ノウハウがないことから、取引先の多様なニーズに十分に応えることができないという課題を有しておりました。
そこで代表の青山の会社員時代に培った事業承継の知見を活かし、2022年12月後継者が不在であった株式会社小野製作所の全株式を取得し、蒲田金属工業の課題であった切削加工の内製化を実現いたしました。また本取組みにより、町工場同士の連携を強化することで新たな付加価値を生み出すことでできるということを実感し、中小製造業の事業承継を推進する重要性を改めて認識いたしました。
【参考:小野製作所引継ぎ時のプレスリリース】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000113600.html
この度、新たに事業承継による町工場連携の強化の一環として、2024年3月に三秀製作所の全株式取得をしたことをお知らせいたします。
三秀製作所は1968年に創業した切削加工業者であり、設計から組立までの工程を一貫して対応可能なところに定評がございます。そのため安定経営を維持しておりましたが、前代表の鈴木眞治が高齢であり後継者不在だったことから、従業員の雇用継続を条件に第三者への事業承継を検討しておりました。
そこで蒲田金属工業は、三秀製作所との連携をすることで一貫生産体制のさらなる強化が見込めると判断し、三秀製作所の全株式を取得する形での事業承継を行う運びとなりました。
両社は今回の事業承継をきっかけとする更なる事業価値の創造により、地域経済の発展及び雇用創出に貢献してまいります。町工場同士の技術の融合により、今後もより多くのお客様のモノづくりのご支援をさせていただけるよう尽力してまいります。
【蒲田金属工業株式会社について】
所在地:福島県安達郡大玉村大山木ノ下51-5
代表者:代表取締役 青山康明
【三秀製作所株式会社について】
所在地:福島県いわき市泉町下川字稲子塚87
代表者:代表取締役 青山康明
【代表青山康明について】
1987年生まれ、埼玉県深谷市出身。早稲田大学法学部卒業。政府系金融機関、監査法人系コンサルティングファーム、日系大手メーカー事業企画を経て2021年に現職。会社員時代に後継者不在の企業と多く出会い、事業承継問題解決の一助となるべく独立。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 経営情報
- ビジネスカテゴリ
- 鉄鋼・金属・ガラス・土石・ゴム経営・コンサルティング
- ダウンロード