認定NPO法人ジェン「アフガニスタン帰還民緊急支援」を開始
寒く、厳しい冬が目の前に迫っています。
パキスタン政府は10月初め、正式な書類を持たずに国内に滞在する人たちに対して、11月1日午前0時までに出国しなかった場合、拘束し、強制送還すると発表しました。そのため、多くのアフガニスタン出身の人びとがアフガニスタンとの国境に押し寄せています。11月14日時点で、261,240人が、今回アフガニスタンに帰還した人の数と言われています。1979年に旧ソ連がアフガニスタンに侵攻して以来、多くのアフガニスタンの人びとがパキスタンに逃れてきました。2021年8月に米軍がアフガニスタンから撤退し、タリバンが実権を握った後にも、数十万人がパキスタンに逃れ出たとされています。パキスタンには400万人以上のアフガニスタン出身の人びとが居住しており、そのうち約170万人が滞在に必要な正式書類を持たずに国内に滞在しているとみられています。
パキスタンからアフガニスタンに帰還する際に、パキスタンから持ち出せる資金が限られています。アフガニスタンに帰還する人びとは実質、資金や着替え、食糧等、最低限の生活に必要な物資を十分に持てず、国境を越えた後の生活は極めて困難となっています。
国境のトールハムには、アフガニスタン政府と国連機関等による臨時キャンプが設置されました。屋根のある住まいや、食糧を求めて、キャンプにやって来る人びとは後を絶ちませんが、一定期間滞在した後は、アフガニスタン東部各地に定住を迫られる状況です。
ジェンは、臨時キャンプや近隣地域で、シェルター、食糧、防寒具、医薬品や衛生用品等、あらゆる緊急的な支援ニーズがあることを確認しています。特に衛生状況が悪く、すでにキャンプ内で水様性下痢症状が報告されています。厳しい冬も迫っていることから感染症のリスクは増大することが予想されます。安全な飲料水の供給と衛生設備の整備、衛生キットの配布等の迅速な対応も急務となっています。アフガニスタン国内では、度重なる自然災害や長期にわたる紛争により、すでに国内で避難民や帰還民の人道危機が発生しており、人口の約7割強の約2,840万人が支援を必要としている状況です。10月には西部ヘラート県でも大地震が発生しこの地域は壊滅的な被害を受けています。そして今回発生した事態は、短期間で収束するとは非常に考え難く、緊急支援のみならず、継続的な支援が求められる状況であります。ジェンではこの緊急支援のための寄付募集を開始しました。
【アフガニスタン帰還民緊急支援へのご支援のお願い】
クラウドファンディングを11月21日に開始しました。
https://readyfor.jp/projects/jen_af2023
2024年1月31日23時まで実施します。皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
<認定NPO・特定非営利活動法人ジェン>
平和な国際社会を目指し世界各地で紛争や自然災害により厳しい状況にある人びとへ「生きる力、を支えていく」をモットーに、緊急から復興の各段階できめ細やかな支援活動を行う国際NGO。
ジェンは認定NPO法人です。ジェンへのご寄付は寄付金控除の対象になります。
公式ウェブサイト:https://www.jen-npo.org/
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