株式会社United Vision & Companyと株式会社アイ・エス・ビー、 医療文書を構造化データへ変換する 「Pubcare Pro AI-OCR 機能」を共同開発、商用提供を開始
紙・FAXを中心とする既存の運用を生かし、 患者情報の蓄積、情報連携及び文書作成を支援
株式会社United Vision & Company(本社:福岡県福岡市、代表取締役社⾧:村岡 聡一、以下 「UV&C」)と株式会社アイ・エス・ビー(本社:東京都港区、代表取締役社⾧:若尾 一史、以下 「ISB」)は、医療・介護情報連携プラットフォーム「Pubcare」の医療・介護従事者向けシステム 「Pubcare Pro」において、医療文書に記載された情報を抽出し、構造化データへ変換する「Pubcare Pro AI-OCR機能」を共同開発し、2026年8月28日より商用提供を開始します。 本機能は、各種医療介護文書に記載された情報を迅速に構造化データへ変換します。抽出された情報 は、医療・介護従事者による確認・修正を経て患者情報として蓄積され、文書作成や多職種連携に活用 できます。位置付けとしては、医療現場に存在する非構造化情報を構造化し、診療、文書作成及び多職 種連携に活用可能なデータを継続的に抽出・蓄積するPubcareの「データ構造化エンジン」に相当します。
開発の背景
国は、全国医療情報プラットフォームの構築に向け、医療・介護分野における情報の標準化及び電子的 共有を推進しています。厚生労働省は、診療情報提供書等、医療機関間でやり取りされる頻度の高い文 書から検討を進め、作成時及び受領後に標準化された情報を活用できる環境を整備する方向性を示して います※1。
また、医療・介護間では、診療情報提供書、退院時サマリー、訪問看護指示書、訪問看護計画書・報告 書等を対象に、電子的な情報共有の在り方が検討されています※2。
一方、医療・介護現場では、現在も紙やFAXによる文書の受け渡しが広く行われ、受領側には、必要 な情報を確認して電子カルテや各種システムへ入力・転記する作業が生じています。こうした政策動向 と現場の実態を踏まえ、UV&CとISBは、既存の運用を生かしながら、医療文書を構造化データへ変換 し、患者情報として継続的に蓄積・活用できる本機能を開発しました。
※1 厚生労働省「全国医療情報プラットフォームで共有される情報について」(第32回健康・医療・介護情報利活用検討会 医療等情 報利活用ワーキンググループ、2026年5月29日)
※2 厚生労働省「医療・介護における情報共有項目について」(第30回医療等情報利活用ワーキンググループ・第10回介護情報利活 用ワーキンググループ、2026年3月18日)
「Pubcare Pro AI-OCR機能」について
「Pubcare」は、患者・家族と医療・介護従事者をつなぎ、複数の事業所間における情報共有を支援す る医療・介護情報連携プラットフォームです。「Pubcare Pro」は、医療・介護従事者向けのシステム です。医療・介護連携では、患者の入退院や在宅療養への移行、サービスの開始・変更等に伴い、多く の文書が作成・送受信されます。受領側では、文書内容を確認し、必要な情報を各システムへ入力する 必要があり、医療現場へのヒアリングでは、従来、1文書の確認・入力に30分程度、内容によっては1 時間程度を要するケースが確認されています。
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入力・転記業務の大幅な削減と働き方改革
これまで目視で確認し、手作業で電子カルテ等へ入力していた医療文書のデータ抽出を自動化します。 入力・転記業務の負担を軽減し、患者・利用者への診療やケアに専念できる時間を創出します。
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原本・既存情報と照合しながら確認・反映
抽出結果を、原本となる医療文書や「Pubcare Pro」に登録されている患者情報と照合できます。既存 情報との差異や追加情報を確認・修正したうえで患者情報へ反映することで、一から転記する作業を、確認・修正を中心とする作業へ移行します。
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蓄積された情報を活用して新たな文書を作成
AI-OCR で取り込んだ情報を患者情報として蓄積し、新たな医療文書の作成に活用できます。反映され た内容を確認し、必要な加筆・修正を行うことで、同一の患者情報を繰り返し入力する作業を削減します。
本機能については、厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」と、経済産業 省・総務省「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライ ン」(いわゆる、「3省2ガイドライン」)および、経済産業省「AI事業者ガイドライン」に準拠してい ます。また、95%以上の認識精度を安定して担保することで、人間に近い読み取りが可能であるため、 医療・介護現場で活用できる水準に達したと判断し、商用提供を開始します。
UV&CとISBの共同開発
UV&Cは、在宅医療に従事する医師が代表を務め、医療・介護現場に根差した事業を展開しています。 本機能の開発では、医療文書の受領、内容確認、入力・転記、情報共有及び文書作成に係る実務を踏ま え、要件定義及び検証に現場の知見を反映しました。
ISB は、製造系、業務系、官公庁系、医療系、車載系など幅広い業界のお客様に対して、ビジネス課題 の整理や、最適なAIモデル、および、アルゴリズムの選定、実運用の先を見据えたシステム構築まで一 貫して手掛ける総合的な開発力を強みとし、本機能の設計、開発及びシステム実装を担いました。 両社は、UV&Cが有する医療・介護現場の知見と、ISBが有する技術・開発の知見を組み合わせ、現場 の課題やニーズを実際の業務で活用できる機能として具体化しました。
技術的な特徴
本機能は、診療情報提供書や処方箋、検査報告書などの診療文書に加え、在宅医療計画書、訪問看護・ 調剤報告書、お薬手帳、居宅療養指導情報提供書など、多職種連携において頻繁に用いられる幅広い帳 票の読み取りが可能です。 また、これらの多様な帳票に関して、発行元ごとにフォーマットが異なる非定型の帳票であっても、必 要な項目を自動で抽出・整理し、適切にデータ化を行うことができます。
【抽出可能な主な帳票例】
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基本・診療文書:
フェイスシート、問診票、診療情報提供書、主治医意見書、退院サマリー、看護サマリー
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計画書・指示書:
生活習慣病療養計画書、在宅医療計画書(訪問診療等同意書)、訪問診療計画書、訪問看護指示 書、特別訪問看護指示書
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検査・処方・薬事関連:
健康診断個人票、検査報告書、処方箋、薬剤情報、お薬手帳
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在宅・多職種連携文書:
居宅療養指導情報提供書、訪問看護報告書、訪問調剤報告書
このように、本機能は、紙文書や PDF で届く膨大な医療・介護情報を自動でデータ化することで、以 下の効果をもたらします。
【期待できる効果】
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手入力作業や転記ミスの削減
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多職種間の円滑な情報共有の実現
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医療従事者が本来の診療・ケア業務に集中できる環境構築の強力な支援
今後の展開
UV&CとISBは、本機能を通じて、医療・介護現場における文書確認、情報入力・転記及び文書作成の 負担を軽減し、事業所をまたぐ円滑な情報活用を支援します。
今後は、医療・介護現場のニーズを踏まえ、対応する帳票種別や抽出項目、文書作成機能を順次拡充し ます。あわせて、Pubcareを、医療文書から生成した構造化データを患者単位で継続的に蓄積・管理す るデータベース管理基盤(DBMS)として発展させ、入退院支援、在宅医療、多職種連携等の場面で必 要な情報を適切に活用できる環境を整備します。
両社は、紙・FAXを中心とする医療・介護現場の運用と、国が進める医療情報の標準化・電子的共有を つなぎ、地域の医療・介護連携の充実と、持続可能な医療提供体制の構築に貢献してまいります。
会社概要
株式会社United Vision & Company
所在地:福岡県福岡市中央区渡辺通2-6-12
代表者:代表取締役社⾧ 村岡 聡一(医師)
事業内容:医療・介護情報連携プラットフォーム「Pubcare」に関する事業企画・展開、導入・運用支 援、医療機関の業務改善支援並びに自治体等と連携した在宅医療施策及び医療・介護連携事業の企画・ 推進
Webサイト:https://uvc.inc/
株式会社アイ・エス・ビー
所在地:東京都港区港南二丁目16番3号 品川グランドセントラルタワー
代表者:代表取締役社⾧ 若尾 一史
事業内容:モバイル、医療、車載等の組込みソフトウェア開発、基幹システムに係るソフトウェア開 発、クラウド等のインフラ構築・運用保守
Webサイト:https://www.isb.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先
【株式会社United Vision & Company】
E-mail:info@uvc.inc
TEL:092-791-7070
【株式会社アイ・エス・ビー】
E-mail:eigyo@isb.co.jp
TEL:03-6775-3280
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