「AI にワクワクする」を感じている日本人51% ~世界31 カ国対象「イプソスAI 意識調査」レポート2023~
一方で「仕事」や「健康」など日常生活への具体的な期待は未だイメージつかず
は、世界31 カ国22,816 人を対象に、「AI(人口知能)に対する意識調査」を実施しました。
【調査サマリー】
「AI を使った製品やサービスには短所より⾧所が多い」、「AI を使った製品やサービスにはワクワクさせられる」いずれの設問にも「そう思う」と答えた日本人はそれぞれ52%、51%。
⇒アメリカやEU 加盟国を上回り、先進国の中でもポジティブな結果であった。
「AI を使った製品やサービスは、今後3~5 年の自分の日常生活を大きく変えるだろう」という設問に「そう思う」と答えた日本人は65%。
⇒調査対象国の平均値(66%)とほぼ同数であり、半数以上が自身の生活に何らかの影響があると考えている。
一方、「今後3~5 年でAI の使用が増えることによって、自分の仕事がどのように変化すると思われます
か?」に対して「良くなる」と回答した日本人は19%。
⇒31 カ国中最下位で、各国平均を大きく下回った。
AI への期待感や日常生活の変化の可能性は感じながらも、「仕事」など個別のシーンに対しては、具体的に何かをイメージするまでには至っていないことが伺える結果となった。
【 調査背景 】
イプソスではAI という時代を変える技術が社会に与える影響に着目しています。最初の同様の調査は2021 年
11 月に行いました。今後も時系列で、社会の変化を捉えていく予定です。
【 調査概要 】
調査方法:イプソス グローバルアドバイザー調査プラットフォーム
IndiaBus プラットフォームを使用したオンライン調査
調査対象:世界31 カ国 22,816 人
インドの18 歳以上、カナダ、アイルランド、マレーシア、ニュージーランド、南アフリカ、トルコ、米国の
18~74 歳、タイの20~74 歳、インドネシア、シンガポールの21~74 歳、その他20 カ国の16~74 歳
調査実施日:2023 年5 月26 日~6 月9 日
調査機関:イプソス
【 調査結果 】
①「AIを使った製品やサービスには短所より長所が多い」という設問に「そう思う(大いに/ある程度)」と答えた割合
②「AIを使った製品やサービスにはワクワクさせられる」という設問に「そう思う(大いに/ある程度)」と答えた割合
「AI を使った製品やサービスには短所より⾧所が多い」「AI を使った製品やサービスにはワクワクさせら
れる」それぞれの設問に、「そう思う」と回答した日本人の割合は52%、51%。アメリカやEU 加盟国
の数値と比較すると、AI に対する期待値が大きいことが分かります。
③ 「AI を使った製品やサービスは、今後3~5 年の自分の日常生活を大きく変えるだろう」という設問に
「そう思う(大いに/ある程度)」と答えた割合
「AI を使った製品やサービスは、今後3~5 年の自分の日常生活を大きく変えるだろう」という設問に、「そう思う(大いに/ある程度)」と答えた日本人は65%でした。過半数が自身の生活になんらかの影響があると予測していることがわかります。またこの回答は、主要先進7 カ国の中で最も高い数値でもありました。
④「今後3~5年で、人工知能の使用が増えることによって、自分の仕事がどのように変化すると思われますか?」という設問に「良くなる(非常に/やや)」と答えた割合
⑤「今後3~5年で、人工知能の使用が増えることによって、自分の健康がどのように変化すると思われますか?」という設問に「良くなる(非常に/やや)」と答えた割合
AI の使用が増えることで、「仕事」や「健康」が「良くなる(非常に/やや)」と回答した日本人は仕事19%、健康16%でした。この結果は、ともに31 カ国中最下位ですが、前述までのAI への期待感や変化の可能性を鑑みると、「良い変化が期待できない」というよりもAI がどのように自身の生活に影響するのかを具体的にイメージが出来ていない状態なのではと推測されます。
今回の調査結果について、イプソス株式会社代表取締役社⾧の内田は以下のように述べています。
「現在、AI(人工知能)の急速な進化と普及に伴い、世界各国でAI 規制に関する議論が活発化しています。特
に、欧州連合(EU)が世界初の包括的なAI 規制法案を採択し、アメリカでも大統領令による規制を検討するな
ど、AI 規制への取り組みが広がっています。日本は、有識者でつくる『AI 戦略会議』を5 月より実施し、主要7 カ国(G7)が年内にまとめるAI の国際ルールに向けた日本提案を取りまとめています。
今回の調査では、日本人のAI への期待感が明らかになる一方でAI が個々の生活や社会におよぼす具体的な影
響までは、まだイメージできていないこともわかりました。AI 技術は医療や交通、製造業など多岐にわたる領域で利用が進んでいますが、その具体的な利点やリスクについての情報がまだまだ不足している状況であろうことが考えられます。今後も継続的に調査を行い、現在の漠然としたワクワク感が、どのように変化していくのかをまたお知らせします。」
●グローバルリリース(日本語)
https://www.ipsos.com/ja-jp/ai-making-world-more-nervous
●イプソスについて
イプソスは、世界最大規模の世論調査会社であり、90 の市場で事業を展開し、約2 万人の従業員を擁していま
す。1975 年にフランスで設立されたイプソスは、1999 年7 月1 日からユーロネクスト・パリに上場しています。同社はSBF120 およびMid-60 指数の一部であり、繰延決済サービス(SRD)の対象となっています。
ISIN コード FR0000073298, Reuters ISOS.PA, Bloomberg IPS:FP www.ipsos.com
【会社概要】
会社名:イプソス株式会社
所在地:東京オフィス 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-3-13 ヒューリック神谷町ビル
代表者:代表取締役 内田 俊一
事業内容:世論調査並びに各種市場調査の調査企画立案、実査、集計、分析、レポーティングに関する全てのサ
ービス
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