脳疲労に「仏壇のチーン」が効く? 産総研の研究員が307個のおりんから癒しと集中の音を科学的に解明

Booko出版(株式会社ミンガコ/本社:東京都渋谷区神宮前、代表取締役:長谷川恵子)は、『10秒で集中と癒し「整音」の秘密』(添田喜治:著)を2026年6月3日に発売いたしました。

株式会社ミンガコ

活動時間の1/4をスマホに捧げる脳は疲れ切っている

スマートフォンの通知、絶え間ないオンライン会議、AIとのチャット情報の濁流。現代人の脳は、休まる暇がありません。

現代におけるスマートフォンの1日あたり平均利用時間は約3〜4時間。これは、一般的な睡眠時間を除いた個人の1日の活動時間(約16時間)の約20%〜25%(およそ4分の1)に相当。

また、この長時間の接触は一度に集中して行われるだけでなく、「日常の細切れ時間」の蓄積によって形成されています。

  • 朝:ニュースや天気予報、スケジュールの確認(約15分)

  • 移動・通勤時:SNSの閲覧やメッセージ・メールの確認(約45分)

  • 休憩時:情報検索やWebサイトのブラウジング(約30分)

  • 帰宅後:動画配信サービスやSNS、エンタメコンテンツの視聴(約1時間〜2時間)

※1 出典:博報堂DYメディア環境研究所「メディア定点調査」※2 出典:総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

マインドフルネスに挫折した音響研究員がたどり着いた「整音」

本書は「おりんの音響研究の本」でありながら、仕事や育児に追われ、心を整える時間が取れない人に向けた、科学的裏付けのある「10秒セルフケア」の本です。

「雑音」は脳を疲れさせます。しかし「整音」は脳を休ませる―国立研究機関・産総研の研究員、添田喜治博士はそう定義します。

瞑想、マインドフルネス、深呼吸。脳を整える方法はいくつもありますが、習慣化するための意志が必要。実際、著者本人も瞑想やマインドフルネスに挑戦したものの、挫折を繰り返してきた経験を持つ。

しかしおりんは違います。叩いて、10秒聴くだけでいい。

仏壇の普及率は1951年の80%から現在40%へと半減し、「チーン」という音を耳にする機会も失われつつある。だが音響学の視点から見ると、この音には現代人が失いかけている何かがある。おりんの音には、脳波を特定の状態へ誘導する「引き込み現象(エントレインメント)」を起こす構造が備わっているのです。

働きすぎの人、多くの情報を扱う人、疲れている人に

・集中できない、休んでも疲れが取れないと感じている人

・瞑想やマインドフルネスを試したが続かなかった人

・実家のおりんが気になりながら、意味を考えたことがなかった人

・効率重視の時代に「ちゃんと整う」方法を探している人

おりんを鳴らすだけでもいいけど、さらに効果を高める方法

おりんは棒で叩いて10秒聴くだけでいい。それだけでも十分な「整音」を実感できます。しかし、国立機関の音の研究の奥深さを知ることで、生活やパフォーマンスの質を高めることができます。

・おりんだけでなく、音が私たちに与える影響を科学的に理解できる

・自分の状態(集中したい/眠りたい/気持ちを落ち着かせたい)に合わせたおりんの選び方がわかる

・叩く位置、りん棒の素材、置き方の違いが音にどう影響するかがわかる

・今日から家庭で実践できる「整音」の習慣が身につく

妻との死別、そしておりんの音色

添田喜治氏は、国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)上級主任研究員。専門は音に関わる環境心理生理学。自動車、航空機、楽器、自然音など1000種類を超える音の質を研究し、有名企業10社以上との共同研究実績、国際論文50件以上、2022年には日本音響学会環境音響研究賞を受賞しています。

おりんの研究のきっかけは、2012年、大阪・池田市の如来寺での調査中に耳にした釈徹宗住職の読経時の「チーン」という音。307個のおりんを集めて収音・分析・研究を続けてきました。

しかしこの本を書いた理由はもう一つあります。

4年前、家族旅行中に突然妻を亡くしたことが本書執筆のきっかけ。博多駅で帰りの新幹線を待つ午後、妻は意識を失い、そのまま帰らぬ人に。それは同時に、高校受験を控えた長女、アトピーと場面緘黙症を持つ次女、知的障害のある長男——3人の子を抱えたシングルファーザーなることを意味していました。

妻の死後、記憶がはっきりしてくるのは、葬儀でのおりんの音を聞いた後から。

「ほんの少しのことですが、なんとかなるような気がして、救われた気がしたのです」

現在も仕事とワンオペ育児で寸分の時間もない生活を送っています。「朝30分早起きして瞑想を」は、時間のない親には届かない。だからこそ「棒で叩いて、10秒聴くだけでいい」。

307個のおりんからわかったこと

本書では、音響学・脳科学・心理音響学の三つの視点からおりんの音を解明しています。。

福井県立武生東高等学校の理科クラブが、ヤフオクで集めた307個のおりんを一つひとつ測定・分析した研究があります。理科クラブとの出会いがおりんの研究を加速させました。外径、縁の厚さ、素材(青銅・真鍮の違い)が音の基本周波数にどう影響するかが初めて明らかになりました。

一番左がおりん、真ん中が川のせせらぎ、一番右がヴァイオリンの波形を示しています。雑音のような川のせせらぎ、少しずつ大きくなるヴァイオリンと比較して、おりんの音には、少しずつ小さくなりながらも規則的に音の大きさが変化するという、適度な複雑性を持つことがわかります。

 ◆「うなり」が脳を引き込む

おりんの音には「うなり」と呼ばれる周期的な音量変化があります。これはおりんのわずかな不均一性から生まれる現象で、二つの極めて近い周波数が干渉することで起きます。このうなりの周期に、脳波が同調する(エントレインメント)ことが音響心理学・生理学の知見から明らかに。

 ◆脳波への影響——デルタ波からガンマ波まで

デルタ波(深い睡眠)、シータ波(瞑想・創造性)、アルファ波(リラックス)、ベータ波(集中)、ガンマ波(問題解決・記憶整理)。それぞれの脳波がどんな状態と結びついているかを解説しながら、おりんの音がどの周波数帯に作用しやすいかを解説します。

 ◆比較でわかるおりんの希少性

純音、シンギングボウル、梵鐘、ピアノ、ヴァイオリン、川のせせらぎ、鳥の鳴き声、エアコン音——多様な音との比較を通じて、おりんの音が持つ構造を解説。「うなりを持ち、かつ調波構造を持ち、かつ余韻が長い」という組み合わせは、おりんにしかない特徴です。

著者プロフィール

添田喜治(そえた・よしはる)

1974年福岡県生。栃木県育ち。

国立研究開発法人産業技術総合研究所・上級主任研究員。

神戸大学工学部建設学科卒。2002年に学術博士号取得。専攻は、音に関わる環境心理生理学。人間が音を知覚・認知するメカニズムの解明に関する研究に従事。その知見を活用し、自動車、航空機、鉄道、エアコン、オーディオ機器、楽器、おりんなど、1000以上の音の音質評価の研究を行っている。DENSO、三菱重工、長谷工コーポレーションなど有名企業10社以上との共同研究実績あり。長年の研究成果が日本音響学会から認められ、2022年第11回環境音響研究賞を受賞。国からの代表的競争資金である科学研究費補助金獲得実績10件以上。 国際学術論文50件以上の執筆、国際学術論文60件以上の査読実績、英語による専門書の出版経験を有し、国際的に研究者として活躍している。最近では、自動車、楽器、医療、建築、エンターテインメントまで、幅広い領域において音で生活を豊かにする研究を推進している。

10秒で集中と癒し「整音」の秘密

【書籍概要】

タイトル:10秒で集中と癒し「整音」の秘密

著者:添田喜治(国立研究開発法人産業技術総合研究所 上級主任研究員・博士(学術))

発売日:2026年6月3日

定価:2,178円(税込)

判型・頁数:A5判・256頁

出版社:Booko出版

ISBN:9784911115541

装丁:鈴木成一デザイン室

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会社概要

株式会社ミンガコ

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URL
https://www.booko.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
神宮前6丁目23ー4 神宮前6丁目23ー4
電話番号
03-6695-1979
代表者名
長谷川恵子
上場
未上場
資本金
350万円
設立
2021年12月