渋谷区に集う人々のウェルビーイング実態をまとめた「渋谷Well-beingアンケート調査結果」を公開
一般社団法人シブヤ・スマートシティ推進機構では、人や街の現状を捉え、渋谷区における各取組がウェルビーイングにどのように寄与するのかリサーチ、デザインをしていく「Well-being Research & Design」のテーマのもと、渋谷民(渋谷区在住者・来街者を含めた渋谷区に関わりのある人々)のウェルビーイング向上に寄与する因子・取組等の可視化に取り組んできました。
今回、「Well-being Research & Designプロジェクト」として、渋谷区に集う人々のウェルビーイング実態をまとめた「渋谷Well-beingアンケート調査結果」を公開します。本調査は、デジタル庁と一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが推進している「地域幸福度(Well-Being)指標」に基づいて設計・実施されています。
調査概要・目的並びにエグゼクティブサマリーは、以下のとおりです。
【調査概要】
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タイトル:渋谷Well-beingアンケート調査
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調査対象:渋谷区在住者(以下「区民」)、通勤・通学者、区に2~3ヶ月に1日以上訪れる来街者
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調査期間:2024年3月19日~2024年3月25日
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調査項目:66問
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有効回答数:739
【調査目的】
まず、ウェルビーイングの政策づくりを学ぶOASIS研修(一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが実施しているウェルビーイングに基づく政策デザインの研修プログラム)を通じて、他自治体と比較した渋谷区の強み・弱み等を把握し、渋谷民の幸福度の仮説を立てました。
上記の仮説を踏まえて、渋谷民のウェルビーイングの特徴、ウェルビーイングに寄与する因子、区民と来街者が渋谷区で感じるウェルビーイングの違い等を理解することを目的としています。
渋谷民のウェルビーイングを把握することにより、シブヤ・スマートシティ推進機構や渋谷区、その他関係者によるウェルビーイング向上の施策へ貢献できると考えています。
【エグゼクティブサマリー】
調査では次のような結果が見えてきました。(アンケート調査結果は、こちら)
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本アンケート回答者は全国平均と比較し、幸福度が高い。20代の幸福度が特に高い。また、区民の幸福度は来街者と比較して顕著に高い。渋谷区で過ごす時間の満足度も、区民は来街者より高い。
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区民は、渋谷区を「便利」「暮らしやすい」「住みやすい」まちと捉えている。来街者は、「若者」のまちという意識があり、「騒々しい」や「ゴミゴミ」等、都会の弊害も感じている。
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渋谷区の特徴としては、公共交通機関による移動の自由、個人の健康状態、および若者が活躍しやすい雰囲気が高評価。一方、地域の交流や地域内での相談相手等、地域の人間関係には低めの評価である。
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幸福度に寄与する「渋谷区での満足度」は、様々な因子によって説明されるが、特に相関が高い因子は、まちの雰囲気等の公共空間、健康状態への影響、まちへの誇りや愛着等のシビックプライド。
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属性別で重要な因子では、仕事・学校関係の来街者にとっては、まちでの人間関係や女性の活躍等が重要であり、遊び関係の来街者にとっては移動の自由が重要。
「渋谷Well-beingアンケート調査結果」は、以下URLよりダウンロードできます。
URL:https://speakerdeck.com/shibuyasmartcityassociation/shibui-gu-well-beinganketodiao-cha-jie-guo
今後について
「Well-being Research & Designプロジェクト」の調査結果を、行政や渋谷区で活動する企業・組織、渋谷民等に幅広く発信していく予定です。渋谷民のウェルビーイングについて共通認識を持ってもらうことで、官民連携で渋谷民のウェルビーイング向上に向けた取り組みが実現できることを期待しています。
一般社団法人シブヤ・スマートシティ推進機構について
シブヤ・スマートシティ推進機構は、「渋谷区スマートシティ推進基本方針」に基づき、産官学民連携のもと、多様性に溢れた街である渋谷区独自のスマート化を推進し、ウェルビーイング(幸福・⼼の豊かさ)及びシティプライドの向上を目指しています。
URL:https://shibuya-sca.or.jp/
地域幸福度(Well-Being)指標について
一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが開発し、デジタル庁が推進している地域幸福度(Well-Being)指標は、市民の「暮らしやすさ」と「幸福感(Well-being)」を数値化・可視化する指標です。
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