【現役東大生が挑戦】2024年大学入試共通テスト「英語(リーディング)」難題に苦戦?!
現役東大生を中心に、教育支援事業等を行う株式会社カルペ・ディエム(代表者:西岡壱誠 所在地:東京都中央区)には現役東大生スタッフがいます。
今年の大学入試共通テストの「英語(リーディング)」に彼らが挑戦。
問題への感想、解いた順番や難易度、得点源や今後の対策方法など、今年の共通テストをさまざまな角度で考察しています。
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本日の科目は「英語(リーディング)」です。
私の点数は「94点」でした!現役時が「97点」だったので下がっていますね……笑
Q1:問題を解いた順番を教えてください。
6B→6A→5→4→3B→3A→2B→2A→1B→1A の順番で解きました。
現役時と同じように後ろから順番ですね。
Q2:時間配分を教えてください。
第1問:8分
第2問:11分
第3問:9分
第4問:8分
第5問:13分
第6問A:9分
第6問B:12分
合計約70分でした(10:24残し)
私は英語が得意だったので現役の時は50-60分ほどで解き終えていたと思います。
現役のときよりは実力が落ちていたといえ、明らかに分量が多くなり、難易度も上がっていたので時間がかかってしまいました。
Q3:難しかった問題は何ですか?理由も教えてください。
大問5・6です。
大問5は、3ページに及ぶ小説で、登場人物三人の関係を描いたものでした。
区切り線があるものの、現在と過去が交錯した書き方がされていて、整理しながら読んでいくにはとても時間がかかるものでした。また、最後の「気まずい沈黙の理由」や「皮肉と言った理由」は、文章中近いところに明記されているわけではなく、国語の小説問題に似た読解力が求められるもので、非常に難易度は高かったと思います。特にこういった解釈を求める問題では共通テストでは初めての出題、センター試験でもほぼなかったので、対策できていなかった受験生が多いように思います。
大問6は、二本の説明文で、分量は例年通りだったといえるでしょう。”Retrospective timing” や ”Prospecrtive timing”といった耳馴染みのない概念を、具体例から理解して同質なものを探さなくてはいけなかったり、文章中の言葉と言い換えられている選択肢を選ぶ必要があったり、制限時間内に解ききるには難しいと感じました。
Q4:得点源の問題はどこだと思いますか?理由も教えてください。
文章量が減っていくほど、得点源になる問題が多いと思います。
特に大問1~4は目立った問題形式の変化も見られず、前述の大問5,6の一問に時間をかけるよりも前半の小問を確実に二問正解したほうが全体としての得点は高くなります。大問4などは問題ページこそ多いですが、実際の記述量はそこまで多くありません。安定した点数を狙いたいなら前半を確実に得点することが大切です。
Q5:自分が受けた年と比べて、難易度や傾向はどうでしたか?
所々難しい問題はありましたが、各設問を取り出してみると難易度は平年並みか少し上がったといえると思います。しかし、過去最多の文章量ということもあり、時間内に解ききるのは大変でしょう。
センター試験では例年4000-4500字の分量でした。共通テストに変わって今年で四年目となりましたが、その字数は次のように変化しています。
2021年 約5500語
2022年 約6000語
2023年 約6000語
2024年 約6300語
6000語をベースに共通テストは作られていくと思っていたので、今回の問題の分量には正直驚きました。私は現役時も後ろから解き進めていたのですが、大問5,6あたりで大幅に時間を使った感覚があり、解き終わらないことに焦りを感じました。そういった意味では、難しい、もしくは文章をもう一度読み直さないと答えがわからないような問題は一度飛ばして全体を解ききる力が必要とされていたのかもしれません。
Q6:今年はどんな能力が特に求められていたと思いますか?
英文をベタ読みするのではなく、重要なことを抜き出して必要のないところは流し読みをする、という情報の重み付けが必要とされていたように思います。先に問題に目を通して拾うべき情報がわかった状態で英文に目を通すことで解く時間を短縮する必要がありました。例年通り「意見」と「事実」を分けて聞く問題もありましたが、それ以上に小説中の人物の感情を追いかける問題の印象が強いです。
説明文や記事では、主張と具体例を分けて把握し、問題文から逆算して必要な部分を正しく読み取る能力が求められていました。
一方でエッセイや小説文では、事実と意見を区別して読解し、文脈を汲み取り登場人物の置かれた状況や発した言葉から心情を推察する力、そして時間を表す表現を丁寧に広い整理しながら読む能力が必要とされていました。
Q7:勉強のポイントを教えてください。
文章量の傾向がどのように変化するかはわかりませんが、6000~6300語を80分で解ける能力を身に付けることは大切になってくるでしょう。英文を読むスピードをあげるには、音読も効果的です。「逆説に続く文だからここは筆者が言いたいことなんだな」という風に筆者の主張を読み取りながら読めるように意識して取り組みましょう。
また、共通テスト演習に入る際には問題を解く順番も意識したほうがいいでしょう。読解能力に自信があったり、英文を長時間読むと疲れて集中力が切れてしまうという方は文章量が多く、問題の難易度も高い後ろの大問から解いていくことをおすすめします。
一方で、わからない問題があっても飛ばせなかったり、時間がないと焦ってしまう人は前から順番に解いてみるのもいいかもしれません。何回も通し演習をして、自分に合った解く順番を見つけてください。
こちらの記事に英語の勉強法をまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。
Q8:全体の感想を教えてください。
多くのメディアが報じているように、難化したと感じます。
とにかく文章量が多い!これを解き切れた受験生は少ないのではないでしょうか。一方で、時間さえあれば目標点数に届いたのではないかと感じる受験生も多い気がしています。
語彙に関しても難易度は平年とさして変わらず、難しい語彙はわからなくても言い換えがされていたり、設問に関係していなかったことが多い印象です。文法に関しても、落ち着いて構造分析すればそれほど難しい文法は使われていませんでした。(構造分析する時間がそもそもありませんが…)
特に後半になるほど、確実に正解しなければいけない問題と、時間がかかってしまう問題に二極化されていたと思います。
Q9:受験生に向けた一言
この問題は英語リーディングの共通テスト問題として、非常に難易度が高いと思います。私が受験した2022年の問題も難しいと言われていましたが、それよりもさらに難易度が上がっています。つまり、この問題より分量が増えたり、語彙が難しくなることも十分に考えられるのです。時間内に全て解ききれなくても構いませんが、本番で同じような難易度の問題が出てきても、慌てず、正解すべきところはちゃんと正解できるように演習を重ねてみてください。
その他の科目について
カルペ・ディエム運営のメディア「カルペディア」の記事として1月15日~1月21日にかけて公開予定です。
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英語(リーディング):1月15日(月)
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英語(リスニング) :1月15日(月)
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日本史B :1月16日(火)
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国語 :1月17日(水)
地理B :1月17日(水)
物理 :1月17日(水)
化学 :1月18日(木)
生物基礎 :1月18日(木)
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数学ⅠA :1月19日(金)
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数学ⅡB :1月19日(金)
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世界史B :1月21日(日)
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【株式会社カルペ・ディエム概要】
会社名:株式会社カルペ・ディエム
所在地:東京都中央区東日本橋1-2-6 SNS東日本橋ビル2F
設立日:2020年6月 代表:代表取締役社長 西岡壱誠)
事業内容:教育事業/出版編集事業/メディア事業
公式サイト:https://carpe-di-em.jp/?utm_source=PRtimes&utm_medium=pr&utm_campaign=2024
カルペディア:https://carpe-di-em.jp/media/?utm_source=PRtimes&utm_medium=pr&utm_campaign=2024
【カルペ・ディエムに関わる問合せ先】
株式会社カルペ・ディエム
担当:石橋
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