日本初食品ロス削減モデル「かんしょくプロジェクト」、物流会社と初連携で食品ロス削減の配送モデル体制構築

配送会社エニキャリと連携/運営ガイドラインを策定/データロガー試験的運用開始

一般社団法人 最愛の食卓

一般社団法人最愛の食卓(東京都)が運営する「かんしょくプロジェクト」は、事業拡大に向けた体制強化の一環として、物流連携の開始、新拠点の開設、運営ルールの整備を実施いたしました。

かんしょくプロジェクトとは、日本初の「できあがった食事を再分配」し、食品ロス削減と居場所づくりに貢献する事業です。企業が作りすぎてしまい、本来であれば廃棄されていた食事を地域の拠点へ届け、地域の人々が一緒に食べて完食することで食品ロス削減とコミュニティ形成を同時に実現しています。

これまでの配送はボランティアやスタッフを主体とした運営体制でしたが、物流体制の強化により、全国展開に向けた基盤を整備しました。さらに、ルールを統一化・可視化したことで多様な協業団体がスムーズに運営できる仕組みが整いました。

■配送会社エニキャリと連携:食品配送の専門ネットワークを活用

かんしょくプロジェクトではこれまで、事務局スタッフやボランティアを中心にお食事の配送を行ってきましたが、将来的な事業拡大を見据え、このたび配送会社である株式会社エニキャリと2026年3月3日に業務委託契約を締結し、同社の配送ネットワークを活用した新たな物流体制を構築しました。

食品ロス削減を目的とする配送モデルは、物流分野においてもまだ多くは見られない取り組みであり、社会課題解決に貢献する新たな仕組みを両社で実現します。かんしょくプロジェクトでは本連携により、食品配送の専門性を取り入れた、より安全かつ安定した配送の実現を目指します。

これまでの課題として、 全国展開を見据えた際、一定の温度を維持しながら短時間で配送する仕組みと複数拠点への効率的な配送オペレーションの構築が必要でした。また、平日日中に運転可能な人員確保の難しさもあり、安定的な運営体制が求められていました。さらに、配送業務を事務局スタッフやボランティアが中心を担っていた従来体制の保険では、配送中の事故や交通違反に関する補償が十分ではないという課題もありました。

本業務提携により、株式会社エニキャリの食品配送における専門性を活かした配送スキームを導入しました。かんしょくプロジェクトの管理のもと、エニキャリの専門スタッフが、企業から余剰となったお食事の積み込みから配送までを担います。また、株式会社エニキャリの自社システム「ADMS」を活用することで、配送ルートや現在位置などの状況をリアルタイムで把握できるようになり、より運用の精度と安定性が向上しました。

図 エニキャリ社のシステム「ADMS」を活用した配送スキーム
エニキャリ社の配送と喫食風景


■全国展開に向けた運営ルールを策定:「かんしょくプロジェクト運営ガイドライン」「衛生管理マニュアル」

これまでの運営経験をもとに、以下の運営ルールを正式に策定、ホームページ上にて開示しました。これまでの環境省モデル事業における拠点立ち上げ、食品提供元との連携、実運営の蓄積を踏まえ、運営基準をより明確化・標準化したものです。

かんしょくプロジェクト運営ガイドライン 運営ガイドライン | かんしょくプロジェクト

衛生管理マニュアル 衛生管理マニュアル | かんしょくプロジェクト

本マニュアル群では、

・食品衛生基準(HACCPの考え方導入)
・温度管理および時間管理基準
・拠点責任体制の明確化
・直営拠点/連携拠点の運営基準統一
・個人情報管理および効果測定方法

などを体系的に整理しています。

これにより、安全性と透明性を担保しながら、再現性のある持続可能なモデルとしての運営基盤を強化する狙いです。また、全国展開を見据え、地域における食品ロス削減と共食の場づくりを両立するモデルの確立を目指すものです。

■ 温度管理の高度化に向けたデータロガー試験運用開始

かんしょくプロジェクトでは、これまで食事提供時の温度計測を事務局スタッフが手作業で行っていました。このたび、より効率的で衛生面にも配慮した温度管理の実現を目的として、外付けセンサによる高い応答性を備えた温度データロガーの実証実験を開始いたしました。(製品名:株式会社ティアンドデイの「おんどとりTR42A」)今後、本格導入を視野に検証を進めてまいります。本システムの導入により、以下の改善が可能となります。

  • 蓋を開けることなく温度計測が可能となり、衛生管理の向上。

  • 温度データをアプリ上でリアルタイムに確認可能。

  • 温度履歴をWEBストレージに蓄積し、過去データの遡及確認が可能。万が一の原因特定や再発防止にも活用可能。

これにより、食品提供における安全性とトレーサビリティの強化を実現し、万が一のリスク発生時にも迅速に対応できる体制強化を目指します。

今後も、かんしょくプロジェクトでは、安心・安全な食の提供と持続可能な運営体制の確立に向けた取り組みを推進してまいります。

図 TR42のシステム構成
図 製品写真

■ かんしょくプロジェクトについて

かんしょくプロジェクトは、企業の社員食堂やホテルのビュッフェなどで発生する、まだ食べられる調理済みの食事を、食品衛生基準に基づき安全に回収・輸送し、地域の子ども・家庭・学生・高齢者等に提供する、日本初の“調理済み食事の再分配モデル”です。独自の温度管理・搬送体制と、企業・自治体・地域団体・ボランティアが連携する運営モデルを特徴とし、単なる食事提供や食品ロス削減活動とどまらず、相対的貧困層にあたる方や孤食と向き合う高齢者の方などを含む食を必要とするすべての方に対して食卓を囲む温かな時間を通じた居場所づくりやコミュニティ形成 にも取り組んでいます。

図  日本の相対的貧困率
図 日本の年間食品ロス量


すなわち、企業から「お裾分け」頂いたお食事を、食を必要とする方と共にみなで「完食」することで食品ロス削減に貢献し、同時に食を頂く居場所づくりにも貢献する活動です。

企業で日々発生する食品ロスと、地域で深刻化する食品アクセス問題の双方に向き合い、「もったいない」を「ごちそうさま」へと変える社会的循環の仕組みの構築を目的としています。2025年には環境省「食品ロス削減モデル事業」に採択され、持続可能な食の循環モデルとして地域社会に根ざした活動の拡大を目指し活動してまいりました。2026年以降にはさらにパートナー企業を増やす事のみならず、本活動のCO2削減への換算の見える化にも取り組み、よりサステナブルで本質的な社会貢献につながるよう活動してまいります。

図「かんしょく」に込めた想い




かんしょくプロジェクト公式サイト
https://www.saiainoshokutaku.org/

■ 本件に関するお問い合わせ

一般社団法人 最愛の食卓(かんしょくプロジェクト事務局)

E-mail:elena.kanno@saiainoshokutaku.org

広報長:菅野絵礼奈



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会社概要

URL
https://www.saiainoshokutaku.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区浜松町2-2-15
電話番号
-
代表者名
柏倉 美保子
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年04月