株式会社Voicetepが約2億円の資金調達を実施 ── 次世代型コミュニケーションプラットフォームの基盤構築を加速
次世代型コミュニケーションプラットフォームを開発・提供する株式会社Voicetep(本社:島根県、Co-CEO:後藤 正寛、柿田 明彦、以下Voicetep)は、新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合(運営:Shinhan Venture Investment Co.,Ltd., グローバル・ブレイン株式会社)、DG Daiwa Ventures、HERO Impact Capital、笠原健治氏などを引受先とする第三者割当増資により、総額約2億円の資金調達を実施しました。

VoicetepのMissionと解決したい課題
Voicetepは「自然会話×AIで、コミュニケーション経済圏を創造する」をMissionに掲げ、次世代型コミュニケーションプラットフォームを開発・提供する企業です。恋愛、家族、仕事など、あらゆるシチュエーションでコミュニケーションの根幹となる会話について、AIを活用しながら「人と人の関係性を科学」し、一人一人がより豊かで深いつながりを築ける社会の実現を目指しています。
現代におけるコミュニケーションの課題
SNSの普及によって、コミュニケーションは「テキストや画像・動画を送る」「画面越しに見る」が中心となり、「声で話す」習慣は激減しました。人と人とのつながりを育むために重要な「会話スキル」や「感情表現の力」が、日常生活の中で磨かれる機会を失いつつあります。
加えて、AI技術の発展は新たな課題をもたらしています。誰もが短時間で「それらしい言葉」や「印象の良い見栄え」を作り出せるようになった今、「相手が本当にそう思っているのか」「どこまでが真実なのか」を見極めることが、かつてないほど難しくなっています。
AIが生成した均質で洗練された表現が、SNSを通じて日常に溶け込むほど、私たちは「その人らしさ」を感じ取る機会を失っていきます。結果として、会話の中で相手の感情を推し量ったり、言葉の裏にある意図を丁寧に受け取る力が弱まり、深い信頼関係を築くことが難しい時代になっています。
しかし、私たちはこのAI時代の課題に対し、逆にAIの持つ「膨大なデータを分析する力」こそがその解決の鍵を握ると考えます。AIが人間の感情や会話のパターンを深く理解・分析し、個々のコミュニケーションの「質」と「再現性」を高めるための科学的なフィードバックを提供することで、失われつつある「会話スキル」や「感情表現の力」を再生・強化できると確信しています。
そこでVoicetepは次世代型コミュニケーションプラットフォームの第1弾として、人の感情が最も揺れ動く「恋愛」を起点に、声と会話を軸とした新しい恋愛アプリである「ボイステップ」を2025年4月にリリースしました。アプリ公開の4ヶ月後にリリースした「AI会話力診断」など、AIを活用したコミュニケーション支援機能を継続して強化しているところです。今後は結婚、家族、仕事といった領域にもサービスを展開していく予定です。
(参考)
次世代の恋愛アプリ「ボイステップ」について

ボイステップは従来のマッチングアプリのように、プロフィール情報をもとにマッチング相手を探すのではなく、まず音声のみで相手と会話することから始まる次世代の恋愛アプリ(特許登録済み※1)です。
相手探しやメッセージでの探り合いに延々と時間を費やすことなく、会話を通じて相手を知ることができるので、ユーザーの皆さんからは「気の合う相手かどうかがすぐわかる」「気を使わず素の自分で話せる」「無駄なコミュニケーションが少なくて済む」といった喜びの声を多数いただいています。
対面後の“ギャップレス率”は約8割
2025年の4月にiOS版をリリースして以来、ユーザー増加率は月平均で1.99倍と順調に利用者を伸ばし続けています。
特に初めてのビデオ通話で会話したカップルのうち、79%が次のステップに進んでおり、相手との対面時にギャップを感じた経験のある人が8割というデータもある中で、ボイステップは対面後のギャップレス率※2が高いことも特徴です。

(参考)
マッチングアプリが長らく抱える課題
マッチングアプリは2010年代に大きく普及し、いまでは若い世代を中心に一般化してきましたが、その体験においては誕生以来ほとんど変化がありません。対象ユーザーや出会い方に違いはあるものの、基本的には入力されたプロフィール情報をもとに相手から選ばれるのを待ち、マッチング後のやり取りを経て実際に会うことを繰り返しながら、最終的に交際に至るという流れがほとんどです。

入力されたプロフィール情報しか手がかりがないため、ハイスペック層に人気が集中しやすい、マッチング後のやり取りに時間がかかりすぎる、不正ユーザーを見抜きにくい、などの問題にもつながっています。
(参考)
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約9割がプロフィール段階で「お相手の“人となり”が大事」と回答!マッチングアプリ疲れの主な原因は「“外見・スペック”だけの判断」と明らかに
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「婚活疲れ」を感じている婚活中の男女は約8割!「疲れ」を感じるのは「期待した出会いが進展しなかったとき」や「メッセージのやり取り」が上位に!?
ボイステップのギャップレス率が高い理由
ボイステップは音声による会話を通じて「相手の内面で判断できる」よう、これまでのマッチングアプリとは大きく体験の異なる設計を行いました。
まず、独自アルゴリズムで選ばれた相手と会話し、お互いに「また話したい」と思ったら再び音声通話、さらに「話したい」となればビデオ通話に進み、お互いの合意を経てメッセージのやり取りでデートの約束をするという流れです。

実際にリアルタイムの会話が必要なため、不純な動機で利用するユーザーが参加しにくく、ビジュアルに左右されずに相手の人となりを早く理解できるという点が、これまでのマッチングアプリとは大きく異なるところです。高いギャップレス率の要因も、相手の性格をわかった上で関係性を育んでいけることにあると考えています。
実際に利用したユーザーからも、相手の内面を重視して選べる、最初は顔出し不要なので安心感があるなどの高い評価をいただいています。
ボイステップ利用者の声
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中身だけで人を見ることに特化しているため、性格の良い人や価値観・考え方が合う人を探すのにフォーカスできる。結果として実際に対面してもギャップを感じない。(20代女性)
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画期的なアプリ。スタートが顔写真ではなく声や「お話」なので、変に構えずにコミュニケーションがとれて満足している。(20代男性)
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顔写真が不要なので身バレしない点、会話が必要なので不正ユーザーが入ってきにくい点が、他のアプリとは違って安心して利用できる(30代女性)
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AIが会話の内容を分析して改善の提案もしてくれるので、自分のコミュニケーションについて客観的に把握できるし、誰と何を喋ったかを振り返ることができるので便利(20代男性)
今回の資金調達の目的
オンラインおよびオフラインでのマーケティングを強化し、次世代の恋愛アプリとしてのブランド認知度の向上を図ります。また、プロダクトの機能改善および新機能の開発を加速させ、次世代型コミュニケーションプラットフォームとしての基盤構築を進めてまいります。
各投資家からのコメント
新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合
AIで人と人の関係性・コミュニケーションを豊かにすることを目指すVoicetepに、リード投資家として出資を決定いたしました。
同社のtoC向けアプリ市場で経験豊富な経営チーム、AIプロダクトの独自性を評価するとともに、今後同社が「会話」を軸に、恋愛のみならず、家族、仕事など、様々なコミュニティを盛り上げ、飛躍的な成長を遂げることを期待しております。
当ファンドとしてもVoicetepの成長に貢献すべく、多面的にご支援をしてまいります。

DG Daiwa Ventures
SNSの発展により、新しい人との出会いはかつてないほど増えましたが、その一方で、まるで通販サイトで商品を選ぶように、ラベル化された情報だけで人を選ぶ「人間関係のネットショッピング化」が進んでいると感じています。
Voicetepは、AIを活用して会話を通じた自己開示を促すことで、表層的な印象に留まらない、人と人との関係を深めるための新しいコミュニケーション基盤を作ることを目指しています。
今回の資金調達を通じて、同社がプラットフォームの基盤構築を加速させるとともに、サービスを通じて得られる親密な音声データを活用し、「自然な会話×AI」で新たなコミュニケーション経済圏を創出していくことを期待しています。

HERO Impact Capital
Voicetepは、生成AIを活用して人間同士の会話そのものを支援・拡張するという、これまでにないコミュニケーション体験を提供するスタートアップです。高度な音声認識・文脈保持を組み合わせることで、利用者のコミニュケーションの質を高め、より自然で深い関係構築を支援するAI基盤を構築しつつあります。 生成AIネイティブなtoCサービスとして、生活者の日常に溶け込みながら新しい体験を作ることを期待しております。

株式会社Voicetep経営陣のコメント

Co-CEO 後藤正寛
会話は、人が人を理解するための最も原始的なコミュニケーションでありながら、「会話力・人間力」といった抽象概念だけが語られ、その構造は長い間よく見えないまま十分に解き明かされてきませんでした。
私はシリアルアントレプレナーとして15年、そして20年間にわたり「接客・会話」領域で実務と研究を重ねてきました。その経験から、「その人らしさ」が最も自然に現れるのは会話だと確信しています。 そして今、この「見えない会話の構造」をAIで解き明かせる時が来ました。
私たちがそれを解明する役を担い「会話を科学」し、人と人とがより自然に関係を育める行動デザイン・ナッジデザインを体系化することで、「話すことが一番つながる社会」を再構築します。

Co-CEO 柿田 明彦
私たちが挑むのは、「話すことの力を、もう一度この社会に取り戻す」ことです。SNSやAIが進化し、写真や文字では「うまく見せること」ばかりが上手くなった。でも、人が本当に惹かれ合う瞬間は、もっと不器用でリアルな「声と会話」の中にあります。
私はこれまで、「恋愛マッチングサービスOmiai」や「家族向けSNSみてね」など、人と人の関係を深めるサービスをつくってきました。その経験を通して確信したのは、人を動かすのは、心が通うコミュニケーションだということ。
まずは、恋愛という最も感情が動く領域から、「対話×AI」で人の関係性そのものをアップデートしていきます。
この2億円の資金調達は、私たちが目指す世界を実現するための第一歩です。
※両Co-CEOによる創業の背景やVoicetepが考える設計思想、今後の構想などについて、noteでも公開していますので併せてご覧ください。
後藤/note:縁結びの聖地・出雲でゲストハウスを経営していた私が、マッチングアプリの欠点に気づいてスタートアップを起業した話
柿田/note:マッチングサービスで一部上場も経験した私が、再び挑む「7割の壁」
サービス概要
サービス名:ボイステップ(Voicetep)
料金:一部有料
公式サイト:https://www.voicetep.com/
会社概要
会社名:株式会社Voicetep
コーポレートサイト:https://company.voicetep.com/
住所:〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東9
Co-CEO:後藤 正寛、柿田 明彦
事業内容:スマートフォン向けアプリケーションの開発・提供
本件に関するお問い合わせ
株式会社Voicetep:広報担当
メールアドレス:info@voicetep.com
※1:自動マッチングされた2ユーザが顔写真やメッセージなしでコミュニケーションを始められるアプリとして特許登録済み
※2:ビデオ通話したカップルのうち、お互いがまた話したいと合意して次のステップに進んだカップルの割合を示す、ボイステップ独自の基準
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