EXPO2025 共創チャレンジ 「ステハジ」プロジェクトに大阪経済大学が参画
キャリア・コモンズにサブスク型給水スポットを設置!
株式会社OSGコーポレーション(以下OSG)製のサブスク型給水スポット「idova(イドヴァ)」の第1号機が、本学B館1階キャリア・コモンズに設置されました。2025年4月7日現在、世界初の導入です。
4月7日にはオープニングセレモニーが行われ、OSGの山田啓輔社長、本学の山本俊一郎学長らが出席しました。セレモニーでは、OSGが推進するSDGsの取り組み「ステハジ」プロジェクトの紹介や、山田社長と山本学長の対談、試飲会が行われました。
OSGは、大阪市北区に本社を置く機能水の総合メーカーです。
浄水器やアルカリイオン水生成器の製造・販売など、水に関するさまざまな事業を展開し、ドラッグストア向けアルカリイオン水自動販売機は、全国トップシェアを誇っています。また、山田社長は本学の卒業生(94年卒)でもあります。

「ステハジ」プロジェクトを通じて2大チャレンジ
“使い捨ては恥ずかしい”、“さあ、みんなでサステナブルはじめよう!”という言葉から生まれた「ステハジ」プロジェクトは、プラごみ問題や使い捨て依存といった社会課題を、共創メンバーとともに啓発・実践し、みんなで行動変容に取り組む活動です。
本プロジェクトでは「ペットボトル50億本削減」「みんなで拡げる給水スポット」という2大チャレンジを掲げています。マイボトルの使用を促進し、年間250億本以上も出荷されるペットボトルの約5分の1にあたる50億本を削減すること、マイボトルに給水できるスポットを全国10万か所まで拡大することを目指しています。
また、学校機関との連携により、大人と子供が一緒にサステナブルを実感できる共育体験も実施しています。
地道な声掛けが多くの共感を生み、「ステハジ」プロジェクトは、2019年の発足以来、個人、企業、自治体など400を超える共創メンバーが集まり、一大プロジェクトに成長しました。そして、使い捨てに頼らない日常を目指す「ステハジ」プロジェクトの考えから、サブスク型給水スポット「idova」は生まれました。
試飲会では、山田社長自ら持参したマイボトルでアルカリイオン水を注ぐなど、「idova」の実演を行いました。第1号機の納品に山田社長は謝辞を述べ、「マイボトルを持ち歩くことが当たり前の時代がくることが我々の目標です」と熱い思いを語りました。

「idova」を通じた、学生たちからのアイデア創出に期待
セレモニーでは、山田社長と山本学長による対談も実施されました。山本学長は、「idova」でアルカリイオン水が飲めることに触れ、まずはその効能や浄水との違いについて質問。
山田社長は「日々の水分補給は必要不可欠です。その補給の際に水道水を飲むことも間違っていません。浄水というのは、浄水器のフィルターを通して、水道水に含まれる不純物をろ過したものです。アルカリイオン水は、電気分解で作った水素水で、厚生労働省が(軽度の)胃腸症状の改善に有効だと認めています。腸活という言葉がありますが、アルカリイオン水は胃腸の環境を改善する働きがあります」と、アルカリイオン水のもつ健康への有益性を説明しました。
山本学長は、「この機会を通じて、学生たちが水やプラスチックに関する社会問題を考え、マイボトルの普及につながる発想が生まれるといいですね。大学としても『idova』の利用を促進していきます」と企業連携に意欲を示し、山田社長も「社会貢献につながる学生たちのアイデア創出を楽しみにしています」と大学との連携による新たなイノベーションに期待を寄せました。

OSG山田社長へのインタビュー
―「ステハジ」プロジェクトの手応えは
いいですね。賛同の声の大きさをバロメーターとするなら、関心度の高さがうかがえます。万博の共創パートナーとなったことが拡がりの後押しになりました。
―大阪・関西万博での取り組みは
2021年に「TEAM EXPO 2025」という共創パートナーに登録されました。多様な参加者が主体となり、理想としたい未来社会を共に創り上げていくことを目指しています。「ステハジ」はその模範の取り組みとしても紹介されています。大阪・関西万博では、会場施設25カ所に無料給水スポットを設置しています。夏には熱中症予防にも役立つことを願っています。
-今後の抱負は
これまで共創チャレンジが浸透している手応えがありましたが、万博会場で利用者の声を聞くとまだまだ周知が足りないと実感しました。今回の万博をきっかけに、マイボトルを持参しようという気持ちが広がり、使い捨てに頼らない社会に変わっていけばいいなと思っています。そして将来的に「ステハジ」という言葉がなくなるくらい、無意識にそのような行動ができる日常が理想です。
★「idova」の仕組み
「idova」の利用は、アプリを取得したのちにサブスク登録が完了すれば、いつでもマイボトルに給水ができます。
アプリを使って給水できる水は、アルカリイオン水と浄水、それぞれ冷水と常温を選ぶことができます。給水記録として、ペットボトルごみ削減本数が計測されます。
利用料は月額1,000円(税別)。1回で500mlの給水が可能です。

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