9/10~16「自殺予防週間」に向け、しんどくなっているこどもへメッセージ発信「じどうかんもあるよ」全国の児童館から呼びかけ~児童館は地域のこどもの居場所、こどもに寄り添う大人もいる~

<実施期間:2025年7月25日(金)~9月16日(火)>

全国の児童館を支援する一般財団法人児童健全育成推進財団(本部:東京都渋谷区、理事長:鈴木一光)は、各地の児童館とともに生きづらさを感じているこども、特に小学生や中・高校生世代に向けたメッセージ「じどうかんもあるよ」を7月25日(金)~9月16日(火)の期間に発信します。本メッセージの発信は、厚生労働省が提唱する9月10日(水)~9月16日(火)の「自殺予防週間」に向けて、こどもの命を守る取組の一助となるために実施します

6月24日(火)児童健全育成推進財団、全国児童厚生員研究協議会ら児童館関係者が、三原じゅん子 内閣府特命担当大臣と意見交換。いましんどくなっているこどもへのメッセージ「じどうかんもあるよ」の取組等、児童館が有用なこどもの居場所となっていることを説明した。

メッセージカード表
メッセージカード裏

■しんどくなっているこどもへ、全国の児童館からメッセージ「じどうかんもあるよ」

こども・若者の自殺を含めた自殺の問題は社会全体の問題であるという認識の下、令和7年5月に改定された政府の「孤独・孤立対策に関する施策の推進を図るための重点計画」では、児童館など学校でも家庭でもない、多様な居場所を通じて、こども・若者の悩みを地域で受け止め、孤独・孤立状態の予防に向けた取組を推進することが明記されています。さらにこども家庭庁は、令和6年11月に「こどもの悩みを受け止める場に関するプロジェクトチーム」を発足。「こどもまんなか社会」の実現には、こどもたちの居場所を、こどもの目線に立って作り、不安や悩みに寄り添いながら、解消していくことを表明しています。

児童館は、こどもが自らの意思で自由に来館して安心して過ごすことができる児童福祉施設であり、困ったときや悩んだときに相談し助けてもらえる専門職員がいます。

「じどうかんもあるよ」というメッセージは、「児童館を安心できる居場所の一つとして利用してほしい」というこどもに寄り添い支援する児童館職員の想いからつくられました。全国の児童館を通して、生きづらさを感じているこどもや命が危ぶまれるこども、居場所がなく地域をさまようこどもにメッセージを届けるために、自治体児童館主管課、各地域の関連施設・関係機関等への取組の周知を図ります。

<背景> こどもの自殺者数は過去最多、学校の長期休業明けに増加傾向に

厚生労働省・警察庁によると、2024年に自殺した小中高生は529人で、1980年の統計開始以降、過去最多となりました。特に女子中高生の自殺者数が増加しています。原因・動機としては、学業不振や進路に関する悩みなどの「学校問題」に加え、「健康問題」や「家庭問題」が目立っています。また、学校の長期休暇明けに自殺者数が増加する傾向にあります。

<「じどうかんもあるよ」取組概要>

  • 期間:2025年7月25日(金)~9月16日(火)

  • 主催:一般財団法人 児童健全育成推進財団

  • 協力:全国児童館連絡協議会、全国児童厚生員研究協議会
    ※この取組は厚生労働省の「自殺予防週間の主な取組」として登録されています

  • 内容:

(1)「じどうかんもあるよ」の周知広報

<実施例>

  • ポスター掲示、チラシにして配布

  • 児童館のお便り(広報紙)に掲載

  • カードに印刷し、館内や関係施設に設置

  • ウェブサイトやSNSで「#(ハッシュタグ)」を付けて発信
    ※ポスター・カードは下記よりダウンロードいただけます。
    https://www.jidoukan.or.jp/info/blog/348977b639a6

こどもたちがつくるオリジナルポスター。「スライムがつくれるよ」など、こどもならではのメッセージも発信。(東京都多摩市・永山児童館)

(2) 各児童館オリジナルメッセージの発信

各地域の児童館の状況にあったメッセージを発信

<実施例>

・「児童館においで」「必ず力になる」「LINEで相談して」等、オリジナルのメッセージとして発信

・ポスターに児童館の地図やQRコードを貼り付け

・地域のこどもの居場所マップを作成、配布

さいたま市内の公立の全小・中・高等学校・特別支援学校に配布されている「つながるカード」(社会福祉法人 さいたま市社会福祉事業団)

(3) 来館のきっかけづくり・居場所づくり

児童館を利用したことがないこどもが、来館しやすくなるような きっかけづくりや呼びかけを実施

<実施例>

  • 児童館の利用シーンをSNS等で発信(Wi-Fi利用できる、自習スペースがある、バンドやダンスの練習ができる 等)

  • 初めての利用者向けのウェルカムデーつくり、イベントを開催(入館手続きが不要 等)

  • 中・高校生世代対象のイベントを開催

  • 開館時間を延長(小学生以下は原則18時まで、中・高校生世代は21時までなど)

<実際の取り組み事例>

東京都北区・浮間子ども・ティーンズセンター

北区で中・高校生世代専用のホームページを開設し、最新情報を発信。中・高校生世代向けの開館時間は、乳幼児親子や小学生よりも1.5時間長く、ドリンクを飲みながら雑談ができる「ティーンズカフェ」を開催したり、ダンスクラブやダーツタイムを設けたり、中・高校生世代が過ごしやすい時間やイベントを実施している。また毎月、弁護士でもある子どもの権利擁護委員がセンターを訪問し、中・高校生世代から気軽に相談を受けている。

徳島県吉野川市・鴨島児童館

来館のきっかけづくりのため、地域のボランティアや学生と連携しながら、連日児童館内でのイベントを実施。クッキングタイムでは、中学生たちがデコレーションしたプリンを食べつつ、日常や学校生活についておしゃべりをする。

福岡県福岡市・福岡市立中央児童会館あいくる

自分にあった児童館の楽しみ方を見つけてもらうため、SNS等で発信する「青春応援通信」にて、おすすめの利用方法をYES/NO チャートで診断。卓球で遊ぶ、飲食スペースを利用する、クラブ活動に参加するなど、こどもたちが自由に過ごせる居場所であることを伝えている。また、高校生がパーソナリティを務める「あいくるラジオ」を毎週日曜に放送している。

■自殺予防週間について

自殺対策基本法に基づき、毎年9月10日から16日を「自殺予防週間」と定めて、国、地方公共団体、関係団体等が連携して啓発活動を推進しています。

■児童館について

18歳未満のこどもが自由に無料で利用することができる児童福祉施設です。全国に約4,300か所あり、こどもが楽しく遊びや運動をすることができます。各児童館では、専門職員(児童厚生員)によりさまざまなプログラムを実施し、こどもの健全な育成を行っています。

*児童館・児童クラブの情報サイト「コドモネクスト」: https://www.kodomo-next.jp/

■児童健全育成推進財団について

こどもの健全な育成を図るため、地域で活動する児童館・放課後児童クラブ・母親クラブの活動を支援

しています。また、児童館職員等の人材育成のための各種研修会等を実施し、こどもの健やかな成長・

発達を推進するための育成環境づくりに貢献しています。

*児童健全育成推進財団公式サイト: https://jidoukan.or.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.jidoukan.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
渋谷区渋谷2⁻12⁻15
電話番号
03-3486-5141
代表者名
鈴木 一光
上場
未上場
資本金
-
設立
1973年05月