Cato Networks、Aim Securityを買収し、SASE分野のリーディングカンパニーとしての地位を強化し企業のAI変革を安全に支援
年間経常収益は3億ドルを超え、シリーズGラウンドの資金調達額は4億9,000万ドルまで拡大
【2025年10月30日、東京発】
SASEのリーディングカンパニーであるCato Networksは、AIセキュリティのビジョナリーリーダー企業であるAim Security(以下Aim)を買収したことを発表しました。これはCatoにとって初の買収であり、Cato SASE Cloud Platform をさらに拡張し、日本企業におけるAIエージェントおよびパブリック/プライベートAIアプリケーションの安全な導入を可能にします。
また、Cato Networksは、年間経常収益(ARR)が3億ドルを超えたことも発表しました。6月に発表されたシリーズGの資金調達ラウンドも、Acrew Capitalからの5,000万ドルの追加投資で拡大し、同ラウンドの資金調達総額は4億900万ドルに達しました。なお、今回の資金調達は、同一の条件とバリュエーションに基づき行われています。
AIトランスフォーメーションはSASEの新しい領域
AIにより、あらゆる場所でビジネスの変革が進んでいます。さらに、日本においても、企業はもはやAIの活用なしに業務を遂行できない時代となっています。同時に、人、AIエージェント、AIモデルと企業データとの新たな相互作用により、セキュリティ、コンプライアンス、プライバシー上のリスクが発生しています。SASEは、すべての企業リソース(従業員、パートナー企業、拠点、クラウド、デバイス、アプリケーションなど)を接続する安全なファブリック(複数のシステムやデバイスを相互に接続し、一体的に管理・運用するための基盤や仕組み)としてのデファクトスタンダードになっており、すべてのAIにおける相互作用の主要な制御ポイントとして独自の位置を占めています。
Cato NetworksのCEO兼共同創業者であるShlomo Kramerは、「AIトランスフォーメーションは、今後10年間、企業の形を決定づける主要な原動力として、DXを超えるものとなるでしょう。弊社は、Aim Securityの買収により、新しくエキサイティングなAI時代へと向かうお客様の取り組みを保護するため、先進的なAIセキュリティ機能でCatoのSASEプラットフォームを大幅に強化します」と述べています。
Cato Networks アジア太平洋地域フィールドCTOの金子 春信は、「Cato Networksは、すでに企業内の生成AI利用状況の可視化、制御、データ損失保護できるセキュリティソリューションを提供しています。今回のAim買収を通して、更に自社開発のプライベートAIアプリケーションやAIエージェントの保護と、AI開発ライフサイクルのセキュリティ確保を提供できるようになります。これにより、Catoは日本企業のAI活用を、包括的なセキュリティ対策によって支援したいと考えております」と述べています。
Aimが提供する総合的なAIセキュリティソリューション
Aim Securityは、2022年に設立され、YL VenturesとCanaan Partnersの支援を受け、企業向けAIセキュリティ分野の最前線におり、フォーチュン500やフォーブスグローバル2000の選出企業を含め、世界有数の先進企業からの信頼のもと、適切な制御の下にAIを活用できる仕組みを構築しています。Aimの先進的なAIセキュリティソリューションは、統合型の高度な核となるエンジンによって支えられており、AIセキュリティ分野における次の3つのユースケースに対応しています。
1.パブリックAIアプリケーションを利用する企業の従業員のセキュリティ対策:Aimは、シャドーAIの利用を検知し、すべてのエンドユーザーのAIインタラクションを監視・保護します。また、既存のAIの利用についても可視化することで、リスクを軽減できるほか、まったく新しいAIのユースケースにも対応します。Aimを利用することで、従業員は、Microsoft Copilotのようなパブリックおよび企業向けのAIエージェントを安全に使用し、Cursorなどの新しいAIコーディングエージェントで開発を行い、モデルコンテキストプロトコル(MCP)サーバーを使用してローカルエージェントを活用が可能になります。
2.プライベートAIアプリケーションとAIエージェントのセキュリティ対策:AimのAim AI Firewallは、社内のAIアプリケーションとエージェントをランタイムAI攻撃から保護します。ユーザー、AIエージェント、社内AIアプリケーションおよびモデル間のすべてのインタラクションに対して、企業のセキュリティポリシーおよびガバナンスポリシーを適用可能とします。
3.AI セキュリティポスチャ管理(AI-SPM)によるエージェンティックAI開発ライフサイクルのセキュリティ対策:MLモデルのトレーニングからカスタムAIエージェントの構築まで、AI開発ライフサイクル全体を保護します。Aimは、AIのセキュリティおよびコンプライアンスに関するリスクを本番稼働前に継続的に発見、検出、修正します。また、社内AIモデルを検査して構成ミスや脆弱性を特定し、お客様がAIモデルのセキュリティポスチャを常に最適な状態に維持できるよう支援します。
Aim Securityの研究チームは、同社のAIセキュリティソリューションを支える存在で、最近では、Microsoft 365 CopilotにおけるゼロクリックAI脆弱性として初めて報告されたCVEを発見しました。この脆弱性は、「EchoLeak」(CVE-2025-32711)と命名されています。
Aim Securityの共同創業者兼CEOであるMatan Getzは、「世界最大の金融サービス会社の一つが、AI導入にあたってセキュリティを確保するために、Aimを導入しました。Aimは、最先端の研究と特許技術に基づき、企業の複雑な環境にシームレスに統合できる、広範な機能を持つAIセキュリティプラットフォームを特別に構築しました。Aimのソリューションにより、企業はAI投資の利益を安全に享受することができます」と述べています。
業界をリードするCatoのSASEプラットフォームにAIセキュリティを統合
Cato Networksは、送信元や送信先を問わず、企業のすべてのネットワークフローを保護するために、史上初のクラウドネイティブなSASEプラットフォームをゼロから設計・構築することで、SASE市場のリーディングカンパニーとなりました。プロキシベースやアプライアンスベースのアーキテクチャとは異なり、AIアプリケーションにアクセスするユーザーから、AI対応ワークフローをサポートするAIエージェント、モデル、MCPサーバー、その他のAPI駆動サービスまで、AIのインタラクションを360度、完全に可視化することができます。
Aimは、一連の強力なAIセキュリティ機能を提供することで、Cato SASE Cloud Platformを拡張します。これらの機能は、AIインタラクションの複雑性や非構造的な性質のみならず、AIに対する攻撃対象領域の進化にも対応しており、脅威、攻撃、リスクの高いアクセスや異常なアクセス、データ侵害を検出して阻止します。Cato Networksが提供するグローバルな可視性とポリシー適用機能を、オンプレミスおよびクラウドで、AimのAIセキュリティ機能と専門知識と統合することで、AIトランスフォーメーションを保護する体制が整備されました。
SASE導入のプロセス:モジュール方式の段階的なユースケースの導入
Cato Networksは、ネットワークのモダナイゼーション(SD-WAN)、セキュリティの統合(SSE)、ハイブリッドワーク(ZTNA)、そして新たに加わったAIセキュリティ(AISEC)について、モジュール方式によるプラットフォーム機能の段階的な導入を、シンプルなライセンスでサポートします。Cato Networksをすでにご利用で、AIセキュリティを必要としているお客様は、今すぐAimを導入可能です。
Catoは、すべての機能を単一の統合プラットフォームを通じて提供するというコミットメントの一環として、2026年初頭にCato SASE Cloud Platformの一部としてAimの機能を提供し、Aimソリューションをスタンドアロンで導入したすべてのお客様に、シームレスな移行パスを提供する予定です。
参考資料
● AI変革の安全確保:Cato NetworksがAim Securityを買収した理由
● [写真] シュロモ・クレイマー Cato Networks CEO兼共同創業者
● [写真] マタン・ゲッツ Aim Security 共同創業者兼CEO
● [画像] Cato Networks ロゴ
Cato Networksについて
Cato Networksは、単一のクラウドプラットフォームにより、企業セキュリティおよびネットワーク機能を提供しています。SASEのリーダーであるCatoは、脅威の防止やデータ保護、タイムリーなインシデントの検出および対応を容易に実現する、シームレスで洗練されたカスタマー体験を提供します。Catoを利用することで、企業は高コストで柔軟性に欠ける従来のインフラストラクチャを、SD-WAN、専用のグローバルクラウドネットワーク、そして組み込みのクラウドネイティブセキュリティスタックに基づく、オープンでモジュール式のSASEアーキテクチャに置き換えることができます。
数千社におよぶ企業が、将来を見据えてCatoを利用している理由とは何でしょうか。www.catonetworks.com/ja/にアクセスしてみてください。
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