【医進の会 独自調査】医学部入試当日の注意点と受験生心理
当日のストレス・移動・準備が合否に影響 ― 体験談と独自データから読み解く医学部入試の実態

医学部入試で、入試当日の過ごし方で医学部合格の可能性は大きく変わります。
数多くの受験生を見届けてきた医学部予備校の塾長の視点から、医学部入試当日の注意点と受験生の心理をデータと論理に基づいて解説します。
試験当日は高まる緊張とストレス
医学部入試本番は、受験生にとって学力以上にメンタル面が影響しやすいとされています。
当校「医進の会」では、文部科学省が公開している資料および民間調査の既存データを当校独自に再分析し、さらに在籍生へのヒアリングを踏まえて傾向を整理しました。
その結果、「入試に強い不安やストレスを感じる」とする受験生は、おおむね全体の7割前後に達することが確認できました。
ストレス要因については、既存データの再集計から、プレッシャーそのものに加えて、試験会場周辺の混雑(約62%)、寝坊への不安(約53%)、会場までの経路に対する心配(約50%)など、環境要因が上位に挙がる傾向が見られました。
また、民間の夜型生活に関する調査を参照したところ、半数以上の受験生が「夜型」であり、そのうち約4割(43.5%前後)が朝に体調不良を感じていたというデータもあります。
こうした複数の既存調査を当校で統合的に整理したところ、受験生の約8割が何らかのストレスを抱えていると推測されました。
さらに、受験当日の不安軽減に関しては、当校が参照した民間アンケートの再集計から、約3人に2人(およそ67%)が事前に試験会場の下見を実施していることが読み取れます。
主な理由としては「大学までの経路への不安」(約50%)が挙げられ、また、寝坊対策として複数の目覚ましをセットする受験生も多く、試験当日の朝そのものに強いストレスを感じる受験生が半数以上に上るという傾向も確認できました。
よくある失敗例と当日の注意点
試験当日に起こりがちなトラブルについて、当校に寄せられた体験談や各種調査から典型例をまとめました。
会場到着までのトラブル
当校が収集した受験生の体験談では、電車の乗り間違いにより終点まで行ってしまったケースや、当日の鉄道遅延により別ルートへ切り替える途中でスマートフォンを落としてしまったケースなど、移動中のトラブルが複数報告されています。
また、朝5時に起床して早めに出発したものの、会場に到着しすぎて開場前の寒さの中で待つことになった、という声も寄せられました。
受験票関連のミスも少なく、「受験票を忘れて人生で一番焦った」と語る受験生もいます。
試験日の朝にコンビニで受験票を再印刷した例や、腕時計を忘れたため開始前に会場付近の店舗で急いで購入したという体験談も見られました。
さらに、「家を出てからスマホを忘れたことに気づき、不安で集中できなかった」という声もあり、前日のチェックが重要であることがうかがえます。
道順についても、地図で事前確認していても当日の緊張で道を間違えてしまったケースが多く報告されました。
ある受験生は、青いリュックを背負った他校の受験生を“同じ会場だろう”と推測してついていったところ、結果的に無事会場に到着できたという体験を語っています。
一方で、自分が先頭に立って歩いていたものの実際には道を間違えており、後ろの受験生にも影響を与えてしまったという事例もありました。
前泊を伴う受験では、ホテルの送迎バスにより順調に会場入りできたものの、帰りは自力でホテルに戻る過程でキャンパス内で迷ってしまったという声もあります。
また、当日の電車内で乗り物酔いに悩まされ、試験前から大きく消耗したと話す受験生もいました。
早起きが苦手な受験生は特に注意が必要で、移動中の居眠りによる乗り過ごしも複数報告されています。
「朝早く出発した結果、電車内で寝てしまい、危うく乗り過ごしかけた」という声もあり、生活リズムの調整や当日の移動計画は余裕を持って行うことが重要といえます。
試験中のアクシデント
当校が在籍生・卒業生から任意で収集した体験談を整理すると、試験中にもさまざまなトラブルが発生し得ることがわかります。
最初の入試で極度の緊張によりマーク式の解答位置をずらしてしまい、大問を複数落としてしまったと振り返る受験生もいました。
また、緊張が原因で計算ミスや設問の読み違いが起こったという報告も複数寄せられています。
昼食後の科目では、突如腹痛に見舞われ集中できなくなったという声もあります。
この受験生は「それ以降は昼食後に必ず試験前のトイレを習慣づけた」と述べています。
冬場の試験では、鼻水が止まらずマスクの中が不快な状態になって焦ってしまったという体験談も見られ、ティッシュや予備マスクの持参など寒さ対策の重要性がうかがえます。
共通テストのように長時間にわたる試験では、「硬い椅子に座り続けて非常に疲れた」という声もあり、服装の工夫や簡易クッションを持参するなどの対策を取る受験生もいるようです。
細かな例では、前日に深爪しすぎたために試験問題冊子のビニールがうまく開けられず、試験監督を呼んだというエピソードも報告されています。
試験中の携帯電話に関するトラブルも見られます。当校のヒアリングでは、アラーム音が会場内で鳴り響き、監督官が発生源を確認するために動き回る状況になったというケースもありました。
受験生本人はもちろん、会場に入る前にスマートフォンの電源オフを再確認し、必要に応じて電源を切った状態で封入するなどの対策が求められます。
試験によっては、入場時に携帯端末を袋に入れて机上に置かせる運用が行われる場合もあります。
その他、隣席の受験生が消しゴムを強く使うたびに机が揺れ集中しづらかった、昼休憩後の科目で隣の人が寝てしまい、いびきが聞こえて気が散ったといった声も寄せられています。
「周りの受験生が皆優秀に見えて焦りそうになったが、先生の『他人ではなく自分に集中しなさい』という言葉を思い出し、落ち着き直すことができた」というエピソードもあり、メンタルコントロールの重要性が浮き彫りになっています。
休憩時間の過ごし方
当校が在籍生・卒業生から収集した体験談を整理すると、休憩時間の使い方も試験全体のパフォーマンスに影響し得ることがわかります。
複数の受験生から「男女問わずトイレが非常に混雑し、空いている場所を探すか、時間に余裕を持って行く必要があった」という声が寄せられました。
また、緊張のあまりお弁当が喉を通らなかったというケースや、友人との会話に夢中になって昼食を食べ損ねてしまったという体験も報告されています。
どのような状況であっても、最低限のエネルギー補給を行い、時間配分には十分注意することが求められます。
休み時間の過ごし方には個人差があり、「周りでスマートフォンを触っている人がいても、自分は最後まで教科書を見直し、自分のペースを守るようにした」という受験生の声もありました。
また、試験の手応えが芳しくなかった科目の後、トイレの個室から嗚咽が聞こえてきたというエピソードも寄せられています。
悔しさや焦りに共感する声も多くありましたが、次の科目に気持ちを切り替えるためには、「今できることに集中する」「終わった科目は引きずらない」といった意識づけが有効だと話す受験生もいます。
一方で、家族や友人、先生からの応援メッセージが大きな支えになったという声も多く、休憩時間中にポジティブな言葉に触れることでメンタルが落ち着いたという体験談も見られました。
第一志望校の試験当日、弁当箱の中に家族からの励ましの手紙が入っており、その一言に救われたという心温まるエピソードも確認されています。
多様化する受験生層と再受験生の動向
当校では、文部科学省が公開する入試関連データや大学別統計を独自に再集計し、近年の医学部志願者層の変化を分析しています。
その結果、医学部志願者全体のうち、22歳以上のいわゆる「再受験生」が概ね6人に1人程度を占め、人数にして2万人規模で推移していると推測されます。
再受験生には、一度大学進学を経た後に医師を志す方や、社会人経験を持ちながら受験に挑む方など、多様な背景が見られます。
近年では、2018年の東京医科大学における不正入試問題を契機に、年齢や性別による入試差別を是正する取り組みが全国的に進んできました。
その影響もあり、以前は不利とされがちであった女性や社会人出身の受験生に対しても、より公正な評価環境が整いつつあります。
公表データを当校で整理したところ、30代以上の医学部合格者は緩やかな増加傾向にあり、2020年度には国公立大学医学部の入学者のうち30歳以上が48名(全体の約0.9%)を占めていました。
また、島根大学や岐阜大学など一部の大学では40代の合格者も確認されています。
とはいえ、再受験生にとって医学部入試が容易になったわけではありません。
再受験生は高校卒業後に学習ブランクが生じている場合が多く、仕事や家庭と並行して勉強時間を確保しなければならないなど、特有の課題を抱えています。
当校が既存データを基に推計したところ、再受験生全体の医学部合格率は概ね20%前後とみられ、依然として狭き門であることに変わりはありません。
また、年齢要件の関係から総合型選抜や学校推薦型選抜を利用できず、一般入試のみで挑戦するケースが多いため、より効率的かつ戦略的な学習計画が求められます。
一方で、入試の透明化が進む中で30代以上の合格者割合は緩やかな増加傾向が続いており、過去の受験生の経歴に左右されず、実力で評価される環境が整いつつあると考えられます。
再受験生が合格を目指すうえでは、感覚的な学習に頼るのではなく、志望校ごとの出題傾向を踏まえた計画的な対策や、弱点領域を効率よく補強する学習プロセスが重要となります。
『医進の会』塾長による分析とコメント
医学部専門予備校「医進の会」塾長の谷本秀樹です。
当校はこれまで、多数の受験生を指導する過程で、医学部入試に関するデータ収集および分析を長年継続してまいりました。
今回の独自調査を通して、入試本番では学力そのものだけでなく、受験生の心理状態や当日の行動が大きな影響を及ぼす可能性があることが、改めて確認されました。
裏を返せば、事前の準備やトラブル対策をしっかり行い、当日に精神的な安定を保つことができれば、本来の力を発揮しやすくなるともいえます。
受験生の皆さんには、早めのシミュレーションや環境整備を行い、不安要素を少しずつ軽減しながら「いつも通り」の状態で本番に臨んでいただきたいと考えています。
また、今回の分析では、再受験生の増加や背景の多様化が進んでいることも確認されました。
医学部入試は依然として競争率が高いものの、データの整理を進める中で、年齢や経歴にかかわらず実力を評価する傾向が広がっている大学も見受けられます。
さらに、過去の合格者のデータからは、社会人経験を持つ受験生が独自の強み(自己管理能力、継続力、目的意識の高さなど)を活かしながら学習に取り組んでいる姿も明らかになりました。
一方で、再受験生にとって最大の課題は「学習時間の確保」であることが、当校の独自集計からも伺えます。
しかし、適切な学習計画と効率的な時間管理によって、十分に合格を目指せる環境は整っています。
当校では、一人ひとりの状況に合わせた個別指導と学習管理を行い、多くの再受験生を送り出してきました。
今後も引き続き、医学部受験に関するデータ分析を深め、再受験生を含むすべての受験生にとって価値ある情報発信に努めてまいります。
医学部受験専門予備校「医進の会」について
医進の会は、医学部受験に特化した指導を行う専門予備校です。
名称:医学部受験専門予備校 医進の会
所在地:
天王寺校:〒543-0072 大阪市天王寺区生玉前町1-1 上本町ホールドビル6F
上本町校:〒543-0002 大阪市天王寺区上汐3-8-26 S&J ビル5F
谷町校:〒542-0064 大阪市中央区上汐2-3-6 上汐中央ビル602・7F
代表:谷本秀樹
事業内容:医学部受験指導、面接・小論文対策、進路相談 等
公式サイト:https://ishin-kai.info/
調査概要
調査名:医学部入試当日の注意点と受験生の心理に関する独自調査
調査主体:医学部受験予備校「医進の会」
調査方法:
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文部科学省が公開している入試関連データおよび民間調査資料を当校が独自に再集計・分析
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当校在籍生・卒業生から任意で収集した受験体験談をもとに傾向を整理
調査期間:2018〜2025年の公開データを中心に、直近数年の体験談を含めて総合的に分析
備考:本リリース内の数値・傾向は、文部科学省等の公開データおよび民間調査を基に、医進の会が独自に整理・推計した情報を含みます。
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