MMDが企画・設計を手掛けた「箱根ロープウェイ 自然ミュージアム計画」が2026年度グッドデザイン賞を受賞〜建築から内装、サインまでを一体でデザインし、駅を「自然を体験するミュージアム」へ〜

[2026年度グッドデザイン賞受賞]:建築・内装・体験をひとつながりに設計するMMDのデザイン

MMD

ミュージアムの企画・設計を手掛けるMMD株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:加藤尚行)は、株式会社小田急箱根とともに取り組んだ「箱根ロープウェイ 自然ミュージアム計画(ちきゅうの谷、クーモ、音箱、ロープスター)」が、2026年度グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせいたします。

MMDは本計画において、ロープウェイ沿線全体を「箱根の自然を体験できるミュージアム」として捉え直すコンセプトの立案から、駅舎の空間設計、ゴンドラの車内空間、サイン計画、体験コンテンツまでを横断的にデザインしました。建物の内と外、移動と滞在を分けずにデザインすることで、景色を「見る」ための観光から、自然を五感で「体験する」観光へと生まれ変わらせています。(受賞ギャラリー:https://www.g-mark.org/gallery/winners/35090)

プロジェクト概要

箱根ロープウェイ 自然ミュージアム計画:ちきゅうの谷、クーモ(cu―mo箱根)、音箱(OTOBACO)、ロープスター(ROPESTER)

箱根観光の主要ルートである箱根ロープウェイを舞台に、早雲山駅・大涌谷駅の2つの駅舎と、特別体験ゴンドラを整備したプロジェクトです。広域に連続する箱根の自然景観を地域の資源として活かし、その価値を高める新たな観光基盤をつくり出しています。

□ MMDのデザインのポイント

1. ひとつながりの体験
沿線全体を、移動とともに変化する箱根の自然に合わせてシームレスな体験を提供するミュージアムとして整備しています。

2. 自然現象と呼応する体験デザイン
風、噴煙、硫黄の香り、標高とともに変わる景色など、場所ごとに異なる自然の魅力を、五感で感じられる体験デザインとして実現しています。

3. 全領域を横断して、段階的に整備
プロジェクト企画からコンセプト立案、建築、インテリア、ランドスケープ、ネーミング、グラフィックデザイン、ゴンドラのデザイン、体験コンテンツデザイン、楽曲デザイン、音響設計まで、関わるすべての領域を横断しながら段階的に整備することで、箱根ロープウェイ全体のブランドイメージ確立に貢献しています。

ちきゅうの谷(大涌谷駅/2025年4月)息吹のデッキ:床がガラス張りのデッキ。足元から立ちのぼる噴煙や、刻々と変化する景色と匂いを通して、大地の息吹を感じられる。
ちきゅうの谷(大涌谷駅/2025年4月)風の輪テラス:火山地形、噴気、風、硫黄の匂いを身体で感じる展望エリア。
ちきゅうの谷(大涌谷駅/2025年4月)岩の巣ベンチ:噴煙地の厳しい環境に耐えるウレタン素材で、岩のように造形したベンチ。荒々しい景観との一体感と座り心地を両立した。
音箱(早雲山〜大涌谷間/2026年4月):Dolby Atmosによる立体音響ゴンドラ。移り変わる景色と音が重なり合う没入感のある空間とした。
ROPESTER(大涌谷〜桃源台間/2025年3月):窓にガラスのないオープンエアー型ゴンドラ。MMDが内装デザインを担当し、周囲の景色と一体になったように感じられる車内とした。
cu―mo箱根(早雲山駅/2020年7月):計画の起点となったラウンジ。神奈川県産の無垢材を用い、雲をイメージしたベンチを配置した。
cu―mo箱根(早雲山駅/2020年7月):足湯と眺望を楽しむ滞在型の自然体験の場を創出。
谷のマルシェ(大涌谷駅舎1階):屋外の展望エリアと同じデザインのルールで、インテリア・サイン・パッケージを一体的にデザイン。自然体験とショッピングが連続する空間へ。
谷のマルシェ(大涌谷駅舎1階):インテリア・サイン・商品パッケージまでを一体的にデザインし、体験の思い出を持ち帰ることができるショップとした。

□プロデューサー

株式会社小田急箱根 相川貴之、勝俣武仁、三宅佳代
MMD株式会社 加藤尚行、新城太郎

□ディレクター 

MMD株式会社 新城太郎

□デザイナー

MMD株式会社 新城太郎、清水晶子
株式会社KAAKA 加藤亮介、加藤千洋
UDS株式会社 石川大二郎(クーモのみ)

グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
本作品は、ロープウェイ各駅のサービスや高質化にとどまらず、ロープウェイでの「移動」という行為を、時間の経過とともに次々と現れる自然環境の体験価値と捉えて、五感を刺激するデザインへと昇華させていることが評価された。整備においては、予算の兼ね合いもあるとは想像するが、一気に全てを整備せず、時間をかけて少しずつ実施することで、毎年訪れる楽しみや期待感を醸成でき、観光プロモーションの手法としても的確だ。場所ごとの自然環境の特徴を最大限感じられるよう、各所のデザインも丁寧に実現されており、箱根エリア全体の価値向上に大きく貢献するプロジェクトである。

ディレクター コメント

2020年のcu―mo箱根から始まり、ROPESTER、ちきゅうの谷、そして音箱へ。この計画は一度に完成させるのではなく、小田急箱根の皆さま、そしてパートナーの皆さまと対話を重ねながら、少しずつ育ててきたプロジェクトです。審査ではその積み重ねにも目を向けていただき、大変光栄に思います。訪れるたびに新しい発見がある場所であってほしい、という思いは、MMDが考えるミュージアムの姿そのものでもあります。箱根ロープウェイのミュージアムは、これからも変化し続けます。次に訪れたときの新しい出会いを楽しみにしていただけたらうれしいです。

MMD株式会社 取締役 / Principal Architect 新城 太郎

今後の展望・取り組み

箱根ロープウェイでの取り組みは、建物の中だけでなく、自然や地域そのものをミュージアムとして編集する試みでもありました。MMD株式会社は今後も、水族館・ミュージアムで培ってきた体験設計の知見を、観光地やまちづくりの領域へ広げ、国内外で「見る」ではなく「過ごす」ことのできる場の創出に取り組んでまいります。

イベント情報

2026年10月31日(土)〜11月4日(水)に東京ミッドタウンにて開催される「2026年度グッドデザイン賞」の全受賞対象を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2026」にて展示します。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、1957年創設の日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。製品、建築、サービス、システム、地域の取り組みなど、有形無形を問わず、さまざまなものごとを対象としています。受賞のシンボル「Gマーク」は、よいデザインを社会に広げるマークとして親しまれています。2026年度は第70回の節目にあたります。
https://www.g-mark.org/

MMD株式会社について

MMD株式会社は、水族館・ミュージアム・観光施設を中心に、企画、展示計画、空間デザイン、体験設計を行うクリエイティブカンパニーです。「人と自然をアートでつなぐ」をテーマに、事業計画・コンセプト立案から設計まで一貫したプロセスで、地域の歴史や文化を尊重した場づくりに国内外で取り組んでいます。

事業内容:ミュージアム企画・設計・運営事業、国内・海外のミュージアム開発事業、ミュージアム運営コンサル事業、観光施設企画・設計事業、商業・店舗企画・設計事業 ほか
許認可:一級建築士事務所(東京都知事登録第64102号)
URL:https://mmd.inc/

関連リンク

小田急箱根 https://www.odakyu-hakone.jp/

箱根ロープウェイ https://www.hakonenavi.jp/hakone-ropeway/

※「箱根ロープウェイ 自然ミュージアム計画」の写真データを用意しています。下記お問い合わせ先までご請求ください。

このプレスリリースに関するお問い合わせ先
MMD株式会社 広報担当:湯浅 聖子

TEL:03-6555-2618 E-mail:pr@mmd.inc

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会社概要

MMD株式会社

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業種
建設業
本社所在地
東京都渋谷区幡ヶ谷1-29-2 THE STEPS 402
電話番号
03-6555-2618
代表者名
加藤 尚行
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年04月