中堅企業研究会 研究報告書を公表

理念を中核とした「ミッションコア経営」が成功へのカギ

日本の中堅企業の競争力向上を目的に、産官学各界の有識者によって今年5月に発足した中堅企業研究会(座長:磯辺剛彦 慶応大学大学院経営管理研究科教授)は、本日、その研究成果をまとめた報告書「強い中堅企業のかたち 中堅企業研究会レポート2014」を公表しました。
この報告書は、製造業からサービス業まで広く中堅企業を取り巻く課題と可能性について、中堅企業研究会が調査した結果をまとめたものです。成功している中堅企業の事例研究を行い、それぞれの成功要因を徹底的に検証した結果、その競争力の源泉が経営理念を頂点とした会社のかたちや設計思想にあるとし、「ミッションコア経営」の概念を提唱しています。

これまで日本の中堅企業[1]は、日本経済の発展や地域経済の牽引に大きな役割を果たしてきました。しかし、これまで学術研究において注目されることはなく、政策的支援も十分とはいえませんでした。そして近年、日本の中堅企業の競争力の低下が危惧されています。中堅企業研究会は、そうした問題意識をもって、日本の強い中堅企業を分析することで、その成功要因やフレークワークを導き出し、強い中堅企業を目指している経営者への提言や、国や地方自治体へ情報提供することを目的に設立されました。

報告書では、座長を務める磯辺慶応大学教授を中心に、産官学それぞれの立場で中堅企業に携わり、専門的知識を有するメンバーである、谷田千里 株式会社タニタ代表取締役社長、出口治明 ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長兼CEO、林康夫 JETRO顧問元中小企業庁長官、沼上幹 一橋大学大学院商学研究科教授が議論を積み重ね、強い中堅企業のかたちについてのフレームワーク、そしてこのフレームワークを構成する10の仮説を導きだしました。

報告書の主なポイントは以下の通りです。

・問題提起:日本の中堅企業の成功要因は、経営理念を頂点とした会社のかたち(型)や設計図にあるという「戦略3.0」を紹介する。

・事例研究:モデルケースとしてメンバーでもある株式会社タニタ、ライフネット生命保険株式会社、及び中央タクシー株式会社(長野市)と株式会社マキオが運営するA-Z(小売・鹿児島県)の経営について検討する。

・成功要因の検討:スルガ銀行株式会社(銀行・沼津市)、株式会社アンデルセン(食品・広島市)、株式会社エアウィーヴ(寝具・愛知県大府市)など、様々な業種の中堅企業8社について、経営理念や事業の定義、顧客との関係、利益の考え方など、成功要因を個別に検討する。

・仮説:強い中堅企業の競争力は、経営理念を頂点とした会社のかたちや設計思想にあるという、ミッションコアのフレームワークと、そのフレームワークを形成する10の仮説を提示する。

座長の磯辺剛彦教授は、
「これまで中堅企業は我が国経済の牽引役を担ってきました。とくに中堅企業は全国に散らばっていて、地域の雇用や経済の中核的な役割を果たしています。しかしそのような中堅企業に対する認識や政策支援は、大企業や小企業へのそれに比べ十分とはいえません。そして経営学の研究領域からもすっぽりと抜け落ちています。日本企業の国際競争力が低下する中、中堅企業に対する認識を高め、経営を支援することが求められています。
中堅企業研究会では様々な業界で活躍している中堅企業をとりあげ、その事例研究を行いました。議論を重ねる中で、このような強い中堅企業の経営は、従来のものとは異なった経営の設計図があることに気づきました。それは『経営理念を中核とした会社のかたち』でした。私たちはこのかたちをミッションコアの経営と名付け、ミッションコアを形成する仮説を導き出しました」と述べています。

この報告書は、ウェブサイト「中堅企業フォーラム」で全文を無料で公表しています(URL:http://midmarketforum.org/?p=353 )。中堅企業研究会では、これらの活動を通じて、中堅企業全体の底上げを図るとともに、それら企業の競争力向上を支援し、日本全体のさらなる発展への寄与を目指しています。

[1]この研究会でいう中堅企業とは、年商10億から1,000億円の日本企業を意味する。 
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