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特定非営利活動法人Malaria No More Japan
会社概要

4月25日 世界マラリアデー記念「ゼロマラリア賞」(Zero Malaria Award)受賞者発表!

第3回受賞者は、小林潤・琉球大学医学部教授。

特定非営利活動法人Malaria No More Japan

2014年4月25日の「世界マラリアデー」を記念しMalaria No More Japanが設置した顕彰事業「ゼロマラリア賞」の第3回受賞者を発表。同賞は、マラリア制圧のために取り組む個人、団体を表彰するもので、Malaria No More Japan内に設置された選考委員会宛の自薦・他薦の応募者の中から受賞者を内定、団体内の手続きを経て第3回受賞者が決定された。
特定非営利活動法人Malaria No More Japanは、2016年4月25日の世界マラリアデーを記念して、顕彰事業「ゼロマラリア賞」第3回受賞者を小林潤・琉球大学医学部教授に決定したことを発表しました。

同賞は、マラリア制圧のために取り組む個人、団体を表彰するもの。具体的な支援事業の実施に留まらず調査研究、情報発信、またマラリアという言葉の認知率向上のためのアイデア作りなどに取り組む個人など、マラリアに関わるあらゆる分野の個人、団体を対象としています。第1回目となる2014年は、公益社団法人 日本青年会議所に、第2回(2015年)は川本文彦・大分大学名誉教授へ贈られました。

小林潤氏(琉球大学医学部保健学科国際地域保健学教室・教授)小林潤氏(琉球大学医学部保健学科国際地域保健学教室・教授)

 

第3回目に当たる受賞者である小林潤・琉球大学医学部教授は1990年代にマラリアの疫学情報が欠落していたラオスでJICA専門家として長期滞在し人間行動、媒介蚊分布、マラリア原虫感染状況といったマラリア情報を総合的に明らかにし、その根拠をもとに殺虫剤浸透蚊帳を使用したマラリア対策を広範囲に実施しマラリア対策の成功に貢献しました。2000年からは橋本イニシアチブ事業(JICA)にて学校保健ベースのマラリア対策戦略を開発、同時に各国の人材育成に寄与しアジア地域の戦略として普及させました。現在まで、ラオスにおいてマラリアの社会学的研究を現地研究機関と継続的に推進し、ラオス人のマラリア研究能力の強化も実施しておりこのなかで民間セクターを巻き込んだ治療対策の必要性を明らかにしたことは、Public Private Mixの戦略開発につながり東南アジア地域の戦略として確立させることになりました。今回はこれらの活動を評価されて、受賞が決定しました。


受賞に当たり、小林氏からは「マラリア対策の貢献に対する賞をいただけること光栄と思っております。アジアでは僻地の少数民族等が住む地域だけがマラリアの感染地域になった今だからこそ継続的な啓発は必要と考えています。私自身も今回の受賞を受けてこれらの点で継続して貢献すべきと再認識しております」のコメントが寄せられました(コメント全文は略歴参照)。

Malaria No More Japanでは今後、同賞を公益目的事業の一つとして育成、発展させていきたいと考えています。同賞に関する詳細はMalaria No More Japan事務局(info@mnmj.asia)まで。

小林潤氏略歴

肩書:
琉球大学医学部保健学科国際地域保健学教室・教授

略歴

琉球大学医学部卒後、2001年まで同大学教官として勤務。その間、ブラジルで2年のJICA専門家経験ののち、ラオス国プライマリーヘルスケア専門家で3年滞在後、マラリア対策アドバイザーとして3年間・青年海外協力隊とのタイアップ事業を成功させた。ラオス国政府からはマラリア患者の減少への貢献によって労働功労勲3等を受ける。その後もラオス国に対して、政策に反映し且つ現地の人材育成に資する研究事業を現在まで継続して推進している。

 2001年からは国立国際医療研究センター国際医療協力部に移り、東南アジア、西アフリカ各国にて国際協力・研究活動を推進した。特に橋本イニシアチブ事業に参画して世界の学校保健普及と推進に貢献した。2010年には国際学校保健コンソーシャムを結成し、日本のシンクタンクとして世界のパートナーとタイアップして開発途上国の学校保健政策立案、実施、評価についての支援を行っている。2008年にはミャンマーの難民保健医療を支援するNGO「メータオクリニック支援の会(JAM)」を立ち上げ、草の根の国際協力も実践している。

 2013年より琉球大学医学部保健学科国際地域保健学教室教授。現在は地球の持続的発展に資する保健開発戦略策定をテーマに研究を推進中。また実践と研究両方の視野を持つ国際保健分野若手人材育成を目指して教室キャパシティーの強化を内外連携のもと諮っている。

受賞に際してのコメント全文

諸先輩方をさしおいて受賞するのは気が引けるとことがありましたが、これからの激励の意味もあるかと思い僭越ながら受けさせていただきます。またマラリア対策の貢献に対する賞をいただけること光栄と思っております。2000年まではラオスにおいてマラリアとの戦いの最前線におりましたが、その後はバンコクをベースに東南アジア地域での学校でのマラリア教育の普及に取り組み、ラオスではマラリア対策研究を継続し対策を後ろ支えしてきました。ここからいいたいことは、マラリア原虫との戦いから、無関心との戦いにシフトしてきていることです。アジアではマラリア患者が激減し特定の地域・集団でのリスクというところまで追い込みに成功しました。多くの国で特に公衆衛生学的に優先順位の高い疾患でなくなっています。

この様な中、それぞれの国、病院、地域社会での無関心の始まりは実は大きなリスクをもっていることです。多くの人類学者が報告しているようにマラリアは感染地域の人々にとって風邪と同じように恒常的にみられる疾患で生活の中の一部で特別な病気ではありません。だからこそ対策機関も病院も住民も無関心になれば、感染地域の住民は十分に治療薬を飲まなかったり、彼らが入手した治療薬そのものが偽薬剤であるといった不適切な自己治療は増えるリスクはあります。

また感染地域への旅行者や季節労働者が罹患した場合に、病院で正しく診断し適切に治療することができなくなっていくおそれもあり日本も例外ではありません。これはその患者さんだけが危険にさらされるわけでなく、治療薬がきかない耐性マラリアの出現を促してしまうことにもなり、マラリアが再び猛威をふるうきかっけを作ってしまう恐れもあります。アジアでは僻地の少数民族等が住む地域だけがマラリアの感染地域になった今だからこそ継続的な啓発は必要と考えています。変にマラリアの危険性を強調するわけでなく、忘れないようにすることが必要で、私自身も今回の受賞を受けてこれらの点で継続して貢献すべきと再認識しております。

ゼロマラリア賞とは

マラリア制圧のために取り組む個人、団体を表彰するもの。具体的な支援事業の実施に留まらず調査研究、情報発信、またマラリアという言葉の認知率向上のためのアイデア作りなどに取り組む個人など、マラリアに関わるあらゆる分野の個人、団体を対象に、2014年に特定非営利活動法人Malaria No More Japanによって設立されました。

第1回目(2014年度)受賞者は、長年の国際青年会議所による蚊帳をアフリカの子どもに送るキャンペーン「Nothing But Nets」に協力する活動が評価され、公益社団法人日本青年会議所に、第2回目(2015年度)受賞者はアクリジンオレンジ染色顕微鏡検査法の開発、並びにマラリアとG6PD欠損症の分子疫学的研究で世界的にも有名な研究者である川本文彦・大分大学名誉教授へ贈られました。

特定非営利活動法人Malaria No More Japan (マラリア・ノーモア・ジャパン)について
世界的なマラリア撲滅の流れを日本およびアジア地域においても加速させるべく、2012年11月、日本に設立。マラリアのない世界を目指し、支援を必要とする地域へのサポートや、国内外での啓発活動を行います。本部は、2006年米国に設立された非営利活動法人Malaria No More。マラリア撲滅が世界的に重要な課題であることを啓発するための活動や、各国政府、他の非営利団体、国連、民間企業との連携を通じた政策提言活動を展開、英国にも支部を置きます。近年では、インドネシアでの支援事業など、活動の幅を広げています。
Malaria No More Japanサイト: http://www.mnmj.asia/

 

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URL
https://www.malarianomore.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区麹町3-7-4 秩父屋ビル8階 (㈱販売促進研究所内)
電話番号
03-3230-2553
代表者名
神余隆博
上場
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資本金
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設立
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