2014年 シニア層の国内旅行動向調査(株式会社ゆこゆこ)
~消費増税の影響か、旅行回数・宿泊日数減少。「いつでも行ける旅行」は後回しの傾向~
ゆこゆこでは2010年から同内容の調査を実施し、シニア層の国内旅行動向の経年変化を追ってまいりました。2014年度の調査では、以下のような結果がみられました。
■消費増税により、一回当たりの宿泊費増加。旅行回数・宿泊日数は減少。
一回当たりの宿泊費(平均)は11,935円で対前年103.7%と、消費増税分以上の上昇。
年間旅行回数は2.54回で対前年0.32回減、総宿泊日数は3.72泊で対前年0.75泊減。
■消費増税による“旅行控え”か。「いつでも行ける旅行」は後回しの傾向。
旅行のきっかけは、「特に理由がなくても定期的に行く」が対前年4.3%減、
「テレビや雑誌、パンフレットに触発されて」が対前年3.3%減。そのときに行く理由のある
旅行を重視し、いつでも行ける旅行は後回しにされている傾向がみられる
■宿泊施設の手配方法、年代差が顕著。
宿泊施設を探す際の【情報源】として「宿泊予約サイト」は50代、「無料の会員制の専門雑誌」は60代でそれぞれ高ポイント。【予約方法】としては、「宿泊予約サイトで予約する」は50代、
「宿泊施設に直接連絡して予約」は60代でそれぞれ高ポイントと、年代による差が顕著に表れた
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【調査概要】
調査期間:2014年12月4日~2014年12月19日
調査対象:沖縄県を除く46都道府県の50~60代男女
対象条件:過去1年以内に宿泊旅行(※)をした人 ※出張・帰省を除く
調査方法:FAX調査(J-FAX:日本能率協会総合研究所)
調査会社:株式会社アンド・ディ
有効回答件数:847件
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▼図表の見方
<直近3回での旅行状況>の集計について
・P.4~P.5に掲載した<直近3回での旅行状況>の図表は、「一番最近の旅行」から「3番目に最近の旅行」について回答者1人あたり最大3回まで繰り返し尋ねた結果を表したものである。
・回答者によって直近の旅行回数が異なるため、回答する回数も異なる。ここでは得られた回答をすべて足し合わせた数<延べ回答数>(回答者の人数ではなく、総回答個数)を分母にして集計している。
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【回答者のプロフィール】
1. この一年間(※)の国内旅行について
※2013年12月~2014年11月
1)国内旅行回数
全体では、2.54回(対前年0.32回減)でした。これは、2014年4月の消費増税による旅行控えの影響と考えられます。性年代別で旅行回数が最も多かったのは、男性60代で2.84回でした。
2)総宿泊数
全体では、3.72泊(対前年0.75泊減)でした。こちらも、旅行回数同様、消費増税による旅行控えの影響と考えられます。性年代別で宿泊数が最も多かったのは、男性60代で4.22泊でした。
2.直近3回での旅行状況
1)同行者
最も多かったのは「夫婦2人での旅行」の34.8%でした。次いで「1人旅」10.0%、「友人・知人と3人以上での旅行」9.5%でした。
「1人旅」は2012年8.5%、2013年8.6%、2014年10.0%と年々増加しており、特に男性に多く見られました。
2)交通手段
最も多かったのは「自家用車」の44.3%でした。前年からの伸びが見られたのは「団体バス」(対前年2.3ポイント増)、「高速バス」(対前年1.4ポイント増)でした。
これは、手ごろな価格で利用できるお得感が支持されたものと考えられます。
3)宿泊施設
最も多かったのは「旅館」の23.6%でした。前年からの伸びが見られたのは「リゾートホテル」(対前年1.0ポイント増)、「公共の宿」(前年1.0ポイント増)で、宿泊施設の選び方に2極化が見受けられました。
4)一泊あたりの宿泊費
全体では11,935円で対前年103.7%と、消費増税分以上の上昇が見受けられました。性年代別では、最も宿泊費が高かったのは女性60代で14,087円でした。
3.旅行のきっかけと目的
1)旅行のきっかけ
最も多かったのは「家族や友達から誘われた」の48.4%、次いで「今のうちに旅行に行ったり、思い出を作りたい」の44.4%でした。
前年からの減少が大きかったのは「特に理由がなくても定期的に行く」の21.0%(対前年4.3ポイント減)、「テレビや雑誌、パンフレットに触発され」の17.8%(対前年3.3ポイント減)でした。
このことより「そのときに行く必要のある旅行には出かけ、いつでも行ける旅行は後回し」と考えていることが伺え、これは消費増税の影響による“旅行控え”と考えられます。
2)旅行の目的
最も多かったのは「温泉やお風呂」の65.4%でした。前年からの伸びが見られたのは「祭りやイベントへの参加・見学」20.4%(対前年2.8ポイント増)でした。
一方、前年からの減少が大きかったのは「名所・街並みの観光」(対前年5.4ポイント減)でした。
4.宿泊施設の手配方法
1)宿泊施設を探す際の情報源
個人手配旅行時に宿泊施設を探す際の情報源として最も多かったのは「宿泊予約サイト」の46.2%ですが、2012年より減少傾向にあります。
前年からの伸びが見られたのは「旅行会社から送られてくるDM」16.2%(対前年4.1ポイント増)でした。
年代別にみると、「宿泊予約サイト」は50代、「無料の会員制の旅行専門雑誌」は60代でそれぞれポイントが高く、年代による宿泊施設の探し方の違いが顕著に表れています。
2)宿泊施設の予約方法
最も多かったのは「宿泊予約サイトで予約する」の42.0%ですが、2012年より減少傾向にあります。次いで多かったのは「宿泊施設のホームページで予約する」は34.7%で、2011年より増加傾向がみられます。年代別にみると、「宿泊予約サイトで予約する」は50代、「宿泊施設に直接連絡して予約」は60代でそれぞれポイントが高く、年代による宿泊施設の予約方法の違いが顕著に表れています。
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