ライフロボティクスの協働ロボット「CORO」をコスメナチュラルズのチューブ製品のRカット工程へ導入

Rカット工程を担当する作業員1～2名を0名へ

人と共に働く協働ロボット（co-bot、コボット）「CORO（コロ）」 を開発・製造・販売するライフロボティクス株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役：尹祐根、以下「ライフロボティクス」）と化粧品を製造・販売する株式会社コスメナチュラルズ（本社：東京都中央区、代表取締役：八木伸夫、以下「コスメナチュラルズ」）は、チューブ製品のRカット工程に2台の「CORO」を双腕として導入し、この工程を担当する作業員1～2名を0名とした取り組みの詳細を公表しました。この取り組みは、経済産業省平成28年度ロボット導入実証事業に採択されたものです。

 ■背景
国内では多数の化粧品製造会社が存在し、大半の会社が小ロット・多品種の製造及び販売を行っています。化粧品製造工程では、充填機から排出された製品に対してシール部のRカット工程があります。大手を除く製造会社では、人手不足を調整しつつ、作業員が手動機を操作してこのRカット工程を行っています。このRカット工程の自動化を困難としている主な理由として

・化粧品業界では、チューブ径・デザインの多様化は激しく、商品サイクルも短くなっている
・充填機内で1種類のチューブ径のみに対応できるRカット装置は高額であり、様々なチューブ径に対応できるRカット装置は開発されていない
・コンベア式製造ラインの横にある作業場所は狭く、他の作業員も近くにいるため、安全柵で囲うタイプの産業用ロボットでは広い場所が必要であり導入が困難になっている
の3点が挙げられます。

これらの条件をクリアし、複数のチューブ径に対応できる自動装置の開発を目的として、2台の協働ロボット「CORO」が採用されました。このRカット工程は、化粧品業界だけでなく、チューブ製品を扱う幅広い業界に流用が可能となります。

■チューブ製品のRカット工程とは 

 

充填機で内容物が充填されたチューブ製品は、熱や超音波などによりシールされます。シール部の角は鋭角となっているため、このままではレジ袋の破損や取り扱う方が怪我する危険性が生じます。そこで、Rカット工程により鋭角のR面取りを行うことで、これらの危険性を排除します。

【チューブのコンベアからRカット装置への投入】
コンベアに流れるチューブ製品を、COROが2個セットで把持し、Rカット装置の投入口に投入します。

【Rカット装置によるRカット】
Rカット装置に投入された2個のチューブは、押し込み棒で定位置にセットされ、2個同時にRカットされます。

【チューブのRカット装置からコンベアへの移動】
Rカット装置でRカットされたチューブを別のCOROが2個セットで把持し、コンベアに移動させます。 

■協働ロボット「CORO」について
「CORO」は、狭小空間で安全に人と一緒に働くことを目的として開発された世界で唯一、肘の無い協働ロボットです。最大の特徴は肘回転関節をなくし、独自特許技術 TRANSPANDER®（トランスパンダー）テクノロジーによる伸縮する関節の採用です。この独自技術により「CORO」は人の専有面積以下での動作が可能となりました。肘回転関節がないアームのシンプル動作は人の危険予測を安易にし、人と協働する高い安全性を実現します。さらにソフトウエアと本質安全を高めるハードウエアによる動作範囲の制限も可能です。
これまでロボットの導入が難しかった生産現場や狭小空間での単純作業を「CORO」が担い、人と共に協働することで高い生産性と効率性を実現します。

■株式会社コスメナチュラルズについて
1935年のグループ創業以来、自然の美にこだわり続ける自然派化粧品OEMメーカーです。OEM化粧品メーカーとしてお客様のご要望に応じた化粧品を最先端の設備と国際的品質保証規格ISO9001認証取得の品質管理の行き届いた自社工場で製造しています。
【会社概要】
株式会社コスメナチュラルズ（Cosme Naturals, Ltd.）
代表取締役　八木　伸夫
東京都中央区銀座1丁目16番3号
http://www.cosme-park.com/cn/

■ライフロボティクス株式会社について
ライフロボティクスは、最先端ロボット技術に基づいた製品開発を行っているロボットメーカーです。「CORO」の製造・販売だけでなく、「CORO」の導入支援や、システムインテグレートサービスも提供しています。
【会社概要】
ライフロボティクス株式会社（Life Robotics Inc.）
代表取締役 CEO&CTO：尹　祐根（ゆん うぐん）
東京都江東区富岡二丁目 9 番 11 号
https://liferobotics.com/