スチールケース社、アジアパシフィックで開催するトークイベント 「In The Creative Chair」を東京で開催
世界最大のオフィス家具メーカー、スチールケース社(Steelcase Inc., 本社:米国ミシガン州)は、デザインコミュニティの知的好奇心を刺激するトークイベント「In The Creative Chair」を2019年5月22日、北京、香港に続き東京で開催いたしました。
当イベントは、アジアパシフィックで開催しているトークシリーズで、専門家との斬新な知見やアイデアの共有を目的とし、活気に満ちた雰囲気の中で行う講演が従来にない視点や対話を生み出すことを期待して実施しています。
日本でのゲストスピーカーには、現在、東京大学建築学専攻准教授で、コンピューテーショナルデザインの専門家である小渕祐介氏を迎え、「Building Construction as Entertainment(遊びながら造る建築)」をテーマにお話しいただきました。小渕氏は、トロント大学、南カリフォルニア建築大学、プリンストン大学で建築学を学び、プリンストン大学、ハーバード大学デザイン大学院、ケンタッキー大学、ニュージャージー工科大学で教鞭をとり、またロンドンの英国建築協会(AA)にてデザイン・リサーチ・ラボの共同ディレクターを務めるなど、グローバルな視点からコンピューテーショナルデザインの専門家として様々な研究に携わっています。
イベントには、デザインコミュニティーから150名余りが参加。小渕氏は、講演テーマの「遊びながら作る建築」について、自身が10代の頃、アメリカ-カナダでヒッチハイクしながら西海岸からニューヨークまで移動した経験と、研究しているデジタル・ファブリケーションとクリエイティビティの係りについて自身の研究を通してプレゼンテーションを行いました。
現在では、3Dプリンターやコンピュータと接続されたデジタル工作機械で、様々な素材を正確に切り出して短時間で安価に、とても効率的にものをつくることができます。小渕氏が立ち上げた東京大学建築学科のデジタル・ファブリケーション・ラボで、デジタル技術に求めるのは、デザインや施工の効率化のみに限らず、デジタル技術を使う事がデザイン・プロセスとなり、製作者一人一人が持つ違いが建築物として表現される可能性であるということです。
研究事例の一つとして、作業者が目ではなく、音のガイドを聞きながら空間的広がりや奥行きを感知し、ターゲットにココナッツ繊維を吹き飛ばす施工システムを使った研究について説明を行いました。これは、音をとらえる個人差にフォーカスし、それによって形づけられる建築です。人間がつくる不確実性を楽しむプロセスとしての施工です。間違った方向に繊維素材を飛ばしてしまう事もありますが、修正しながら最終的には最適化され、そこに美が生まれます。
小渕氏は、アイディアは、型にはまらない外れたところにあるものを見つけること、クリエイティビティには正しい道はなく、間違いがあってもそれはクリエイティビティにつながる道であると考えています。かつて経験したヒッチハイクのごとく、目的は決まっていてもプロセスは予想とは違う、そのような過程を大切にしなければならないということです。
「In the Creative Chair」トークシリーズのイベントは、今後、シンガポール、オーストラリア、インドでの開催を予定しています。
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トークセッションで使用した「SILQ™(シルク)」チェアは、2019年、国際的なプロダクトデザイン賞である「レッド・ドット・アワード」(プロダクトデザイン部門)を受賞。同チェアは、素材そのものが構造メカの役割を担う仕組みを追求して誕生した革新的チェア。ユーザーは、座面の高さのみの調節で、チェアが人体の動きに直感的に反応して動きます。
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■スチールケース社について :Steelcase社は、創業から105年以上の歴史を持つ世界をリードするオフィス家具メーカーです。人が働く空間デザインにおける画期的な研究調査をベースに、オフィスや医療・教育施設向けの家具、インテリアアーキテクチャー、スペースソリューションを開発、製造、販売しています。全世界800以上の代理店を含む販売網を有し、グローバルに事業を展開しています。2018会計年度は売上高31億ドルを記録した上場企業です。
■日本スチールケース株式会社 :https://www.steelcase.com/asia-ja/
当イベントは、アジアパシフィックで開催しているトークシリーズで、専門家との斬新な知見やアイデアの共有を目的とし、活気に満ちた雰囲気の中で行う講演が従来にない視点や対話を生み出すことを期待して実施しています。
日本でのゲストスピーカーには、現在、東京大学建築学専攻准教授で、コンピューテーショナルデザインの専門家である小渕祐介氏を迎え、「Building Construction as Entertainment(遊びながら造る建築)」をテーマにお話しいただきました。小渕氏は、トロント大学、南カリフォルニア建築大学、プリンストン大学で建築学を学び、プリンストン大学、ハーバード大学デザイン大学院、ケンタッキー大学、ニュージャージー工科大学で教鞭をとり、またロンドンの英国建築協会(AA)にてデザイン・リサーチ・ラボの共同ディレクターを務めるなど、グローバルな視点からコンピューテーショナルデザインの専門家として様々な研究に携わっています。
イベントには、デザインコミュニティーから150名余りが参加。小渕氏は、講演テーマの「遊びながら作る建築」について、自身が10代の頃、アメリカ-カナダでヒッチハイクしながら西海岸からニューヨークまで移動した経験と、研究しているデジタル・ファブリケーションとクリエイティビティの係りについて自身の研究を通してプレゼンテーションを行いました。
現在では、3Dプリンターやコンピュータと接続されたデジタル工作機械で、様々な素材を正確に切り出して短時間で安価に、とても効率的にものをつくることができます。小渕氏が立ち上げた東京大学建築学科のデジタル・ファブリケーション・ラボで、デジタル技術に求めるのは、デザインや施工の効率化のみに限らず、デジタル技術を使う事がデザイン・プロセスとなり、製作者一人一人が持つ違いが建築物として表現される可能性であるということです。
研究事例の一つとして、作業者が目ではなく、音のガイドを聞きながら空間的広がりや奥行きを感知し、ターゲットにココナッツ繊維を吹き飛ばす施工システムを使った研究について説明を行いました。これは、音をとらえる個人差にフォーカスし、それによって形づけられる建築です。人間がつくる不確実性を楽しむプロセスとしての施工です。間違った方向に繊維素材を飛ばしてしまう事もありますが、修正しながら最終的には最適化され、そこに美が生まれます。
小渕氏は、アイディアは、型にはまらない外れたところにあるものを見つけること、クリエイティビティには正しい道はなく、間違いがあってもそれはクリエイティビティにつながる道であると考えています。かつて経験したヒッチハイクのごとく、目的は決まっていてもプロセスは予想とは違う、そのような過程を大切にしなければならないということです。
「In the Creative Chair」トークシリーズのイベントは、今後、シンガポール、オーストラリア、インドでの開催を予定しています。
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トークセッションで使用した「SILQ™(シルク)」チェアは、2019年、国際的なプロダクトデザイン賞である「レッド・ドット・アワード」(プロダクトデザイン部門)を受賞。同チェアは、素材そのものが構造メカの役割を担う仕組みを追求して誕生した革新的チェア。ユーザーは、座面の高さのみの調節で、チェアが人体の動きに直感的に反応して動きます。
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■スチールケース社について :Steelcase社は、創業から105年以上の歴史を持つ世界をリードするオフィス家具メーカーです。人が働く空間デザインにおける画期的な研究調査をベースに、オフィスや医療・教育施設向けの家具、インテリアアーキテクチャー、スペースソリューションを開発、製造、販売しています。全世界800以上の代理店を含む販売網を有し、グローバルに事業を展開しています。2018会計年度は売上高31億ドルを記録した上場企業です。
■日本スチールケース株式会社 :https://www.steelcase.com/asia-ja/
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