シャネル・ネクサス・ホール「VERSAILLES A L'OMBRE DU SOLEIL太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」カール ラガーフェルド写真展 開催
2017年1月18日(水)~2月26日(日) 12:00~20:00 (入場無料・無休)
17世紀後半、太陽王と謳われたルイ14世により建造されたヴェルサイユ宮は、壮麗な宮殿や庭園を擁し、世界文化遺産に登録されています。この特別な地を、世界的ファッションデザイナーであり、写真家としても活躍するカール ラガーフェルドが、光や影と戯れるような、ユニークな視点で捉えました。
1987年、カール ラガーフェルドは、シャネルの広告キャンペーンを制作するため、カメラのレンズを覗く側に自らが立つことを決意しました。そして、彼の写真は、数々の権威あるファッション誌に掲載され、また世界中で披露されたのです。ラガーフェルド自らが選んだ領域をはるかに超えて広がる写真の才能は、本展の作品群にもはっきりと示されています。彼の撮影手法を導くのは直感と第一印象による被写体への愛情。自然の発露と偶然が重要な役割を演じます。
なぜ、ヴェルサイユなのでしょうか?カール ラガーフェルドにしてみれば、この類まれな場所は、「具現化されたおとぎ話の世界であり、過去のものでありながら私たちの想像力に語りかけてくるところ」。ゆえに、クリエイティヴィティを高めてくれるのです。ここで彼は、写真家として、型破りで私的な宮殿の光景を、映画のような世界観で表しています。それは光と影、遠近法やぼかしを用いて描写される禁断の寓話、時にドラマチックな物語をも思わせる荘厳な世界です。
本展では2008年にヴェルサイユ宮殿で開催され好評を博した同展から作品を選りすぐり、日本初公開いたします。プリントは、羊皮紙を模した紙を使い、スクリーンプリントによって制作されたもので、ラガーフェルドの希望により、鑑賞者が紙の質感や画像の細部まで堪能できるよう、作品をガラスやフレーム等で額装はせずに、直接壁に取り付けるというシンプルな方法で展示されます。この展示方法が、ラガーフェルドが重きを置いたコントラストの表現を際立たせるとともに、スクリーンプリントという古くからの方式が、これらの写真を真に独創的な存在にしているのです。
「紙こそが、私が最も好む素材です。私にとっては、あらゆるクリエイティヴィティの出発点でもあります。そして写真の場合、それは最高潮に達した最終の成果なのです」。カール ラガーフェルド
カール ラガーフェルド Karl Lagerfeld
1938年ドイツ、ハンブルク生まれ。3つの言語環境で教育を受け、1952年フランスの高校に進学。1954年末に国際羊毛事務局(現ザ・ウールマーク・カンパニー)主催のアマチュアファッションコンクールで優勝したのを機に退学し、55年にピエール バルマンのアシスタントとして働き始める。ファッションデザイナーとしての国際的なキャリアと並行して、87年にプロの写真家として活動を開始。受賞歴に93年ラッキーストライク デザイナー アワード、96年文化功労賞(ドイツ写真協会)、2007年特別功労賞(国際写真センター, ニューヨーク)がある。また、2000年には出版人ゲルハルト シュタイデルと共に出版社Edition 7Lを創立し、パリに書店Librairie 7Lを開店。2010年、ドイツ文学とノンフィクション専門の出版社、L.S.D.( Lagerfeld, Steidl, Druckerei Verlag )を設立した。
会場:シャネル・ネクサス・ホール(中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4階)
主催:シャネル株式会社
協力:ヴェルサイユ宮殿美術館
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