家の暑さ・寒さは、子どもの学習面や衛生面にも影響。夏に「勉強したくない」は冬の5.2倍、冬に「歯みがき・洗面・手洗いがイヤ」は夏の6.8倍。
近年、室内における夏の熱中症や冬のヒートショックの事故が社会問題になっています。これらは主に高齢者が対象となっていますが、住宅の温熱環境は子どもの健康や成長にも大きな影響を与えます。
今回、20~40代のお母さんを対象に、住宅選びの意識と、子どもの生活習慣に関する調査を実施しました。
今回、20~40代のお母さんを対象に、住宅選びの意識と、子どもの生活習慣に関する調査を実施しました。
調査結果では、「現在の住まいを選択する上で重要した項目」について、「予算」や「間取り」、「収納」などが上位項目であったのに対し、「暖かさや涼しさ」、「省エネ」については、「とても重視した」の回答数は少なく、一方で、現在の家の暖かさ、寒さに対する満足度については、6割を超える人が不満をもっていました。
住宅内の夏の暑さ、冬の寒さが子どもたちの行動に影響を与えていることもわかりました。この調査結果に関して、子どもの体温と生活リズムについて長年研究されてきた、早稲田大学人間科学学術院教授・前橋明先生にご意見を伺いました。前橋先生からは、「住まいの温熱環境は子どもたちの行動に影響を与え、それは衛生面や健康面、学習面に直結することも多いので、それらに対する配慮や工夫が必要」と提言をいただきました。
OMソーラーでは、住まいの「豊かな温熱環境」を省エネで実現させる全館空調システム「OMX」を提供しています。
また、「住まいの温熱環境」について、多くの人に関心をもっていただくための調査を実施しています。
● 全館空調システム「OMX」
https://omsolar.jp/omx/
● 「暖房に関する調査」(2019年2月)
https://omsolar.jp/news/2019%E5%B9%B42%E6%9C%8812%E6%97%A5%E9%85%8D%E4%BF%A1.pdf
■調査結果トピックス
1. 家を選ぶ上で重視した項目の上位は「予算」「日当たり」「間取り」 【図1】
質問項目は、「予算」「プラン」「立地」「建物の機能・性能」に分けることができますが、圧倒的に多かった予算以外では、「プラン」を重視した回答が多く、「暖かさ・涼しさ」「省エネ性能」「バリアフリー」などの「建物の性能」を重視した回答は低い傾向でした。
2. 62%が暖かさ、涼しさに対して不満を持っている 【図2】
現在の家の暖かさ・涼しさに対しては、「冬と夏の両方が不満29%」「冬が不満18%」「夏が不満15%」と、あわせて62%の人が不満をもっていました。
3. 暑い時期に子どもが嫌がるのは、「学習」と「入浴」 【図3】
アンケート結果を、0~6歳(109人)、7~12歳(69人)、13歳以上(83人)に分けて集計しました。(※第一子の年齢で分類)
13歳以上では「学習」を嫌がる回答が最も多く、0~6歳、7~12歳では、「入浴」「睡眠」の回答が多くありました。また、0~6歳においては、「起床」も多く、これは睡眠の状態がよくないことの影響を受けていると推察しました。
4. 寒い時期に子どもが嫌がるのは「起床」と衛生面に関する行為。 【図4】
寒いときに嫌がるのは年齢と問わず「起床」でしたが、これに次いで多かったのは、7~12歳では「洗面」「手洗い」「歯みがき」「入浴」、0~6歳児では「トイレ」「入浴」「洗面」でした。(表1)
夏には「洗面」「手洗い」「トイレ」を嫌がる回答数が低かったことから(表2)、これらは冬の寒さが大きな理由であると推察しました。
■早稲田大学人間科学学術院教授/医学博士・前橋 明先生のお話
冬に手洗いや歯みがき、入浴が適切に行われないことは衛生面への影響、そして、トイレを嫌がり適切な排便が妨げられることは健康面へのネガティブな影響をもたらすことを懸念します。
これらを嫌がる理由は、「トイレや洗面所の寒さ」が大きな原因と推察しますので、住宅建築を考える際には、トイレや洗面所、脱衣所、浴室の寒さ対策をしっかり考えていくべきでしょう。
一方、夏は、上の年齢では「学習環境」の対策、下の年齢では「睡眠環境」への配慮と対策が必要と感じました。リビングやダイニングにおいて冷暖房が完備されているものの、子ども部屋や寝室では設置されていないか、もしくは適切な利用がなされていないことも多いと推察しました。その結果が、学習環境や睡眠環境にネガティブな影響を及ぼしていると考えます。
睡眠環境の悪さは睡眠のリズムが乱れる原因となり、それは日中の食欲、排便、学習・運動にも影響を及ぼします。子どものからだは、昼間、活発に活動することによって丈夫になります。そして、夜ぐっすり眠っている間に、成長や細胞の新生を助ける成長ホルモンが分泌されます。したがって、生体リズムの乱れは、子どもの発育にも支障をきたすことになります。
このように、住宅環境の工夫からも、子どもたちの不活発な行動が改善されます。温熱環境が衛生面や健康面、学習面にも大きな影響を与えるため、自分で室温の調整ができない小さな子どもや、体力レベルの低い子どもたちにとっては、室内の温熱環境に対する配慮や工夫が必要と考えます。
【前橋 明先生のプロフィール】
早稲田大学人間科学学術院 教授/医学博士
米国ミズーリー大学大学院で修士(教育学)、岡山大学医学部で博士(医学)。倉敷市立短期大学教授、米国ミズーリー大学客員研究員、米国バーモント大学客員教授、台湾国立体育大学客員教授を経て、現在、早稲田大学人間科学学術院教授。
乳幼児期からの睡眠時間や朝食・排便、体温、運動量などを、体系的に調査・測定・分析することにより、子どもたちの抱える心身の問題とその原因、改善策を明確にしていく研究を行っている。
■「豊かな温熱環境」を省エネで実現する全館空調システム「OMX」
「OMX」は、太陽エネルギーの利用技術と、最新の空調技術を組み合わせた全館空調システムです。OMXの特徴は以下の通りです。
1 洗面所やトイレも寒くない
家全体を冷暖房するしくみで、居室内に壁掛けエアコンのような機器を設置することなく、洗面所やトイレも冷暖房できます。
2 睡眠時や帰宅時も室温を管理
朝起きてから暖房を入れて、部屋が暖まるまで待つ必要がありませんし、外出先から帰ったときに、慌てて冷暖房のスイッチを入れる必要もありません。
3 ゼロエネルギー住宅も可能
太陽熱の暖房利用、最適な室温管理、全熱交換換気、冷房時の排熱の給湯利用、そして太陽光パネルの標準装備によって、24時間365日の運転でも光熱費を大幅に削減できます。
■製品情報サイト
全館空調システム「OMX」
https://omsolar.jp/omx/
《調査概要》
●調査期間: 2019年5月13日~14日
●調査対象: 埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県の20代~40代 女性
●有効回答数: 261名
●調査方法: インターネットリサーチ
住宅内の夏の暑さ、冬の寒さが子どもたちの行動に影響を与えていることもわかりました。この調査結果に関して、子どもの体温と生活リズムについて長年研究されてきた、早稲田大学人間科学学術院教授・前橋明先生にご意見を伺いました。前橋先生からは、「住まいの温熱環境は子どもたちの行動に影響を与え、それは衛生面や健康面、学習面に直結することも多いので、それらに対する配慮や工夫が必要」と提言をいただきました。
OMソーラーでは、住まいの「豊かな温熱環境」を省エネで実現させる全館空調システム「OMX」を提供しています。
また、「住まいの温熱環境」について、多くの人に関心をもっていただくための調査を実施しています。
● 全館空調システム「OMX」
https://omsolar.jp/omx/
● 「暖房に関する調査」(2019年2月)
https://omsolar.jp/news/2019%E5%B9%B42%E6%9C%8812%E6%97%A5%E9%85%8D%E4%BF%A1.pdf
■調査結果トピックス
1. 家を選ぶ上で重視した項目の上位は「予算」「日当たり」「間取り」 【図1】
質問項目は、「予算」「プラン」「立地」「建物の機能・性能」に分けることができますが、圧倒的に多かった予算以外では、「プラン」を重視した回答が多く、「暖かさ・涼しさ」「省エネ性能」「バリアフリー」などの「建物の性能」を重視した回答は低い傾向でした。
2. 62%が暖かさ、涼しさに対して不満を持っている 【図2】
現在の家の暖かさ・涼しさに対しては、「冬と夏の両方が不満29%」「冬が不満18%」「夏が不満15%」と、あわせて62%の人が不満をもっていました。
3. 暑い時期に子どもが嫌がるのは、「学習」と「入浴」 【図3】
アンケート結果を、0~6歳(109人)、7~12歳(69人)、13歳以上(83人)に分けて集計しました。(※第一子の年齢で分類)
13歳以上では「学習」を嫌がる回答が最も多く、0~6歳、7~12歳では、「入浴」「睡眠」の回答が多くありました。また、0~6歳においては、「起床」も多く、これは睡眠の状態がよくないことの影響を受けていると推察しました。
4. 寒い時期に子どもが嫌がるのは「起床」と衛生面に関する行為。 【図4】
寒いときに嫌がるのは年齢と問わず「起床」でしたが、これに次いで多かったのは、7~12歳では「洗面」「手洗い」「歯みがき」「入浴」、0~6歳児では「トイレ」「入浴」「洗面」でした。(表1)
夏には「洗面」「手洗い」「トイレ」を嫌がる回答数が低かったことから(表2)、これらは冬の寒さが大きな理由であると推察しました。
■早稲田大学人間科学学術院教授/医学博士・前橋 明先生のお話
冬に手洗いや歯みがき、入浴が適切に行われないことは衛生面への影響、そして、トイレを嫌がり適切な排便が妨げられることは健康面へのネガティブな影響をもたらすことを懸念します。
これらを嫌がる理由は、「トイレや洗面所の寒さ」が大きな原因と推察しますので、住宅建築を考える際には、トイレや洗面所、脱衣所、浴室の寒さ対策をしっかり考えていくべきでしょう。
一方、夏は、上の年齢では「学習環境」の対策、下の年齢では「睡眠環境」への配慮と対策が必要と感じました。リビングやダイニングにおいて冷暖房が完備されているものの、子ども部屋や寝室では設置されていないか、もしくは適切な利用がなされていないことも多いと推察しました。その結果が、学習環境や睡眠環境にネガティブな影響を及ぼしていると考えます。
睡眠環境の悪さは睡眠のリズムが乱れる原因となり、それは日中の食欲、排便、学習・運動にも影響を及ぼします。子どものからだは、昼間、活発に活動することによって丈夫になります。そして、夜ぐっすり眠っている間に、成長や細胞の新生を助ける成長ホルモンが分泌されます。したがって、生体リズムの乱れは、子どもの発育にも支障をきたすことになります。
このように、住宅環境の工夫からも、子どもたちの不活発な行動が改善されます。温熱環境が衛生面や健康面、学習面にも大きな影響を与えるため、自分で室温の調整ができない小さな子どもや、体力レベルの低い子どもたちにとっては、室内の温熱環境に対する配慮や工夫が必要と考えます。
【前橋 明先生のプロフィール】
早稲田大学人間科学学術院 教授/医学博士
米国ミズーリー大学大学院で修士(教育学)、岡山大学医学部で博士(医学)。倉敷市立短期大学教授、米国ミズーリー大学客員研究員、米国バーモント大学客員教授、台湾国立体育大学客員教授を経て、現在、早稲田大学人間科学学術院教授。
乳幼児期からの睡眠時間や朝食・排便、体温、運動量などを、体系的に調査・測定・分析することにより、子どもたちの抱える心身の問題とその原因、改善策を明確にしていく研究を行っている。
■「豊かな温熱環境」を省エネで実現する全館空調システム「OMX」
「OMX」は、太陽エネルギーの利用技術と、最新の空調技術を組み合わせた全館空調システムです。OMXの特徴は以下の通りです。
1 洗面所やトイレも寒くない
家全体を冷暖房するしくみで、居室内に壁掛けエアコンのような機器を設置することなく、洗面所やトイレも冷暖房できます。
2 睡眠時や帰宅時も室温を管理
朝起きてから暖房を入れて、部屋が暖まるまで待つ必要がありませんし、外出先から帰ったときに、慌てて冷暖房のスイッチを入れる必要もありません。
3 ゼロエネルギー住宅も可能
太陽熱の暖房利用、最適な室温管理、全熱交換換気、冷房時の排熱の給湯利用、そして太陽光パネルの標準装備によって、24時間365日の運転でも光熱費を大幅に削減できます。
■製品情報サイト
全館空調システム「OMX」
https://omsolar.jp/omx/
《調査概要》
●調査期間: 2019年5月13日~14日
●調査対象: 埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県の20代~40代 女性
●有効回答数: 261名
●調査方法: インターネットリサーチ
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