メディア向けソリューション「MediaDX」、実務情報メディアにAIを実装。コンテンツと読者の自動セグメンテーションを実現

機械学習によるコンテンツ・読者の自動セグメンテーションが可能に

 2022年07月11日 ― 株式会社イノベーター・ジャパン（東京都渋谷区、代表取締役社長：渡辺 順也、以下イノベーター・ジャパン）は、メディア向けソリューション「MediaDX」において、ビジネス向けメディアに蓄積されるビッグデータをAIが解析することでコンテンツとユーザーを自動的にセグメントする仕組みを構築しました。

■実務情報メディアにAIを実装、コンテンツと読者の自動セグメンテーションを実現

6月22日、当社は環境対策を推進する事業者向けメディア「環境ビジネスオンライン（https://www.kankyo-business.jp/）」に、イノベーター・ジャパンが提供するメディア向けソリューション「MediaDX」のCMS／EC統合システム「Open Media Suite for publishers」と株式会社ブレインパッド（東京都港区）が提供する自然言語処理エンジン「Mynd plus（マインドプラス）」を組み合わせて導入し、以下のような事業上のメリットを生み出しました。

■今回導入された、機械学習によるコンテンツ・読者の自動セグメンテーション

1. 共通する情報ニーズを持つ読者をAIが自動的にグルーピングし、ターゲティングできる

・従来は編集者の経験（図1）や、読者自身が登録時に入力したまま更新していない「会員情報」の属性（図2）を基に特定の読者層の特定や総数を推測するしかなかった

（図1）これまでは編集者の勘でマーケットボリュームを推定していた

（図2）読者は会員情報を常に最新に保ってくれるわけではない

・今回構築したシステムでは、読者がどんな内容の記事を読み、どんな内容に関心を持っているかをスコアリングし、メディア内での最新の閲覧履歴・行動履歴を自動的に分析することにより、正確な情報ニーズを把握することができる

2. 共通するテーマを持つコンテンツをAIが自動的にグルーピングし、タグ付けできる

・「Mynd plus」が持つ自然言語処理機能により、1日14～16本公開される様々な内容の記事タイトル・記事本文を入力するだけで、約20種類のタグ付けを間違わずに、1～2秒で付与できる
・人間の編集者では気付かなかった、コンテンツが本来持つ属性を漏らさず付与できる

タグを設定せずに「下書き」ボタンを押すと…

タイトルと記事本文の日本語を読み取ってAIが分析

各記事のテーマに沿ったタグが、自動的に付与される

上記1、2のメリットは、収益の大部分を広告事業に負っていた従来のメディア事業にとって、メディア自体の中立性を維持しつつ広告価値を高めるとともに、読者ニーズを深掘りすることでより高付加価値なコンテンツ制作・新たなサービス展開を可能とする、メディア業界内でも新しい取り組みです。

 この今回の新しい仕組みにより、当社は「環境ビジネスオンライン」のような、実務情報を取り扱う事業者向けメディアにおいて、より高付加価値な有償コンテンツや周辺サービスの販売促進、広告商品の効率向上などを促進し、引き続きデジタルメディアの競争力強化を支援してまいります。

■開発担当者のコメント

株式会社ブレインパッド 開発担当者 花岡様

この度、株式会社ブレインパッドが提供する自然言語処理エンジン「Mynd plus」のラベル付与APIをご活用いただき、コンテンツと読者の自動セグメンテーションの仕組みを構築いただきました。
「Mynd plus」は各記事に付ける「ラベル」を教師データに基づき自動で付与し、これまで属人的（付与する人によって、基準がバラバラ）だった「ラベル」付与の作業が定量化され、作業負担の軽減にも繋がります。また、自動セグメンテーションの仕組みを構築いただいたことで、記事を閲覧したユーザーのセグメンテーションがより精緻になり、正確な情報ニーズを把握できるようになります。本取り組みは、自然言語処理活用の良い事例と考えており、今後さらなる展開を目指していきたいと考えております。
 

自然言語処理エンジン「Mynd plus」

■今回「環境ビジネスオンライン」に導入された、その他の新しい仕組み

・各記事への自動ラベル付与（自動タグ付け）
・未読・既読判定
・AIによるスコアリング、未読・既読を踏まえたトップページでの自動レコメンド表示
・「ポイント」の付与・購入・使用、資金決済法／前払式支払手段の規制に対応したデータ出力、自動消費機能
・記事末尾の感想ボタン
・有料の記事を1本から購入する機能
・Zoom for webinarとのAPI連携

◎MediaDX

イノベーター・ジャパンは2010年の創業以来、出版社等のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進しており、オンラインメディアの企画から、構築・運用まで一貫したサービスを提供してきました。
2018年には、コンテンツ・顧客・サブスクリプションを一元的に管理する自社開発システム「Open Media Suite」をリリースし、翌2019年にはコンテンツの運用支援をパッケージにしたトータルソリューション「MediaDX」を提供開始しました。 

サービスサイト：https://www.innovator.jp.net/service/media-dx/ 


イノベーター・ジャパンは今後とも、人と組織の可能性を最大限に引き出すサービスを研究開発するとともに、Well-beingな社会の実現に向けチャレンジしてまいります。

◎会社紹介

■株式会社イノベーター・ジャパン
「人の可能性を最大限に引き出しウェルビーイングな社会を実現する」を理念とする、日本発のビジネスデザインカンパニーです。マーケティング、デザイン、テクノロジーなど専門分野のプロフェッショナルがチームを組み、ビジネスの全体像を構想。本質を見極め変革に必要なソリューションを提供します。各種メディアを通し、社会の中の新しい価値を創出していきます。

https://www.innovator.jp.net

社名　　　　： 株式会社イノベーター・ジャパン
公式サイト　： https://www.innovator.jp.net
東京オフィス： 〒150-0001　東京都渋谷区神宮前5-42-13 TAKIビル表参道 3F
代表者　　　： 代表取締役社長　渡辺 順也
設立　　　　： 2010年7月
資本金　　　： 30,000,000円
事業内容　　： ビジネスイノベーション事業、グローバルサービス事業

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